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真相
アルゲティ13
しおりを挟むメリークリスマス!ですね。最近寒すぎて電気毛布を買いました。布団から出れない、否出たくない!(´º∀º`)ファーw
◆
大人しく家に帰りすぐに母様も帰ってきた。約束通り作るとは言っても、教会に5回行ったらご褒美で作ってくれるらしい、アルゲディはズルい!と思いつつ、前世のクルミはもう少し基準が厳しかった(ご褒美の基準は1ヶ月位期末テストや試験等の特別な事は別となる。)だったから、両親に愛され可愛がられてると感じる。
アルゲティは前世をしっかり思い出した後、ショックの余り何をしていいのか分からなかったが、前世の小説に書かれていた事を一気に書き出した。祈りの乙女の祈りの言葉も思い出した為、前世で仲の良かった家族もこちらに呼ぼうとしていた。私が老衰で空に帰った時子供達や孫と曾孫たちは居てもあの場に家族全員いなかった。
私が空に帰る時皆泣いていた。曾孫達はまたヒーローショーや魔法少女ショーに行こうよ!って
「あなた達の幸せを願う、これが前世クルミの最後の言葉だった。でも私は寂しかった。」
先にミク姉さん、次は母さん、次はミユキ、その次はマサだった。なぜ自分が一番最後なのかと運命を呪った事もあったが、今世でも今なら全員揃って過ごせるのではないか?そう思っていた。面倒見がいいミク姉さんがいて、ドジで天然のミユキがいて、マサは姉さんの料理をつまみ食いして、母さんが休みの日には庭の花の手入れをしてたっけ、
それだけだがあの頃はとても楽しかった。クルミは単純にまた楽しく暮らしたいと思っただけ、
「善は急げだよね。この時間なら門番のおじいちゃん寝てるんだ。気配と姿を消す魔法掛ければ母様や父様にも心配かけないかも、念の為誰もいない場所で祈っておくか、」
アルゲディは善は急げと行動に移すことにした。この世界が祈りの乙女の世界であり、自分が書いた小説の中の話しならどこかにお助け精霊ミューが居るはずだ。もし居なかったら違うと諦めるつもりだ。毎日暇な門番はたまに居眠りをする。その隙をついて門を出た。そして母様達にバレないように気配を消すのを忘れない、バレたら怒られる。だけど自分の迷子属性を忘れては無い、アルゲディとして生まれてからずっと考えてる事がある。何度考えても分からなかった。それはなぜ自分が祈りの乙女として生まれたのかだ。何度も頭を捻っても分からないものは分からない、前世で良い行いをしたから神様がプレゼントしてくれた。そう考えることにした。
「まずは姉さんを呼ぼう、でも生まれてきてクルミだよー!なんて言っても通じるのかな?まぁいいか、やってみればわかるよね。契約精霊がいれば楽なんだけど、ゲームの中の契約精霊の衣装はピンク色の可愛い衣装だった。
原作の中の話だとでもそろそろ出会っていい頃なんだよね。確か精霊と湖で競走して勝って契約したっと書かれてた。でも私が小説を書く時それを真似をする訳にはいけないから、ゲームでは名前が付いてなかった名前をつけたっけな契約精霊ミュー、その頃姉さんが空に帰って数年過ぎていて、友達に気晴らしになるからってハロウィンに連れていってもらったっけ、そこで友達がコスプレしてた格好が可愛かったから、私の小説のお助け精霊はティンカー〇ル風に書き換えたんだ。乙女ゲームの中の役目を終えた契約精霊は最後精霊の国に帰っちゃうんだよね、懐かしいな…あれ?ここどこだろ?」
名前はミク姉さんから貰ってつけたんだ。などと考え事をしながらふわふわ飛んでる内にまた迷子になった。ますます自分が書いた小説の設定通りでゲンナリする。
下を見渡せば青い湖がありその側には綺麗な花が咲いている。するとアルゲディの目に光の精霊とは違う白い光がこちらに向かい飛んできた。
目の前でいきなり人型になった。髪は風の精霊らしく緑だが、服装はゲームの中に出てきたピンク色のドレスとは違う、モヤモヤ考えてる目の前の精霊はアルゲディに勝負しろと言ってきた。
「いいよ退屈してたんだ。」
(やっぱりミューだ。でも格好が違う、でもミューのセリフは乙女ゲームの方か、こりゃ多分ごちゃ混ぜになってるわ、)
ミューの着てる衣装は不思議な国の精霊の服だった。クルミはそこでおや?と思ったが、ミューからの勝負を受け自分の小説の通り小細工をして勝った。乙女ゲームの話だとここで契約の流れになり、クルミが前世で書いた小説だと悔しがりもう1度勝負になる。
「ムキー!なんなのよ!さっきのはズルなのよ、もう1度勝負なのよ!」
(あっ勝負するんだ。前世の乙女ゲームと私が書いた小説のごちゃ混ぜな感じなのかな?)
アルゲディはそう考えながら、一応名前を知ってるが名前を聞く、もしかしたら契約精霊にも名前があるのかもしれない、そう思ったからだ。
「いいよ、精霊さんの名前は?私は…アルゲディ宜しくね、」
「ミューなの、湖の向こうまで競走なの、負けたら勝った方の言う事を聞くの、さっきはアルゲディの為の練習で次は本気なのよ、ミューは負けないのよ、」
「じゃあ私が勝ったら契約精霊になってよ、」
やっぱり名前はミューだった。アルゲディは嬉しくなった。書いたのは自分だが前世の若い頃に流行り、小説の中に入る事に憧れていた。まさか自分がその中に入れたからだ。しかも魔法の原理は思い描いたものを魔法の力に変える事が出来る。なら思い描くだけ簡単だ。燕のように俊敏に、戦闘機よりも早く飛ぼう。だけど風による抵抗力が働くと嫌だから、カプセルを被せるように自分を包む、即興だけど行ける気がする。
「じゃあミューにチートを見せてあげる。」
「ミューはチートか何か知らないけど、次は負けないのよ!ヨーイドンなの!」
アルゲディはお先に!と湖の上をドンドン進む、湖を見下ろすと白い翼はキラキラと白く輝いてる。木々の隙間を風が通る様に縫うように進む、
「ちょっと!待つのよ!」
(ゲームの中のアルゲディは結界を抜け長の家に落ちる。だけど何も無い?)
ミューは次は負けないと何度も競走した。負ける度に全身を使い悔しがるミューに笑いながら、とても楽しかった。だがその時間も母様からの手紙が届き終わりになる。
「うげっ!帰らなきゃでも帰り方がわからないんだよね。ミュー負けたんだから契約してね。」
「分かったのよ、約束は約束なの、じゃあアルゲディあなたの髪の毛が欲しいの、ミューも髪の毛を抜いて、これで契約…アルゲディ何か隠してないかしら?例えばこの世界に生まれる前の記憶とか、」
「契約をするには言う必要があるの?聞いたことないよ、」
手紙に返事を書き終わり返信をすると、アルゲディはミューの言葉を聞き顔をしかめた。精霊と契約するには全て話さないといけないなんて聞いたことない、
ミューはアルゲディを気にしつつ首を横に振る。
「アルゲディ聞いて欲しいのだけれど、契約とはミューとアルゲディの魂を結び付ける事、全てを知る必要があるのは特別だからそれだけアルゲディの魂は特別なの、これがどういう訳かわかるかしら?
それにあなた祈りの乙女でしょ?その表情なぜ知ってるのかしら?と言う顔ね。
祈りの乙女は水が翼に浸かるか映るかすると白く光る。これは有名な話なの、まさかあなたが知らないなんて言わないわよね?代々祈りの乙女は始まりの乙女に招かれる。これも当然知ってるのよね?」
「うん。私は祈りの乙女だよ、ねぇミューなんで私の魂が特別なの?」
(乙女ゲームの世界だと確かアルゲディはミューとの勝負の時に夢中になりすぎて、結界にぶつかり空から落ちて空の人族の長で始まりの乙女に出会う、それが祈りの乙女との挨拶になるのよね。だけど私にはそのイベントは起きなかった。)
アルゲディはミューの事を前世から知ってるし、それにこれからミューは契約精霊になるから秘密を明かした。
秘密を明かしても大丈夫だと分かってるからだ。ミューは驚いた顔をしてアルゲディの周りを確認するようにグルグル回る。
「あら?こうもあっさり自分が祈りの乙女だと認めるものなのかしら、祈りの乙女が幼いうちは空の人族の秘密のはずなの、普通なら隠すべきではないの?
まぁいいのミューは関係ないもの、祈りの乙女の逸話は少し前に聞いたことがあるの、祈りの乙女24代目シルクとても人が出来た祈りの乙女だと聞いたの、
祈りの乙女シルクはいつもニコニコと優しい笑みを浮かべ、他人の言葉を真っ向から否定せず、けして怒ることはない、困った者を見かければたとえ背中に翼が無くとも手を差しだす。歴代の祈りの乙女の性格は似た者が多いと聞くの、怒りっぽい今のあなたとは全くの別人なの、あなたは本当に祈りの乙女なのかしら?」
「私は祈りの乙女らしいよ、こうして秘密を明かしたのも、これからミューは契約精霊になるからだしね。早く契約を終わらせて帰らないとヤバい!母様が激おこプンプン丸かも、」
激おこプンプン丸ってなんなのかしら?まぁいいのよアルゲディは勝ってミューは負けたの、と呆れながらミューは私に髪の毛を渡すように言うと、ミューの髪を1本引き抜き2本を絡ませる。アルゲディはこの不思議な契約を見ながら思う、
(後はこの力を使って姉さん達をこちらに呼ぶ、また皆で楽しく暮らしたい、)
アルゲディは契約をぼんやり見ながら考え事をしてる内に契約は終わったらしい、ミューがやり切った顔をしてドヤ顔でアルゲディの前に立つ、
「これで契約は完了なのよ、風の精霊ミューと契約した事を喜ぶ事ね。いつも祈りの乙女なら精霊が祈りの乙女に力を貸す。この決まり事を作ったのは初代風の精霊王と大精霊王ラグエル様、精霊は乙女と約束したことを必ず守り実行をするの、アルゲディまず何をするのかしら?」
「おうちに帰りたい、じゃないと母様に怒られる!ミューお願い!」
「残念だけど、ミューはアルゲディの家を知らないの、」
「うげー!母様に怒られる!まぁでも父様の後ろに居ればいいか、」
父親は娘に甘いのね。結局アルゲディ達は近くを通りかかった光の精霊がアルゲディを知っていた為、飛んで帰る事になった。家に帰ると案の定、恐い笑顔の母様と何故か後ろでアルゲディに向い謝る父様を見て察する。
「いやー!これ絶対に怒られるやつ!」
「あら?アルゲディおかえりなさい、母様は悪いことをしなければ怒らないわ、それにしても随分遅かったのね。今日は暇だから教会に行くと言ったのは誰だったかしらね?」
「父様…」
父様に視線で助けを求めたが、母様はそれを見通していたのだろう、怒られると思いギュっと目を閉じたが、しかしライラはアルゲディの前に来ると痛いくらいギュっと抱きしめる。
「光の精霊からアルゲディと連絡が取れないと聞いて、母様達はどんなに心配したか分かる?手紙を送っても返事は来ない、最終手段を使って探しだす所だったの、」
「ごめんなさい。母様それに最終手段ってなに?」
ライラはアルゲディに怪我が無いかを確認していると、隣にいた精霊の姿を見る。ライラは初めて見る精霊だ。でも何だか風の精霊みたいだがどこか違う、纏う風が緑色ではない、気になるから先に声をかけることにした。
「最終手段は最終手段よ、ねえアルゲディ隣にいる精霊はどうしたの?」
「この子ミューって言うの、私と契約を結んだんだ。母様この子一緒にいても良いでしょ?」
ミューはアルゲディの背中から顔を出していたが、覚悟を決めたのかライラの前に出る。ライラは可愛い精霊さんね。とミューが手に乗りやすいように広げると、ミューはその上にチョコンと立ち膝で座りライラを見上げた。
「初めましてミュー、この子と契約してくれてありがとう。私はアルゲディの母親でライラよ、こっちは父親のタブエル、ではミューはどうしてアルゲディと契約したのか聞いてもいい?」
「もちろんなのよ、精霊は隠し事をしないの全部話すのよ、」
ミューはアルゲディが外にいた事と湖の側で競走した事を話すと、ライラがアルゲディの頬をグニグニ掴み笑うが、頬を掴まれたアルゲディは涙目でミューを睨む、父様は相変わらず母様の後ろでオロオロしてる。アルゲディはオロオロしてないで助けてよ!と口に出さず視線で言うがいつもおっとりした母様が怒るとすごく怖い、ここで助けを求めてはアルゲディも一緒に怒られるので止めておく、
「ミュー門の外に出たなんてチクるなんて酷い、いひゃいです!母様ごめんなひゃい、」
「アルゲディ、危ないから門の街の外は行ってはダメと言ったわね?私たちの可愛い子は何度言ったらわかるの?今朝も約束したのにアルゲディ母様達との約束を言って、」
抓られてた頬を離されたアルゲディは、ヒリヒリする頬を両手で撫でる。涙目で家を出る前に両親と約束した事を大きな声で言う、
「1つ知らない人について行かないオヤツを貰わない、
2つ知らない精霊にはついて行かない、もし何かあって門の外に出る場合は必ず父様と母様に連絡する。
3つ迷子になったらシスター達か母様達に連絡する。」
「よく出来ました。ほらこっちに来なさい、治癒魔法をかけてあげるわ、」
耳にタコが出来るくらいに何度も聞かされている。ごめんなさいと謝れば母様は赤くなった頬を優しく撫でる。
頬の赤みが取れるとそのまま中央にギューッと寄せた。今のアルゲディは耳にタコではなく口元がタコみたいになった。母様の後ろで父様も両手で自分の顔を挟み同じ顔をするから、笑いをこらえるのに必死になる。ここで笑えば母様に怒られるのは必須だから必死で堪える。だけど父様はズルい、母様が後ろを振り返ると違う方向を見るんだもん。まぁ私の後ろに鏡があるから母様にはバレバレなんだけど、母様は私の頬を寄せたり離したりして遊ぶ、唇だけ動かしてピヨコちゃんするぞ。
「まぁよく覚えていたわね!偉いわ、でもなんで約束を破ったのかな?でも契約精霊が出来たなら少しは安心ね。私たちの家族も同然ね。これからアルゲディを宜しくねミュー、この子すぐに迷子になるのよ、家の場所は覚えた?」
「家の場所は覚えたのよ、ミューは風の精霊なの怪しい精霊ではないのよ、
ミューもなぜ白い光をまとってるのか知らないのよ、始まりの乙女である風の精霊王様なら知ってるかもだけれど、最近ミューも会ってないから分からないの、ライラあなたは会ったことはあるのかしら?」
「えぇ2度程、どちらも遠目から見た事だけ、私の役割りは長の補佐をする者、長様はそれを放棄されてしまい会う事も叶いません。」
ミューもめったに会わない風の精霊王、前世の記憶を持つアルゲディはその正体を知っている。前世のクルミが始まりの乙女を創り出したからだ。確かにこの世界は乙女ゲームの中だが、クルミが前世で書いた小説の中でもあるらしい、アルゲディの頭の中はぐちゃぐちゃだ。
(乙女ゲームには、空の人族の始祖である始まりの乙女の事を深く書かれてなかった。自分が面白半分で書いた事がこんな事になるなんて思わないよ、)
ライラ達の会話を聞きながら父様が入れてくれたお茶を飲んだ。
「苦いよ父様、」
「ごめんアルゲディまた茶葉を入れすぎたか、お茶入れるのは難しいな、」
父様が入れるお茶はいつも苦い、それは前世でクルミが書いた設定だった。
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