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84 ロゼア(上)

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「へへっ。タクマお帰りー」

 領主の屋敷へ戻ると、玄関にネリスがいた。

「どう? 似合うだろ」

 何かと思えば、彼女は白い仮面をつけていた。

「あたし達、匿名で活動することにしたんだ。これからはマスカレードパーティのビャクヤって呼んでくれよ」
「いや面倒臭いからネリスでいいだろ。何でそんな恰好してるんだ」
「それは私から説明しましょう」

 マスクをつけたミイナとミライ、そしてマスクを外した状態のセラも集まってきた。

「これは、新勇者を攪乱する為の策なんです」
「……そうなのか?」
「はい。私達はタクマから依頼を受けた雇われパーティを名乗ってます。つまり、金の繋がりで動いてる傭兵みたいな存在ですね。きっと私達が活躍すれば、新勇者も私達を頼って接触してくるはずです! そうして何も知らずノコノコ出てきたところを、潰す! どうですか? 私の華麗なる作戦は!」
「やるなら本気でやるといい」

 俺は彼女達に『ペルソナ』のスキルを付与した。

「ペルソナは性別を入れ替えて仮面を装備するスキルだ。仮面は取り外しもできるから、別人として振る舞う時に使うといい」
「無理です無理です! 生殖器はそのままにしてください!」
「直してくれよぉ!」
「タクマ、あなたやっていいことと悪いことがあるわ」
「ウチはおもろいと思うんやけどなー」

 女達が騒ぐので生殖器に関してはそのままにすることにした。
 それぞれ性別を入れ替えたような中性的な容姿になっている。
 男の娘っぽくて可愛いな。この状態で抱きたくなってきた。

「なんか、オママゴトしてたらいきなり本職が来て注意されたみたいな気分だよな」
「悪かったな。空気が読めなくて」
「でも反省はしても後悔はしない。それがタクマやろ?」

 俺そんなこと言ったっけ?

「あ、そういえば秘書がタクマを探してたぜ」
「ロゼアさんですよ。いずれタクマの恋人に加わるかもしれないのでちゃんと覚えておかないと」
「もう覚えきれねえよー」
「仲良うなれば覚えられるやろ。ウチなんかメイドの名前まで全員分、頭に入っとるで」
「はぁ!? マジかよ!」
「私も全員の名前が頭に入ってるわ。あまり馴染めてないけど……」
「……セラは名前覚えるより輪に飛び込んだ方がええと思うで」

 関係ない話で盛り上がっているな。
 と、仲睦まじい四人を見守ってたら件のロゼアがやってきた。

「お帰りなさいませ、領主様」

 二十代後半、巨乳美女なロゼアだ。
 何度見ても綺麗な秘書だな。
 そういえば、彼女についてトルニアから頼まれごとをしていたんだった。

 かつて実の父親の背信をアルジャンに密告した件で、本当は『アルジャンの信頼を買って領民を助ける』よう父に命じられて密告していたにも関わらず、私利私欲に駆られて父を売った娘だと領民が誤解しているという話だった。

 俺の女達は人当たりがいいので問題ないが、他の領民は誤解したまま彼女に冷たい態度を取ってるんだったな。領民会議の面々も気に病んでいるという話だった。

「ロゼア、俺を探していたと聞いたが」
「確認いただきたい書類がありまして」
「分かった。部屋へ行こう」

 ロゼアを伴って二階へ上がる。

「カナミ達は役に立っているか?」
「やる気はあるかと存じます。ただ、エリス様については……」
「何か問題があったのか?」

 思わず深刻になってしまう。

「いえ、問題というか、彼女は有能すぎると言いますか。本来なら領主様の判断が必要な書類であっても、最良の判断でサインをしてしまうことがありまして」
「……なるほどな」

 領主代行として俺を支えようとしてくれているアリシアとカナミには、代行として俺の書類にサインをする権限を与えている。しかし、二人は重要な決定についてはまだ俺の確認を必要とする。一方、ただの支援要員のはずのエリスは、俺の心情と数手先を読む知能で、問題がなさすぎる程に代行としての務めを果たしてしまっているらしかった。

「今ではアリシア様とカナミ様も何かあるとメイドのはずのエリス様を頼る勢いで……」
「そうだったか。ただ、エリスについては俺も全幅の信頼を置いている。何かあった時の責任は俺が取るから、任せてやってくれ」
「そうですか……。では信頼するようにいたします」

 ロゼアを伴って執務室に入る。

(よし、溜まった領主の仕事を片付けるか)

 それから一時間程、彼女の説明を受けながら書類を捌き、ひと段落したので休むことにした。

「たまには話でもしないか。ゆっくりソファにでも座って」
「……私などがご一緒してよろしいのでしょうか。ただの平民に過ぎない私が」
「構わない。俺だけ座っていては気まずいしな」
「では……」

 俺の斜め向かいにロゼアが座る。
 ロゼアが紅茶を淹れてくれたので、二人で飲むことにした。

「どうだ。今の生活には慣れたか?」
「はい。皆さんいい方達ばかりですので」
「そうか……。アツッ」

 な、なんだこの紅茶は……。いつもエリスが淹れてくれたものばかり飲んでるから、熱すぎて驚いてしまった。思わずカップの中身をこぼし、俺の股のあたりが濡れてしまう。

「あ、申し訳ありません! 早く淹れようと魔法の加減を誤りました! すぐに脱いでください! 熱すぎて火傷してしまいます!」

 ――そんなものを飲ませようとするな!
 苛立ったが、トルニアから頼まれていることもあったので俺は我慢した。
 しかし、ロゼアが俺のズボンを脱がせ、下着にまで手をかけるという暴挙に出た。

「ちょ……今度は何をしてるんだ!?」
「ですが、これは私のミスです!」

 いや、分かるけどな!? それでも必死になりすぎだ!
 まだ自分の能力を認めてもらってない内に粗相をして、焦る気持ちは分かる。
 彼女は真摯に自分の職務に励んでいたからな。
 それでも、これ以上のオウンゴールは決めて欲しくない。

「分かったから……」
「すみません。どうか挽回の機会を……」

 加減していた為に下着を脱がされ、ついには自分のペニスを彼女に見せてしまった。
 反射的に俺の男が反応してしまう。

「えっ……」

 ソファで丸出しにされたチンポをロゼアが凝視している。。

「あ、申し訳ありません。これは、そういう償いをしろということでしょうか?」
「いや、断じて違う。ただの事故だ」
「替えの下着はお持ちでしょうか?」
「ベッドのところのクローゼットに入ってるはずだ」

 言って、俺はソファを立ってベッドのある仮眠スペースへ移る。
 そこに着替えの詰まったクローゼットがあった。

(これで着替えられるな)

 と、俺が着替えようとしていると、後ろから声が掛かった。

「あの、お着替えを手伝わせてください」
「いや、いい。それくらい一人でできる」
「でも、私はタクマ様が紅茶で濡れる原因を作りました。私の落ち度なので、どうか償わせてください」
「それならロゼアにしか出来ないことがあるだろう。そっちで挽回してくれれば構わない」
「わ、分かりました」

 と言いつつ、後ろから抱きついたロゼアが俺のペニスを握った。

「……ん?」

 何してんだこいつ……。
 一番の常識人枠だと思っていた年上のロゼアが、俺のペニスを掴んでしごき始めた。

「わ、私にしか出来ない仕事を……」

(そういう発想になったのか!?)

 払いのけようにも、おっぱいを背中に当てながら「はぁはぁ」と耳元で喘いでくれる彼女がエロ過ぎて、我慢できなかった。

「……いっぱいしごいてくれ」
「行き遅れた私の手で良ければ、オマンコだと思って使ってください」
「くっ……。ロゼアの手が気持ちよすぎる」

 綺麗で白い指が醜い肉棒を掴み、クチュクチュと先走り汁の音を立てながら前後にしごいてくれる。彼女のしなやかな身体が密着し、俺の理性を剥がそうとしてくる。

「領主様、どうぞロゼアの手マンコで吐き出してください」
「くっ……」

 ロゼアの手の動きに合わせて腰を振ってしまう。

「イクぞっ」

 ロゼアの手が俺の子種を受け止め、ドロドロになる。
 彼女は俺から離れると、それを舐め始めた。

「レロ……濃厚で臭いですね。んっ……」

 ロゼアの股に手を伸ばす。

「こっちでもイカせてくれ。まだ足りないんだ」
「分かりました。領主様のエッチな悩みを解決します」

 相談に乗るどころか乗ってもらうことになってしまった。

「私はもう膜などありませんので、どうぞ雑に使ってください」
「服は着たままでいいのか?」
「はい……。このままでいただいてください」

 ロゼアが胸をはだけさせ、誘うようにスカートをたくしあげる。
 俺は下着だけずりさげ、彼女の使用済みマンコを拝借することにした。

(前は処女に拘ってたんだけどな)

 虐待を受けていた非処女のメイドを面倒見るようになった辺りから、その辺りの幻想は薄れている。

 ロゼアは雑に使えなどと言っているが、初めて彼女を抱く大事な記念日だ。
 俺は負担にならないようキスと指で身体を出来上がらせ、少しずつ侵入させた。

「だ、大丈夫ですから、どうぞ中へ……」
「あまり経験がないのか? 締まりが凄いぞ」

 狭い膣に侵入させていく。
 ロゼアの顔を見ると、彼女は涙を流していた。

「おい……」
「平気です……うっ」

 痛みに耐えるように腰を突き出すロゼアだ。
 俺は彼女の反応で感じ取ってしまった。

「ロゼア、初めてだったんじゃないか?」
「……私は平気です」
「そういうことを言ってるんじゃない。もっと自分を大事にしろ」
「いいんです。私は秘書で……罪深い女なんです」

 ロゼアの唇を吸う。

「自分を卑下するな。お前が愛おしいんだ」
「領主様……」
「タクマだ。そう呼べ。これは命令だぞ」
「タクマ様……んっ」

 ロゼアがしがみついてくる。
 動けるようになってきたロゼアの膣でペニスをしごき始める。

「う……タクマ様」

 ロゼアのケツを鷲づかみにしながら、マンコにペニスを叩きつける。

「あ……っ。タクマ様の硬い……っ」
「ロゼアが硬くしてくれたんだ」
「嬉しいです。心から尊敬できるタクマ様に仕えることができて」

 またキスをしてしまう。
 普段は澄ました顔のロゼアが頬を赤らめ、マンコから汁を垂れ流している。
 俺は興奮が抑えきれず、まだ慣れないロゼアに深く挿入してしまう。

「駄目だ、エロすぎる」
「う゛っ」

 もう我慢ができない。
 立ったまましていた俺だったが、彼女をベッドに押し倒し、新品マンコに何度もペニスを突き立ててしまう。

「タクマ様のオチンポが元気に暴れてます……。い、行き遅れ秘書のマンコで中出しされるのでしょうか」
「俺のママになってくれ……ッ!」
「ちょっと意味が……。あっあっあっ」

 ロゼアの腰を掴んでパン、パン、パン、と中に出すつもりで腰を振る。

「あっ……中で膨らんで……」
「出るっ!」

 逃がさないよう腰を掴んだまま深く突き刺した。
 そして、ビュル……と俺の子種が彼女の膣をマーキングした。
 ロゼアは力強く俺の頭に腕を回す。
 豊かなロゼアの胸をしゃぶりながら、俺は腰をビクビクと痙攣させる。

「あ、腰が震えて……出ているんですね」
「凄く良い……。身体は平気か?」
「はい。大事にして頂いたので平気です」

 チュ……と唇を吸う。

「少し休もう」
「一緒に寝てもいいですか?」
「もちろんだ。俺もロゼアと休みたかった」

 抱きしめあってベッドで休む。

「してしまったな」
「私とのことは口外しない方がいいと思います。いつでも犯していただいて結構ですが、よくない噂が立つかもしれません」
「何かあったのか?」
「私の話など聞いてもつまらないですよ」
「そんなことはない。もっと知りたいんだ。俺が好きになった秘書のことを」
「私など……」
「減らず口を話すなら口を塞ぐぞ?」
「ちゅむ……」

 俺は腕枕をして、彼女の唇をまた奪った。

「話してくれるな?」
「……はい。私は、父を見殺しにした親不孝者なんです」

 身体を抱き寄せて、話に耳を傾け始めた。
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