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25 約束の履行
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早朝、俺は王子からの伝言を宿の受付で受け取った。
大司教は俺との約束を果たし、王子との謁見の機会を設けてくれたらしい。
何かあった時の連絡先として伝えていた宿に、王子の遣いのメイドが来たのだ。
「王子は一対一で会うことを希望しております」
「分かった。すぐに会いたいが問題はないか?」
早めに屋敷を貰わないと女達の行き場がなくなるので、指定された時間に向かうことにした。
先方の希望もあり、会うのは俺一人だ。
王子が所有している別荘の一つに招かれ、庭園でお茶を飲むことになった。
ずいぶんとリラックスした席を設けたものだ。
大司教からは気性が荒いと聞いていたが――
待っているとメイドを伴った王子がやってきた。
俺が立ちあがると片手で制される。
現れたのは中性的な容姿の美男子だった。
女装させたら抱けそうだな。
などと下らないことを考えつつ一礼する。
「楽にしてくれ。お前のことはラグエルから聞いている。ダイババを討ってくれたこと礼を言うぞ」
「王子のお役に立てて光栄です」
「ハッハッハ。嬉しいことを言ってくれるな。ダイババはどうだった?」
「強かったですが、率直に言って私の敵ではありませんでした。ただ、気になることは言っていました。俺の後ろには王子がついていると……」
「身内の恥だな。私の弟のアルニスは情に篤い人格者で周りの臣下からの信頼も篤い。まさに王となるに打ってつけの人材だと思われておる。だが、奴には致命的な性癖がある。それが、小児性愛だ」
それを言うなら俺もネリスと関係を持ってしまっているが……。
まあ、強引にはしてないからな。
俺は澄ました顔で「最低ですね」と調子を合わせた。
「奴は年端もいかない男児を奴隷商から買いあさり、使い潰している。あれが王になることなどあってはならないと私は思っている」
大司教がいずれ処分されると言っていた理由がこれだな。
俺だったら抱いた女には愛情と執着が生まれるが、アルニスは違うようだ。
使い潰すというからには、そういうことなんだろう……。
「幸い、証拠は既に押さえたと聞いている。何より、ダイババを生け捕りにしてくれたことが大きい。そういえばダイババは妹に会わせろと喚いているようだが」
「ダイババの妹は被害者です。私が保護しています」
「ふむ、本来であれば盗賊団の一味として処刑するべきなのだがな」
「セラは美しい娘です。処刑すれば悪い印象を大衆に与えるかもしれません。むしろ、兄の被害者としておき、王子の命を受けた勇者によって解放された生き証人とした方が筋書としては美しいのではないでしょうか」
「……ほう。お前は剣の腕が立つだけではなく、政治も分かるようだな。平民にしては珍しいことだ」
日本での記憶があるからな。
政治についてのニュースは嫌でも耳に入ってきた。
メディアの煽り方を見れば大衆への接し方も分かるというものだ。
「お前は弟ではなく私の為に働いてくれるか? 政治が分かる者であれば、今は弟の方が優勢だということも分かるはずだ。しかし、私は決してアルニスに負けるつもりはない。奴は善人の仮面を被った獣だ。弟が王になれば民を苦しめてしまう。それだけはあってはならないことだ」
結論は出ている。
俺はレオニードの側につくと大司教と約束しているし、アルニスは余罪が多すぎる。
しかし、自分の目でもこの若き王子が信頼に足るものか確かめたい。
俺は鑑定のスキルを使った。
レオニードの戦力値は45だった。
まあ、騎士と同程度くらいか。
何か特筆すべき情報があれば備考に出てくるが――と思いステータス画面を見て俺は驚愕した。
――『男装をした少女。その正体は、亡きレオニード王子の妹、レイナ姫。暗殺された兄の無念を晴らす為、亡き王子として振る舞っている』
なっ……なんだと!?
こいつ、とんでもない爆弾を抱えているじゃないか!
というか、レイナ姫という人物には思い当たる節がある。
『不死のルビー』を持つレイナ姫。
それは、聖女ミイナと並ぶカルマオンラインの顔だった。
こんな奴を王として押すなんてとんでもない!
悪いが、前提条件が変わった以上、俺は第一王子にはつけない。
「ん? どうした、急に固まって……。腹の具合でも悪いのか?」
「本日はお招きいただきありがとうございました。急ですが失礼させていただきます」
「なっ……。おい、いきなりどうした。失礼じゃないか!」
「失礼なのはあなたです、レイナ姫」
俺は本名を言い当ててやった。
自称第一王子の顔が蒼白になる。
やっぱり、ステータスは嘘をつかないか。
髪型と男装で完全に騙された。
レイナ姫はカルマオンラインで魔王討伐を依頼してくる役割のNPCだった。美しい容姿と慈愛に満ちた性格でユーザー人気は高かったが、不死のルビーを持つとある魔物と関りがあるとされているキャラクターでもあった。
正直に言って、レイナは泥船どころじゃない、既に沈んだ船だ。
彼女は不死のルビーという幻想級アイテムを持っており、未練を残して死ぬと『スカーレッド』という魔物に変貌する設定がある。
これを倒すと『真紅の剣』という幻想級アイテムが手に入るので、生かすより殺した方がメリットになるという可哀想なキャラクターだった。
一応、カルマオンラインのメインストーリーは一部ユーザー投票によって選択されるものがあり、ユーザー人気の高かったレイナ姫は『一級建築士』などと揶揄されつつも何とか死亡イベントを回避してメインストーリーをやり過ごしていた。
だが、この世界のレイナ姫は死亡フラグに向かって爆走しているように見える。
もう、何と言うかアルニスに返り討ちにされる未来しか見えないのだ。
こんなのと手を組んだら勝てる試合も負けると思う。
ちなみに、俺は幻想級アイテム欲しさに『レイナ姫死亡』に投票していたユーザーだ。
幻想級アイテムは滅多に配布されず、超低確率の課金ガチャからしか手に入らないようになっていた。
しかも真紅の剣は攻撃した相手のHPを吸い取るというチートソードだったので、どうしても欲しいと思っていたのだ。
スカーレッドの戦力値は150。多くのユーザーが葬れるよう低めに設定してあり、今の俺でも倒せるレベルの魔物だと思う。
目の前のレイナ姫には申し訳ないが、彼女を助けるつもりはない。積極的に死なせようなどとは思わないが、何とか自己責任で頑張ってもらいたいものだと思った。彼女は王族なのだし、平民の俺を巻き込むのは無責任だとも思う。というわけで、俺は早々にお茶会から撤退することに決めた。
「……このことを外に漏らす気はない。だが、あんたのことを俺は信頼できない。話はこれで終わりだ」
「待ってください! お願いです、話を聞いてください!」
帰ろうとしたが、騒ぎを聞きつけたメイドが慌ててやってきた。
二人で話をすると言って遠ざけてあったのだ。
(クソ、これでは帰るに帰れないではないか!)
「私の書斎で話したい。先に案内してくれるか」
「はい、かしこまりました」
逃げるタイミングを逸した。
気乗りしないまま、俺は屋敷に招かれてしまった。
大司教は俺との約束を果たし、王子との謁見の機会を設けてくれたらしい。
何かあった時の連絡先として伝えていた宿に、王子の遣いのメイドが来たのだ。
「王子は一対一で会うことを希望しております」
「分かった。すぐに会いたいが問題はないか?」
早めに屋敷を貰わないと女達の行き場がなくなるので、指定された時間に向かうことにした。
先方の希望もあり、会うのは俺一人だ。
王子が所有している別荘の一つに招かれ、庭園でお茶を飲むことになった。
ずいぶんとリラックスした席を設けたものだ。
大司教からは気性が荒いと聞いていたが――
待っているとメイドを伴った王子がやってきた。
俺が立ちあがると片手で制される。
現れたのは中性的な容姿の美男子だった。
女装させたら抱けそうだな。
などと下らないことを考えつつ一礼する。
「楽にしてくれ。お前のことはラグエルから聞いている。ダイババを討ってくれたこと礼を言うぞ」
「王子のお役に立てて光栄です」
「ハッハッハ。嬉しいことを言ってくれるな。ダイババはどうだった?」
「強かったですが、率直に言って私の敵ではありませんでした。ただ、気になることは言っていました。俺の後ろには王子がついていると……」
「身内の恥だな。私の弟のアルニスは情に篤い人格者で周りの臣下からの信頼も篤い。まさに王となるに打ってつけの人材だと思われておる。だが、奴には致命的な性癖がある。それが、小児性愛だ」
それを言うなら俺もネリスと関係を持ってしまっているが……。
まあ、強引にはしてないからな。
俺は澄ました顔で「最低ですね」と調子を合わせた。
「奴は年端もいかない男児を奴隷商から買いあさり、使い潰している。あれが王になることなどあってはならないと私は思っている」
大司教がいずれ処分されると言っていた理由がこれだな。
俺だったら抱いた女には愛情と執着が生まれるが、アルニスは違うようだ。
使い潰すというからには、そういうことなんだろう……。
「幸い、証拠は既に押さえたと聞いている。何より、ダイババを生け捕りにしてくれたことが大きい。そういえばダイババは妹に会わせろと喚いているようだが」
「ダイババの妹は被害者です。私が保護しています」
「ふむ、本来であれば盗賊団の一味として処刑するべきなのだがな」
「セラは美しい娘です。処刑すれば悪い印象を大衆に与えるかもしれません。むしろ、兄の被害者としておき、王子の命を受けた勇者によって解放された生き証人とした方が筋書としては美しいのではないでしょうか」
「……ほう。お前は剣の腕が立つだけではなく、政治も分かるようだな。平民にしては珍しいことだ」
日本での記憶があるからな。
政治についてのニュースは嫌でも耳に入ってきた。
メディアの煽り方を見れば大衆への接し方も分かるというものだ。
「お前は弟ではなく私の為に働いてくれるか? 政治が分かる者であれば、今は弟の方が優勢だということも分かるはずだ。しかし、私は決してアルニスに負けるつもりはない。奴は善人の仮面を被った獣だ。弟が王になれば民を苦しめてしまう。それだけはあってはならないことだ」
結論は出ている。
俺はレオニードの側につくと大司教と約束しているし、アルニスは余罪が多すぎる。
しかし、自分の目でもこの若き王子が信頼に足るものか確かめたい。
俺は鑑定のスキルを使った。
レオニードの戦力値は45だった。
まあ、騎士と同程度くらいか。
何か特筆すべき情報があれば備考に出てくるが――と思いステータス画面を見て俺は驚愕した。
――『男装をした少女。その正体は、亡きレオニード王子の妹、レイナ姫。暗殺された兄の無念を晴らす為、亡き王子として振る舞っている』
なっ……なんだと!?
こいつ、とんでもない爆弾を抱えているじゃないか!
というか、レイナ姫という人物には思い当たる節がある。
『不死のルビー』を持つレイナ姫。
それは、聖女ミイナと並ぶカルマオンラインの顔だった。
こんな奴を王として押すなんてとんでもない!
悪いが、前提条件が変わった以上、俺は第一王子にはつけない。
「ん? どうした、急に固まって……。腹の具合でも悪いのか?」
「本日はお招きいただきありがとうございました。急ですが失礼させていただきます」
「なっ……。おい、いきなりどうした。失礼じゃないか!」
「失礼なのはあなたです、レイナ姫」
俺は本名を言い当ててやった。
自称第一王子の顔が蒼白になる。
やっぱり、ステータスは嘘をつかないか。
髪型と男装で完全に騙された。
レイナ姫はカルマオンラインで魔王討伐を依頼してくる役割のNPCだった。美しい容姿と慈愛に満ちた性格でユーザー人気は高かったが、不死のルビーを持つとある魔物と関りがあるとされているキャラクターでもあった。
正直に言って、レイナは泥船どころじゃない、既に沈んだ船だ。
彼女は不死のルビーという幻想級アイテムを持っており、未練を残して死ぬと『スカーレッド』という魔物に変貌する設定がある。
これを倒すと『真紅の剣』という幻想級アイテムが手に入るので、生かすより殺した方がメリットになるという可哀想なキャラクターだった。
一応、カルマオンラインのメインストーリーは一部ユーザー投票によって選択されるものがあり、ユーザー人気の高かったレイナ姫は『一級建築士』などと揶揄されつつも何とか死亡イベントを回避してメインストーリーをやり過ごしていた。
だが、この世界のレイナ姫は死亡フラグに向かって爆走しているように見える。
もう、何と言うかアルニスに返り討ちにされる未来しか見えないのだ。
こんなのと手を組んだら勝てる試合も負けると思う。
ちなみに、俺は幻想級アイテム欲しさに『レイナ姫死亡』に投票していたユーザーだ。
幻想級アイテムは滅多に配布されず、超低確率の課金ガチャからしか手に入らないようになっていた。
しかも真紅の剣は攻撃した相手のHPを吸い取るというチートソードだったので、どうしても欲しいと思っていたのだ。
スカーレッドの戦力値は150。多くのユーザーが葬れるよう低めに設定してあり、今の俺でも倒せるレベルの魔物だと思う。
目の前のレイナ姫には申し訳ないが、彼女を助けるつもりはない。積極的に死なせようなどとは思わないが、何とか自己責任で頑張ってもらいたいものだと思った。彼女は王族なのだし、平民の俺を巻き込むのは無責任だとも思う。というわけで、俺は早々にお茶会から撤退することに決めた。
「……このことを外に漏らす気はない。だが、あんたのことを俺は信頼できない。話はこれで終わりだ」
「待ってください! お願いです、話を聞いてください!」
帰ろうとしたが、騒ぎを聞きつけたメイドが慌ててやってきた。
二人で話をすると言って遠ざけてあったのだ。
(クソ、これでは帰るに帰れないではないか!)
「私の書斎で話したい。先に案内してくれるか」
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逃げるタイミングを逸した。
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