39 / 118
39 古狸
しおりを挟む
エリスに託した手紙の返事が届き、俺はレイナ姫と再び顔を会わせる機会を得た。
そして、その場にはアルジャン公爵も来るとのことだった。
というか、場所の指定がアルジャン公爵の屋敷にされていた。
随分と昔の出来事のような気もするが、ダイババ捕縛のクエストを受ける際、アルジャン公爵の屋敷で簡単な説明を受けた覚えがある。
約束は午後だったので、時間になるまで屋敷で過ごし、午後になって馬車でアルジャン公爵の屋敷へ向かった。
ちょっとの距離なので歩いても良かったが、馬車厨のミイナが勝手に手配したのだ。
「ようこそいらっしゃいました」
レイナ姫付きの小柄で美しいメイドの案内で執務室へ向かうと、禿げ頭の貴族が見事なスマイルで俺に近寄ってきた。手を差し出してきたので軽く応じる。
「聖剣の勇者に選ばれたタクマだ。よろしく」
「ええ、よろしくお願いいたします。本日はこうしてお会いできるのを楽しみにしておりました」
広々とした暖炉つきの執務室には会議用のテーブルと椅子があり、お茶会の準備がされている。
暖かい紅茶とお茶菓子がテーブルに並び、レイナもドレス姿で待機していた。
どうやら性別を隠し立てするつもりはないようだ。
腹を割って話そうと言うジェスチャーにも思える。
が、俺はアルジャンが刺客を差し向けたことを知っている。
(……鑑定は、弾かれたか)
周到なことにアルジャンは魔法除けの指輪をしているようだ。
魔法系のスキルは奴に通じないらしい。
「ん? どうかなさいましたかな?」
……気づかれたか?
正直なところ、分からない。
「姫の美しさに目が眩んでいました」
適当に誤魔化す。
アルジャンは悪意など微塵も感じさせない笑顔で「左様でしたか」と頷いた。
まずはボロを出すか分からないが、向こうのペースにあえて乗ってやろうと思う。
そうすることで腹の中が探れるかもしれないからな。
「それにしても、姫の一件では驚かせてしまい申し訳ありませんでした。まさか勇者殿に看過されるとは思いませんでした」
「なんとなく、な」
「何となくでしょうか。もしかして、特別な魔法を使われたのではありませんかな? 聞けば歴代の勇者には『鑑定』なる魔法を扱う者もあったとか……」
「俺のはただの直観だ」
「左様でしたか。では、この魔法除けの指輪は不要でしたね」
アルジャンが嵌めていた指輪を見せる。
顔色一つ変えずに微笑んだままだ。
こいつは相当な狸だな。
「悲しい行き違いはあったかもしれませんが、是非、仲良くしていただきたいものです。派閥など関係なく、個人の間柄として」
「姫への助力は必要ないと?」
「全ては神の御心のままに移ろうものです。ことさら力を貸していただくようお願いせずとも、時がくれば必ず、手を取り合えるものと信じております」
食えない男だ。力を貸せと迫ってくれば跳ねのけることもできるが、何も求めてこない以上、ただの親睦会になってしまう。
鑑定は使えず、メナンドとアルジャンの繋がりを証明する証拠はない。
こうなったら、こちらから足を一歩踏み出すしかないな。
俺は彼らに多くを聞いておく必要がある。
特に、ラッキーシードの問題については……。
「実は一つ、あんた達に尋ねたい問題があるんだ」
「……それは、やはり私の性別のことでしょうか。以前は騙すような形で近づいてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、そのことじゃない。教会にあったラッキーシードという果実について聞きたい」
「なんでしょうそれは……」
姫が何も知らないことは分かってる。
既に鑑定で情報を抜き取ってあるからな。
問題はアルジャンだ。
「申し訳ないが、我々の知識にはないマジックアイテムのようですね」
――やはりかわすか。
もう少し揺さぶりを掛けるしかなさそうだ。
「既にギルドには報告済みの案件だが、村に里帰りをした時に命を狙われた。メナンドという男を知っているか?」
「知りませんね。重ね重ねお力になれず申し訳ない」
「メナンドは教会が保管していたラッキーシードというマジックアイテムの力を借り、俺を殺そうとした。聖女が教会に確認したところによると、宝物庫にあったはずのラッキーシードは消えていたそうだ」
「いつ頃紛失したのか、時期は分かっているのですかな?」
「正確な日付は分からないそうだ。ただ、第二王子の視察があった際、宝物庫を解放したという情報は手に入れることができた」
ここまで話すとレイナ姫が冷静に意見を出した。
第二王子の名前が出たことで、自分にチャンスが向いていると思ったらしい。
「第二王子の手の者がラッキーシードを持ち出すことのメリットは多いと思います。紛失を私の後ろ盾である教会の落ち度にすることができますし、ラッキーシードが第三者に渡って勇者様が命を失うようなことがあれば、やはり教会の権威を失墜させることができますから」
アルジャンの古狸は顎を擦りながら見解を述べた。
「第二王子は裏で大盗賊ダイババと繋がっていました。メナンドなる地方の盗賊を手下にしていてもおかしくはありません」
「俺の命を狙ったのは第二王子だったと?」
「教会へ第二王子の視察があったのは、つい最近のことです。彼なら手下を使ってラッキーシードを回収し、勇者暗殺に利用することも可能だったでしょう」
「疑わしいと言うだけなら、姫も俺の命を狙う理由があるように思うが」
揺さぶりの為にあえて水を向けると、レイナは立ち上がって抗議してきた。
「私はそのような卑怯な真似はいたしません! 暗殺など卑怯者のすることです!」
「タクマ殿、彼女は敬愛する兄を暗殺によって失っています。姫が暗殺を狙うことはありえないでしょう」
「それは失礼した」
狸親父の方は分からないが、やはりレイナが嘘をついてるようには見えない。
彼女はドレスが皺になる程、拳を固く握りしめていた。
それだけ我慢ならなかったのだろう。
執務室に険悪な空気が立ち込める。
今回の会談は失敗だったかもな。
何も情報は得られなかった。
そう思っていると、アルジャンが立ち上がった。
「ふむ。少し空気を変えたいですな。タクマ殿、庭を散歩いたしませんか」
「男二人でか?」
尋ねると、アルジャンはニッコリと微笑んだ。
「タクマ殿がお望みなら、そう致しましょう」
「あ、私も……」
「紅茶がまだたっぷり余っておりますな。姫はゆるりと寛いでいてください。お客様の相手はこのアルジャンにお任せを」
アルジャンが姫に目配せをする。
レイナは固く俯いた。
「ではアルジャン。失礼のなきようお願いします」
「承知いたしました」
「それとタクマ様、先程は気が立ってしまい申し訳ありませんでした。せっかく私達と親睦を深める為に来てくださったのに……」
「構わない。俺も非礼を詫びたい。姫は決して暗殺などされない、誠実で実直な方だ」
「ありがとうございます」
姫との間にできかけたわだかまりが、少し解けたような気がした。
「ではタクマ殿、こちらへ……」
俺は狸親父と一緒に表の庭へ出た。
そして、その場にはアルジャン公爵も来るとのことだった。
というか、場所の指定がアルジャン公爵の屋敷にされていた。
随分と昔の出来事のような気もするが、ダイババ捕縛のクエストを受ける際、アルジャン公爵の屋敷で簡単な説明を受けた覚えがある。
約束は午後だったので、時間になるまで屋敷で過ごし、午後になって馬車でアルジャン公爵の屋敷へ向かった。
ちょっとの距離なので歩いても良かったが、馬車厨のミイナが勝手に手配したのだ。
「ようこそいらっしゃいました」
レイナ姫付きの小柄で美しいメイドの案内で執務室へ向かうと、禿げ頭の貴族が見事なスマイルで俺に近寄ってきた。手を差し出してきたので軽く応じる。
「聖剣の勇者に選ばれたタクマだ。よろしく」
「ええ、よろしくお願いいたします。本日はこうしてお会いできるのを楽しみにしておりました」
広々とした暖炉つきの執務室には会議用のテーブルと椅子があり、お茶会の準備がされている。
暖かい紅茶とお茶菓子がテーブルに並び、レイナもドレス姿で待機していた。
どうやら性別を隠し立てするつもりはないようだ。
腹を割って話そうと言うジェスチャーにも思える。
が、俺はアルジャンが刺客を差し向けたことを知っている。
(……鑑定は、弾かれたか)
周到なことにアルジャンは魔法除けの指輪をしているようだ。
魔法系のスキルは奴に通じないらしい。
「ん? どうかなさいましたかな?」
……気づかれたか?
正直なところ、分からない。
「姫の美しさに目が眩んでいました」
適当に誤魔化す。
アルジャンは悪意など微塵も感じさせない笑顔で「左様でしたか」と頷いた。
まずはボロを出すか分からないが、向こうのペースにあえて乗ってやろうと思う。
そうすることで腹の中が探れるかもしれないからな。
「それにしても、姫の一件では驚かせてしまい申し訳ありませんでした。まさか勇者殿に看過されるとは思いませんでした」
「なんとなく、な」
「何となくでしょうか。もしかして、特別な魔法を使われたのではありませんかな? 聞けば歴代の勇者には『鑑定』なる魔法を扱う者もあったとか……」
「俺のはただの直観だ」
「左様でしたか。では、この魔法除けの指輪は不要でしたね」
アルジャンが嵌めていた指輪を見せる。
顔色一つ変えずに微笑んだままだ。
こいつは相当な狸だな。
「悲しい行き違いはあったかもしれませんが、是非、仲良くしていただきたいものです。派閥など関係なく、個人の間柄として」
「姫への助力は必要ないと?」
「全ては神の御心のままに移ろうものです。ことさら力を貸していただくようお願いせずとも、時がくれば必ず、手を取り合えるものと信じております」
食えない男だ。力を貸せと迫ってくれば跳ねのけることもできるが、何も求めてこない以上、ただの親睦会になってしまう。
鑑定は使えず、メナンドとアルジャンの繋がりを証明する証拠はない。
こうなったら、こちらから足を一歩踏み出すしかないな。
俺は彼らに多くを聞いておく必要がある。
特に、ラッキーシードの問題については……。
「実は一つ、あんた達に尋ねたい問題があるんだ」
「……それは、やはり私の性別のことでしょうか。以前は騙すような形で近づいてしまい、申し訳ありませんでした」
「いや、そのことじゃない。教会にあったラッキーシードという果実について聞きたい」
「なんでしょうそれは……」
姫が何も知らないことは分かってる。
既に鑑定で情報を抜き取ってあるからな。
問題はアルジャンだ。
「申し訳ないが、我々の知識にはないマジックアイテムのようですね」
――やはりかわすか。
もう少し揺さぶりを掛けるしかなさそうだ。
「既にギルドには報告済みの案件だが、村に里帰りをした時に命を狙われた。メナンドという男を知っているか?」
「知りませんね。重ね重ねお力になれず申し訳ない」
「メナンドは教会が保管していたラッキーシードというマジックアイテムの力を借り、俺を殺そうとした。聖女が教会に確認したところによると、宝物庫にあったはずのラッキーシードは消えていたそうだ」
「いつ頃紛失したのか、時期は分かっているのですかな?」
「正確な日付は分からないそうだ。ただ、第二王子の視察があった際、宝物庫を解放したという情報は手に入れることができた」
ここまで話すとレイナ姫が冷静に意見を出した。
第二王子の名前が出たことで、自分にチャンスが向いていると思ったらしい。
「第二王子の手の者がラッキーシードを持ち出すことのメリットは多いと思います。紛失を私の後ろ盾である教会の落ち度にすることができますし、ラッキーシードが第三者に渡って勇者様が命を失うようなことがあれば、やはり教会の権威を失墜させることができますから」
アルジャンの古狸は顎を擦りながら見解を述べた。
「第二王子は裏で大盗賊ダイババと繋がっていました。メナンドなる地方の盗賊を手下にしていてもおかしくはありません」
「俺の命を狙ったのは第二王子だったと?」
「教会へ第二王子の視察があったのは、つい最近のことです。彼なら手下を使ってラッキーシードを回収し、勇者暗殺に利用することも可能だったでしょう」
「疑わしいと言うだけなら、姫も俺の命を狙う理由があるように思うが」
揺さぶりの為にあえて水を向けると、レイナは立ち上がって抗議してきた。
「私はそのような卑怯な真似はいたしません! 暗殺など卑怯者のすることです!」
「タクマ殿、彼女は敬愛する兄を暗殺によって失っています。姫が暗殺を狙うことはありえないでしょう」
「それは失礼した」
狸親父の方は分からないが、やはりレイナが嘘をついてるようには見えない。
彼女はドレスが皺になる程、拳を固く握りしめていた。
それだけ我慢ならなかったのだろう。
執務室に険悪な空気が立ち込める。
今回の会談は失敗だったかもな。
何も情報は得られなかった。
そう思っていると、アルジャンが立ち上がった。
「ふむ。少し空気を変えたいですな。タクマ殿、庭を散歩いたしませんか」
「男二人でか?」
尋ねると、アルジャンはニッコリと微笑んだ。
「タクマ殿がお望みなら、そう致しましょう」
「あ、私も……」
「紅茶がまだたっぷり余っておりますな。姫はゆるりと寛いでいてください。お客様の相手はこのアルジャンにお任せを」
アルジャンが姫に目配せをする。
レイナは固く俯いた。
「ではアルジャン。失礼のなきようお願いします」
「承知いたしました」
「それとタクマ様、先程は気が立ってしまい申し訳ありませんでした。せっかく私達と親睦を深める為に来てくださったのに……」
「構わない。俺も非礼を詫びたい。姫は決して暗殺などされない、誠実で実直な方だ」
「ありがとうございます」
姫との間にできかけたわだかまりが、少し解けたような気がした。
「ではタクマ殿、こちらへ……」
俺は狸親父と一緒に表の庭へ出た。
0
お気に入りに追加
1,890
あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる