気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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帝国編

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私はその光に導かれる様に飛ぶ、白い霧は段々と晴れて城が現れる。
アウストラリス王国の見慣れた王城ではない、私が知る王城よりもなんというか形が少し違う、私は翼と盾の旗はアルゲティを保護した後、翼の模様を追加したと王妃教育で習っていたが、王城の形が違う戸惑い空中で止まり庭をよく見てみる、確かここはアウラとお茶会をした場所で、アウラと隠れんぼした東屋が無い、取り壊すという話もアウラからは聞いてない、見回りの騎士もいない為少し降りて確認したから間違いはない、

「あれ?アウストラリス王国?違う、もしかして昔の時代?」

メイドが歩いて来た為見つからない様に空高く飛ぶと、王城の庭の隅に降り木陰に隠れた。隠れる必要は無いんだけど何故か隠れてしまう、
ふと地面を見るとフィルムから預かった結晶と同じ物が落ちている、
空間ポッケから前の結晶を出して合わせてみると、ジグゾーパズルの様にピッタリと合う、ビー玉より大きな丸い形には違いないが、後いくつあるのか分からない、

「もしかしてこの結晶を探せって事?」

結晶を拾い空間ポッケに入れる、この先どうしようと考えた時だった。
城の奥から「母様!」と子供の声が聞こえ始める、しかも足音はこちらに向かって走っていた。私はサッと姿を消す魔法を使い自身の身を隠す。私が隠れた頃に子供は私の目の前で止まりキョロキョロと周りを見る。

『誰の子供だろう?』

声を出さない様にして考える、茶色の髪と金色の瞳を持つ男の子、なぜか他人と思えずじっと見てしまう、王弟レオニスは結婚はしていないし、陛下の子供はアウラだけのはずだ。アウストラリス王国の王家は余程の事がないと側室を持たない、昔から夫婦仲が良好だと仕事も上手くいくと信じられているから、とお父様は言っていた。確かに両親の仲は良いがお父様もお母様も仕事人間な気がする。

私が誰の子供かと考えている間に、目の前の子供はあちこちとウロウロしていたが、目的の人物が居なかったのかムーっと口を尖らせすぐに俯いた。プルプルしていて今にも泣き出してしまいそう、
目の前の泣き出しそうな子供を前にして、私はなんとか慰めてあげたいと思ったが、私が知る王城では無い事を思い出し、今ここで姿を表すと不審者で捕まると思いグッと我慢をする。目の前の子供は俯いたまま首を振り頭を上げ王城の木陰に隠れる私を見る。姿は消えているが気配は消えていないとか?と考え私は更に息を潜め子供を見る。

「母様の気配がしたのに」

「サルム様!またお独りで・・・お待ちください」

サルムの後ろから追いかけたのだろう、息を切らす錆色髪のメイドを見て私は驚く、アルゲティの夢の中あの帝国から一緒に逃げてきた侍女のミアルだった。肝心の私は一緒に逃げ出して少しお世話をして貰った位しか覚えてない、
あの時確か同じ歳位だったが、今の姿を見れば成長して落ち着いた様に見える、ミアルは肩で息を切らし、深呼吸をして息を整えサルムにペコリと頭を下げる、

「サルム様いきなり部屋を飛び出して驚いたじゃないですか?家庭教師が驚いてましたよ?もしかしてお勉強お嫌でした?」

サルムは首を横に振り私を見て指をさす。指をさされた私は口から心臓が飛び出しそうなほど驚いた。私は声を出さない様に両手で口を押さえ目を瞑る、

「そこに母様がいる気がした・・・んだ。だけど来てみたら誰もいなかった本当だ信じて欲しい、」

「もちろん信じます。サルム様」

私は薄く目を開けてサルムと呼ばれた男の子を見る、見えたのはとても悲しそうに俯くサルムの姿だった。その姿を見たミアルは悔しげに唇を噛み茶色の瞳を潤ませてサルムを見る、ミアルの瞳から一筋涙が落ち、ダムが決壊した様に次々と涙が流れ落ちる、

「サルム様・・・ここでお祈りましょう、空に帰ってしまったアルゲティ様の為に、悲しいお顔をすればアルゲティ様も悲しまれます。お祈りをしてサルム様はお元気だと空に帰ったご両親にお知らせしましょう、お祈りは風に流れ空に届く、私が生まれた国でそう聞いた事があります。
サルム様がお生まれになって、隣国の宰相が宣戦布告に来て戦争になってしまいましたから、」

「ありがとうミアル、最後はとても厳しい戦いだったと叔父上から聞いている、僕は頑張る母様の分まで生きて人々の助けになりたい、でも寂しくなって泣いてしまうかもしれない、だからミアルその時にまた母様の話を聞かせて欲しい、僕はアルゲティ母様の思い出が少ないから、」

「サルム様・・・はい喜んでお話をしましょう、アルゲティ様はアウスト様が行く事を何度も止めましたが、その度に一緒に戦争に行く、回復魔法があった方が楽だとおっしゃって聞いてくれませんでした。最終的にアウスト様が折れて・・・、ここから先の話はやめましょう。あの時の事を思い出すと私は泣いてしまいますから、
アルゲティ様が私にサルム様を預けた時は、サルム様はその時まだ1歳、アウストラリス王国での決まりで、王族のお披露は5歳と決まっておりましたので、戦争で両親共に空に帰ってしまった事を知り、とても心を痛めたサギッリ陛下は、空に帰ってしまった息子夫婦の子供の身分を剥奪されてしまうからと、王妃様と共に御自身の子としてお披露目になさりました。
新しく立国したエニフ王国のハマル国王は、戦争で空に帰ってしまった人々を送る為に、今は簡易な教会を建て祈っていると、将来的にはとても大きな教会を建ているとか、そして我が国でも建設すると聞いております。国中が落ち着きを取り戻した頃に行きたいですね。
この後のお勉強を頑張ったら、おすすめのお話をお聞かせしますね、サルム様が産まれる前の話は沢山ありますから、どれだけサルム様のご両親アルゲティ様とアウスト様は、あなた様の事をどれだけ愛していらしたかをお教えします。」

衝撃的な事実を聞かされ驚き時が止まった様に動けない、よくサルムを見ると髪色と顔つきはアウストに似ているし、金色の瞳はアルゲティ似、背中を見るが翼は無い様に見える、

『・・・子供?しかもアルゲティとアウストの?!聞いてないよ!もしかしてアウラ様って・・・アルゲティの子孫だったりするの!!もっと聞いてないよー!』

私はこの場所から離れる為静かに空に浮かぶ、まるで見えているかの様に私が浮かんだと同時に、ミアルとサルムも同時に空を見上げた。2人の顔は今にも泣き出しそう、その顔を見て私は胸が痛くなってしまい釣られたように私も涙が溢れ出るが、なぜ泣いてるのか分からない、他人でもない気がするからとても不思議で、私は前世の子供サルムと、お世話になった侍女ミアルに幸せになって欲しいと祈る。

「あなた達2人に幸せと明るい未来が開けますように」

「・・・・・・母様父様大好き、僕は大丈夫だから心配しないで、」

空中で祈ると空から緑色の精霊達が降りてくる。その風景は緑色した雪の様で美しかった。地上を見下ろせばサルムとミアルは目を輝かせて空を見ていた。

「ミアル見て!風の精霊だよ!僕達の祈りが空に届いたんだ!」

「とても綺麗ですね。サルム様」

私は空高く上がりあの2人を少しだけ見届ける事にした。
サルム達は緑色の精霊を見送る、風の精霊達のは自由なのか綿毛の様にふわふわと揺れどこかに行ってしまった。
ふと地面を見たサルムは驚きながら指をさす。私が立っていた所に1枚の真っ白な羽根が落ちていた。私が飛んだと同時に羽根が落ちたらしい、慌てて翼を見てみるが痛みが無い、ライラの時もそうだったが、もしかしたら翼にも髪の毛の様に抜ける事があるのかもしれない、

「ミアルあれ見て!絵で見た母様と同じ色の羽根がある!」

空の人族の羽根は神聖なもの、私は慌てて取りに戻ろうとしたが、地面に落ちていた羽根をサルムに先に拾われてしまった。
どうしようと考えた時に、またペンダントが光り道を指し示し始めた。私は後ろ髪を引かれる様にしてサルム達を見て、この場から飛び去る。そして思う事は1つだ。

「えっ?ここ黒いモヤ関係なかったの?あの子は一体誰の子なの?ミアルが居たなら、アルゲティがいた頃の話だよね?サルム君の名前だけ覚えておかなきゃ」

ペンダントに導かれるまま空高く飛び進む、次見えてきたのはカラフルな街並みだった。なぜペンダントは道を指し示すのか意味はわからない、もしかしたら何か意味があるのかもしれない、道中ミューとククルを呼びながら飛ぶ事も忘れないが、相変わらず2人からの返事は無い、



トゥカーナが王城から飛び去った後、サルムは真っ白な羽根を胸に抱きその場で泣き崩れる、ミアルは気遣いながらサルムの後ろに立ち静かに涙する。少しの間2人のすすり泣く音だけが聞こえる、
少しの間庭の片隅で一通り泣いた後、ミアルは魔法でサッと顔を洗浄し雫をハンカチで拭き取り、ポッケから新品のハンカチを取り出し濡らし絞り、それをサルムの顔に当てる、けして擦ってはいけませんよ、と注意する事も忘れない、これで赤い顔にならないだろうと思う、

サルムは次代のアウストラリス国王になるんだと、今の国王から言われている、泣き顔なんて見せたら弱みを握られてしまう、ミアルはサルムの気持ちも汲んでいる為落ち着くまで一緒にいる、
鼻の啜り気持ちも落ち着いた所で顔を上げ、何事も無かった様にお互いに笑い合った。

サルムは大事に落ちていた羽根を胸に抱きしめる、その姿を見たミアルは胸を痛めながら考える、
真っ白で大きな羽根は、真っ白な翼を持つ空の人族しかいない、誰の物なのかまでは分からないが、もしかしたらなんて考える、
我が子の成長を見ることも無く、志半ばで空に帰ってしまった私の恩人は、もしかしたら泣いてる我が子を慰めようと空から一時的に帰ってきた・・・、いや違う、違う所に行こうと迷子になったに違いないとミアルは思う、迷子になったあの時を思い出しクスッと少し笑ってしまう、少しだけ寂しい気持ちが落ち着いた。

次話すとしたら流行り病を治すため、アルゲティ様はアウスト様と侍女のミアルと護衛を連れ国中を回ったのはいいが、道中一本道の森でアルゲティ様が迷子になった事がある。
土の上に膝立ちをすると、これは侍女として目上の相手にやってはいけないが、アルゲティ様がいつもしていた様に頭をゆっくりと数回撫でる。

サルムも袖でゴシゴシと顔を拭き立ち上がった。少し鼻が赤いが、これ位なら誤魔化せるだろう、ミアルは立ち上がるとスカートに着いた砂を落とし、サルムを立ち上がらせた。サルムは口を尖らせ1人で立てると怒った様にミアルを見る、
立派になった姿を、空に帰っていない両親の代わりに微笑ましげに見る、
成長した姿を見せられない事だけは残念に思う、まだ涙は落ち着かないらしく、サルムはハンカチでアルゲティ様と同じ色の目を押さえる、

「ミアルもう少し待って、男の子は簡単に泣いちゃダメって」

「はい・・・私は後ろを向いてます。」

私はその姿を見ないようにして後ろを向くと空を見上げた、もう一度両手を組み合わせ祈る、ふと考えたが先程1度祈っているそこで思い付く、冥福を祈るのではなく、近状を知らせた方がいいのでは?と考えついた。

そうなるとお祈りというよりアルゲティ様に報告よね。
ミアルは両目和らげ目を閉じ手を組み合わせる、空に帰っていったサルムの両親に報告をする。

『アルゲティ様アウスト様、空で仲良くお過ごしでしょうか?
お二人が残されたお子様のサルム様は今年で5歳になりました。同じ歳の令嬢のエスコートも難なくこなし、御令嬢や貴婦人にとても甘い笑顔を振りまいています。お茶会での御令嬢達の人気がとても凄いです。サルム様の笑顔は父親アウスト様にとても似ていらっしゃいます。
サルム様はこの歳で婚約者も内々で決まっています。アイスブルー色の綺麗な瞳とブロンド色の髪をした同じ歳の御令嬢です。お名前はイプシロン公爵家のトゥーナ様です。ひと月前のお茶会で初対面をなされました。
後から聞いた話ですがお互いに一目惚れだったらしいです。私もお茶会に同行していましたが、お互いチラチラと見ては視線が合うと逸らす、とても初々しいく可愛らしいお茶会でした。あなた様達がいたら、アルゲティ様は可愛い我が子の姿を目に焼き付けようと見入り、アウスト様はアルゲティ様をお描きになった時の様に画を残されたに違いありません。
後2年して、サルム様が7歳になったら婚約者のお披露目をし公式な婚約者となります。そして学園に入学、卒業して少しの期間を経て御成婚になります。
あなた様達のお孫さんはきっと可愛いに違いありません、ご心配ですか?大丈夫です。私が責任を持ってお仕えします。
私も今年結婚をしました。えっ?旦那様は誰ですかって?もちろん内緒です。私がサルム様のお傍にいる事については王家からの許可は頂いております。それにフフ・・・教えしたら絶対にびっくりします。とても素敵な旦那様です。
遠い未来に私が空に帰った時にお教えします。だから安心して空から見守っていて下さい。』

報告という名の祈りが終わり今仕えている主を見る、サルム様はハンカチを手に固く握りしめ、とても意思の強い眼差で空を見上げている、幼いのにとてもしっかりしていらっしゃる、
アルゲティ様はサルム様がお生まれになった時、1番に気にしていたのは背中で、翼が生えていなくてとても安心し、それと同時に生まれたばかりの赤子の手に、何か持ってないかと確認をしていたが何も無かった。聞くと空の人族は何かを持って産まれるらしい、それが何かまでは教えて貰えなかった。
私はサルム様の小さな背中に、とても大きな期待と不安を背負った両肩をポンと優しく触った。そして膝立ちをして目線を合わせる。

「そろそろ落ち着きましたか?アルゲティ様はお空でサルム様を見守ってます。
先程のお祈りも風の精霊がふわふわと風で漂い、空に届けているでしょう。
後これだけは絶対だと言えます。アルゲティ様とアウスト様はよくご自分で親バカだからと言ってました。
さぁ家庭教師が待ってます。落ち着いたのなら行きましょうか?」

「僕はお勉強を頑張って困った人を助けられる王様になる!」

この数十年後サルムは、アウストラリス王国の歴史の中でとても民に寄り添った善王になる。
民達の学力を上げもっと働きやすく出来るようにと、学園の全寮制を考えたのもこのサルム王、アウストラリス王国の歴史書にはアルゲティの息子とは書かれていない、



お読み下さりありがとうございます。
ゴールデンウィークの更新はこれで終わりになります。
また不定期更新になります。

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