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101 絶望のコマネシオン(上)

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 レイナ、トルニア、ローネシア、そして合流したシトと、分離したラリエ、アルカナと共に帝国へ転移した。が、帝国は暗雲が立ち込め、かなり治安が悪化している雰囲気があった。

「あなたがエルフと遊んでる間に、ジュリ達が帝都を一度落としたわ。『ゲヘナ』っていう魔物を召喚し続ける術式を使って陥落させたの。冒険者と騎士の混成部隊が犠牲になって帝都は奪還されたけど、ご覧の惨状よ」

 アルカナから情勢を聞きながら歩いてると、ガラの悪い騎士崩れ共が集まってきた。

「兄ちゃん、そんな別嬪さんを連れてたら危ないぜ。俺らが預かっててやろうか?」
「お前達は生き残りの騎士か?」
「そうさ、帝国を自主的に守ってる自警団だよ。だが物資も女も足りてねえ。俺達に協力してくれねえか」
「皇帝のお膝元でこんな連中が幅を利かせてるとはな」
「言ってくれるねぇ。女を置いていく気がないなら仕方ない。お前ら、やっちまいな!」

 分かりやすく三下だ。
 俺は向かってきた三人を魔弾で吹き飛ばしてやった。
 加減していたので、命までは奪ってない。

「な、何だと?」
「調子に乗るのはいいが相手は選んだ方がいいぞ」
「うああぁ!」

 自警団は散っていった。

「捕まえて情報を引き出さなくてよかったの?」
「どうせ手に入る情報なんて高が知れてる。それよりも皇帝に会おう」

 荒れた帝都を歩く。

「結界を壊した影響も響いてるみたい。ざまぁみろって感じ」
「ローネシア、どこで誰が聞いてるか分からないんですから……」

 ローネシアをトルニアが注意してる。
 レイナは難しそうな顔で往来で物乞いをする子供達を見ていた。
 彼女は孤児院に顔を出すくらい、子供思いの優しい女性だ。
 思うところはあるんだろうな。

「それにしても、レイナやあなたもいるんだから馬車くらい乗っていた方が良かったんじゃない? そうした方が見映えがいいと思うのだけど」

 アルカナに突っ込まれる。
 まあ、それは俺も思わなかったわけじゃないんだけどな。

「『転移』で移動できるのは人間だけだし、他国の領土にゲートを設置するわけにもいかないだろ」
「変なところで常識的なのね」
「失礼ですよ、アルカナ。タクマ様は女性絡みでなければ常識的なんです」
「それはフォローのつもりなのか? レイナ……」
「そういえば、統合された時に見たけど、ロゼアさん領民の前で公開種づけショーされてたよね。女性が絡んだ時のタクマって発想力が凄いわよね」

 と、ローネシアが思い出さなくていいことを思い出したところで、見かけたことのあるテントが目についた。

(あれは……まさか)

 テントに近づく。
 入口から中へ入るとマジックアイテムを売る棚と、コマネシオンの姿が見えた。

 従業員らしい娘と一緒に、コマネシオンが棚に小瓶を並べている。

「高価な商品ですから、気をつけて扱ってくださいねぇ。それと治安が悪いので表にホンモノは置かないように。瓶の中身は水で構いません」
「おい、お前……」
「おや? あなたはラムネアで見かけたお得意様ではありませんか」

 まさか、こんなところで再会できるとは。

「お前、宮廷魔術師の仕事はどうした」
「おや、私が宮廷魔術師をしていたことなどよくご存知で。あちらは既に辞めました。今は娘と共にこの通り、新しい人生を楽しんでますよ」

 コマネシオンとは似ても似つかない娘を紹介される。

「いらっしゃいませ。私はシオンと申します」

 少し痩せ気味だが愛嬌のある娘だ。
 そばかすがあり、純朴で平均的な女だと思う。

「驚いたな。奴隷商は廃業したのかよ、コマネシオン」
「え? お父さん?」
「その話は……ここではやめていただきたいのですが」
「まあいい」

 指を弾く。
 魔法が発動し、全ての時が静止した。

 動いているのは俺とコマネシオン、そしてシオンという娘だけだ。

「ま、まさか、時間停止の魔法を操っているのですかな?」

 俺は『硬化粘液』を飛ばし、コマネシオンを拘束した。
 同時に『ミスト』も発動させ、転移を封じる。

「お父さん……! あの、やめてください! どうしてこんなことをするんですか!」
「お前の父親はラムネアで盗賊と組んで奴隷商をしていたんだよ。俺の幼馴染もこいつの被害に遭った。だが、それだけじゃない。こいつは奴隷にした娘の父親まで手に掛けたんだ」
「そんな……ッ!」
「俺もクズだが、こいつは同等かそれ以上のクズさ。娘と幸せに商売だと? ふざけるな。ラムネアで指名手配されていながら、ノウノウと帝都で暮らしやがって」
「……どうか、ご容赦を。娘の病を治療する為、どうしてもお金が必要だったのです。私は魔が差してしまいました」
「あれだけ楽しんでおいて魔が差しただと!? ふざけるなよクソ野郎!」

 今すぐぶち殺してやりたい。
 こいつがいたから、アリシアは追い詰められた。
 エリスや幼メイド達も俺に保護されるまで怯えて暮らしていたんだ。

「私の身体を差し出します。ですから、父のことは、どうか……」
「シオン。これは私が招いたことです。タクマ殿、この命を差し出しますので……」

 今すぐコマネシオンを始末してやりたいが、俺はシオンを抱きしめた。
 そして、父の代わりに贖罪をすると言う彼女の唇を奪った。

「やめなさい……!」

 コマネシオンが喚く。
 だが、俺の股間は既に臨戦態勢だ。

 俺はシオンに『ヒュプノス』を使用した。
 そして、俺のことを恋人と錯覚させた。
 ついでに父親のことは視界に入らないように催眠を掛ける。

「タクマ様、ついに初夜を迎えることになりましたね。えへへ、恥ずかしいです」
「ずっと今日という日を楽しみにしていた。さあ、服を脱いで俺に見せてくれるか?」
「……栄養が足りてないので、見られるの、恥ずかしいですけど」

 シオンが貧相な身体を俺に見せる。
 なるほど、本当に貧相だな。

 割れ目に指を入れてクチュクチュと弄ってみる。

「やっ……。そんなとこ汚いです!」
「綺麗だよ。自分でも触ってみてくれ」
「うああ……」

 真っ赤になって入口に指を入れるシオンだ。
 気づいてないだろうが、父親の前で自慰をしていることになる。

「は、恥ずかしい。他の人に見られたら……」
「大丈夫だ。ここには俺とお前の父親しかいない」
「え? 変な冗談言わないでください」

 絶賛オナニー中の娘の後ろでは、コマネシオンが「悪魔! 許さない! 娘は関係ないでしょう!」とかほざいてる。

 ま、関係はないが身体を差し出すと言われて断る俺ではない。それに、コマネシオンにとってこれ以上の罰はないだろう。散々ラムネアの娘達を食い物にしてきたこいつは、娘を食い物にされるのが相応しい末路だ。

「んっんっ……。もう、ビショビショですよ」
「じゃあ、俺のペニスを導いてくれ」
「あっ」

 ペニスを握らせ、それを彼女の中に入れていく。
 ズズズ……とペニスが入り込み、一つに繋がる。

「じゃ、イクか」
「はいっ」

 俺はシオンの腰を掴み、穴を優しく突き上げた。

「あ……っ! 一つになってます。好きですタクマ様。一生可愛がってください」
「やめろぉぉぉ!」

 コマネシオンがうっとうしい。
 せっかく俺とシオンが愛し合ってるところなのに。

「あっあっ気持ちいい。うあぁぁぁ!」
「感度を上げてるからな……」

 ズコバコと貫き、思いきりキスをする。

「ぶちゅぅぅぅぅんんんん」
「いい味だ……」
「ひっ! ふぁ! ぃぃぃぃ!」

 口とマンコを同時攻撃だ。
 逃がさないようシオンの背中に強く腕を回しながら、俺はビュルルル……と達した。

「鬼! 悪魔……! シオンは何も関係がなかった! なのに……!」
「いいことを教えてやろうか、コマネシオン。人から恨みを買ったらいつか返されるんだよ」

 コマネシオンは切れてるが、娘の方は満足げだ。

「タクマ様、幸せなセックスをありがとうございました」
「これからも可愛がってやろう。ずっと俺の傍にいてくれるな?」
「はいっ。父の店は辞めて、大好きなタクマ様と一緒にいます!」

 『冥王』の力でシオンに『ヒュプノス』を使ったという事実を消し、好意だけを残す。

「シオン、俺のことは好きか?」
「大好きですよー? 結婚してるんだから当たり前じゃないですかっ!」
「……上手くいったか。コマネシオン、お前の娘は俺の妻になった。ほら、挨拶をしろ」
「あ、お父さん、こんなところにいたんですね? この人が私の夫です! タクマ様と言って、すごく優しくて尊敬できる方なんですよ? なんでも祖国では奴隷を解放したりしてたみたいです。奴隷を作ってたお父さんとは大違いですね?」

 穴から精液を垂れ流しているが、彼女の認識は弄ってあるので慌てたりはしない。

「もう許してください! 娘を元に戻してくれるなら何でもします……!」

 コマネシオンが身動きを封じられたまま謝罪した。
 いやいや、まだ全然足りないだろ、罰が……。
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