気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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学園編

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翌朝目覚めここは王城なのだと再実感が出来る、ぼんやりと部屋を見ていると、ロッテが部屋に入って来た。

「おはようございますお嬢様。」
「おはようロッテ・・・」

私は眠い目を擦りながら起き、まずは湯浴み3日程身体を拭いていただけだから、と、丁寧に洗われ、身支度をする。そのまま簡易なドレスに着替える。

「あれ?ロッテ、着替えは学園の制服ではないのね?」
「はい。後2日は学園を休む様にと、医師から言われてますので、」

私は前世では経験が無いドクターストップと、いうものなの?おぉ!ちょっとカッコイイ!
でも次の日には帰りたい、なんて思っちゃうのはエリーゼとの約束を破っているからだと思う。
やっと朝食の時間に話しが出来て、夜にゆっくり話をと約束したのに約束のその日に破っている。
朝食事を考えていてお腹が空いてくる。昨日の今日だからまた来るのでは?と身構えロッテに聞く

「今日はお父様はいませんよね?」
「はい今日はいらっしゃいません。その変わりに・・・」

ロッテは深々と礼をする。背中に嫌な汗がたらりと落ちる。
とてもいい匂いが近づいてくる、ここは王城・・・?!いや想像なんてしたくない!私はソファの上で手で顔を隠す、扉の方を見ないように、コンコンとノックが音が聞こえ・・・私は指の隙間から扉を見てしまう。

「おはようトゥカーナ!元気?」
「お母様?!なぜこちらへ?」

スープ皿を乗せたトレーを持ったお母様がニッコリと立っている。私ボーゼンとしてしまい、頭を抱えたまま見入る。

「昨日目を覚ました、とルクバーから聞いてね、私も顔を可愛い娘を見に来たのよ、フプ・・・ッ昨日拒絶されて泣きだしそうな顔して、帰ってきた人が教えてくれたわ!」
「お父様・・・フフッ」

お母様と久しぶりに会い、心細い気持ちが薄れる。
その変わりに寂しかった気持ちが、抑えられずに泣いてしまう。

「お母様・・・会いたかったです。」
「あらあら私の可愛い娘は、甘えん坊さんだった事を忘れてたわ」

お母様はクスクスと笑い、「さぁ、いらっしゃい」と抱きしめてくれる・・・ふわりと優しい花の香りがする、お母様の好きな香水の香り。柔らかくて暖かい。
しばらくお母様の温もりを堪能していたら、グーとお腹から音がなり。

「フフッ安心したらお腹が空いたのね、さあお食べなさい。」

トレーをロッテが私の前に置き直し、スプーンも側に添えられる
折角お母様が持って来てくれたスープが冷めてしまうので、名残惜しく思いながらも離れ、お母様が私のドレスの裾を直してくれる、

「フフフ、トゥカーナ?まだ甘えていいのよ?」
「いいえ・・・大丈夫です。学園に帰ってからが、心配になりますから」

本当はもう少し甘えたかった。でも寮に帰ってから一人になってからが一番怖い。スープを一口食べる・・・ホッとする優しい味。そのまま食べ進めていると、隣りのお母様は口元を隠して笑い出す。

「フフフ・・・トゥカーナ?」
「何でしょうか?」
「王太子様と何があったの?お母様は教えて欲しいわー!」
「ングー!」

私は自分の口を押さえ首を横に振る。吹き出す所だった危ない。
朝食を食べ終わり、ロッテが私達親子のやり取りに頬を緩め、緑茶を入れるお母様との恋の話しをする為の2人だけのお茶会、

「私とルクパーお父様は実は学園恋愛では無かったの。」
「確か学園恋愛だと聞いていたので。その話は初めて聞きます。」

お父様とお母様は超恋愛だと聞いていたし、家でも2人はラブラブ、だから疑ってもいなかった。もしかしてお見合いとか?

「フフフ・・・私、昔はお転婆でね?領地の街や畑や漁港、街で買い物と、あちこち出ては歩き回る令嬢だったのよ?貴族令嬢だから・・・と、馬車には乗せられたけどね。」
「え?お母様が?だって今は立派に領主ではないですか?!」

昔のお母様は、領主をするつもりは無かったらしく、今の方が信じられないのだとか・・・。
私から見れば昔のお母様の方が信じられない、
じゃあ学園恋愛では無いとすると、お父様はどちらで知り合ったのだろうか?

「では・・・お父様と・・・どこで出会ったのです?」
「フフフ・・・内緒よ。」

お母様は口元を押さえて思い出し笑いをしている。ムムム・・・お父様との出会いが気になる・・・。
笑いがおさまったお母様、次はトゥカーナの番よ!と私はそれを聞き逃げ出したくなる。

「もう聞いちゃったけどね!家に帰って、今にも泣きそうなあの人が、トゥカーナの拒絶の話を泣きそうに話してね、その後王太子様とお話しをしたのでしょう?おでこに・・・フフッ可愛い。」

まさかの親バレ・・・母様、お父様、お母様と合わせてパート3。・・・今世トゥカーナ13歳、前世合わせると・・・そろそろアラフォー、アルゲティ様の歳までは分からないが、それも合わせたらいくつになるのかさえ不明。
うぅ・・・。泣きたい・・・。顔を赤くして泣きだしそうな顔をしている私を、お母様は椅子に座った姿勢で私を抱き寄せると頭をなでる、優しい花の香りで、心が落ち着くのが分かる。

「トゥカーナ恥ずかしい事なんて無いのよ、学園で沢山思い出を作りなさい。学園で問題が発生してそれを誰にも相談が出来ないのなら、私もルクパーも聞きます。だってあなたは私達の可愛い子供なのだから・・・。必ず相談してね。」

しばらく幼少期に戻った様に抱きしめて貰う、お母様は、そろそろ戻らないと、名残惜しいけどねと零し私から手離す、

「領地の書類いくつかをペルセイにやって貰っているの、この時間はペルセイがくれたのよ」
「お兄様・・・ありがとうございます。」

私は嬉しくて頬が緩む、嬉しい気持ちで胸が暖かくなるのがわかる。
ロッテと一緒にお母様をお見送りする。
お母様は私の手をふわりと上下で挟むと優しく微笑んだ

「お母様夏の長期休暇は、婚約者としてアウラ様と帝国へ行く事になりました。」
「えぇ聞きましたよ。時間があるなら少しでもいいから顔は出しなさい。家に帰って来てね、私達の可愛い娘、トゥカーナの帰りを家族で待っているわ」

お母様は私の頭にキスをし離れる、私は必ず帰りますと約束をした。
ロッテは私に向かい頭を下げ

「私達使用人も、お嬢様のお帰りをお待ちしております。」
「ありがとうお母様、ロッテ・・・私もう家に帰りたくなりました。」

お母様を見送り、私は客間でのんびりとした気持ちで1日を過ごした。
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