61 / 175
学園編
14
しおりを挟む
◆
森林浴を楽しんだ後、少し辺りを散策していると、いつの間にか森を抜けていた。そこは見渡す限り一面お花畑が広がっており、先程までの晴天は無く、少し肌寒く感じる程。そして辺りは霧が掛かり始め、風が優しく流れ、色とりどりの花を優しく揺らす・・・。それが何とも幻想的な世界を生み出していた。
それも今世でも前世でも見た事も無い花、なんの花だろうか?と手に取り観察するが、スィートピー?それらしい花なのだけど、違う種類の花にも見える。地面を見るとカラカラに乾いていて、綺麗な花なのに枯れてしまうのは嫌なぁ。と考え、ミューにお願いをする事に、
「ミューお願いこの花畑に地面に潤いを。」
前にミューから教えて貰った、やり方でお願いをする。ちなみに先輩は、精霊から始まるのだけれど、ミューが言うには、
「他の精霊が来たらどうするのよ!私がトゥカーナの契約精霊なの!浮気する気?!」
と怒られ、私はビックリして思わずごめんなさい。と謝った事件があった為。それと浮気?・・・と思わず吹き笑いをしまった為さらに怒られた。ごめん。前にそんな事がありました。そんな事を思い出している内に、
光がすぅーっと目の前にやって来た。
光から人の姿に変わると衣装も変わる・・・。何だか前世で妹達と見ていたTVの変身シーンにそっくり。何とは言わない。後ろに大きなリボンが着いていて、見た目がとても可愛らしく。白と黒の猫がいたら完璧
「任せて頂戴!この私が来たからには、花に水やりしてあげるわ!」
辺り一面私を避ける様に花にシャワーが優しく降り注ぎ、タイミングを見てパチンと指を鳴らすと、シャワーが降り止む、それと同時に晴天が戻り、その太陽の光を浴びた花達がキラキラと水滴で、輝いて見えとても綺麗!
「ミューありがとう!すごいわ!流石ね!」
「フフーン!私凄いでしょ!次魔法を使う時も呼んでね!」
「分かっているわミュー!頼りにしてますよ」
ミューはお嬢様巻きを手で背中に払い避け光になり帰って行く、私は手を振り見送る。
流石ミューね、今日まで先輩指導の元、私と一緒に沢山練習したから、雨の様にシャワーが出るのは、練習の賜物だよね!
自己満足だろうが、先輩の様にスムーズに使える様になりたいと思う。
辺りを見渡し、少し離れた場所に休憩には丁度いい木陰がある、私は花を踏まない様に歩き、木陰で休憩をする。そこに丁度いい風が吹き抜ける、今日は暖かい。少し眠い・・・寝不足が祟った様だ・・・。少しの間だけと言い訳をしつつ、私はいつの間にか寝ていた。
◆
どれくらい寝たのだろうか?太陽の位置はまだ低い位置にあるから、そんなには寝ていないはず。と自分に言い訳をして、とりあえず馬車がある場所まで戻る事に、迷子防止策もしていたので、目印は覚えている、腰掛けに使っていた石、目印の葉っぱを置いた大きな木があると、すぐ近くに広場があるはずだと、急ぎ足で進む
急いだ結果、私は置いて行かれてしまった様で、自業自得とはいえ、ぼんやりとしか外を見ていなかった為、どちらに向かえば良いのかさえわからない。ここに居ても仕方が無いと、半ば諦め先へ進む事にする。
帽子深く被り直して、湖へ行こう!と少しだけ安心したからだろうか?グゥーとお腹が鳴る。
私は最初に休憩した石まで戻り、そこに座ってバナナを食べる、令嬢は果物をかじりついてはいけない。皮を剥いたら半分に折り、更に半分に折り、そこから一口サイズに折る、折った残りはハンカチの上で待機。そこまでして、やっと口に入れられる。最初は不便だと感じたが慣れたと思う。そうだと信じたい!
誰も見ていないと思って気を抜くと、見ていたりするので、そこは気が抜けない。バナナのかじり付きを、家でやった時のロッテの素早い取り上げや、姉様の素早い扇子攻撃等、幼い頃は色々と貰ったものだ・・・と感傷に浸っている内に食べ終わる。
もちろん!バナナの皮はお持ち帰りです。シータに渡すと肥料になるみたいで、生ゴミのいい処理法だね、と関心しました。
私は道を歩いて湖に向かう事にしたけど、やっぱり方向がわからないので、道の真ん中に立ち棒を倒して方向を決める。棒が倒れた方向は、右決めた!しばらく歩いていると、遠く前から馬が3頭こちらへ来る、私避ける為に隅に寄り、歩いていたら、
「カーナ?どうしたの?」
聞き慣れた声を掛けられ見上げると、アウラが馬から降りてきていた、私の手をさらりと取ると、安心させる様に、両手で私の手を包みこみ、お互いに顔を見ている、私としてはちょっと恥ずかくなり、俯いていると、湖に向かう馬車はどうした?と私に聞いてくる、聞かれている当の本人は、これが本当の白馬の王子様だね。なんて他人事の様に思えてくるから本当不思議。
アウラの回りを見ると、3頭のうちの一頭は白い馬で、残りの2頭の馬はツヤツヤな黒毛の馬、学園外だと流石に1人にされない様で、アウラの護衛2人も、私が1人で歩いている事に、ビックリしていた。私はここに来てアウラに、手を握られた安心感を貰う、かなり1人は寂しかった。それを隠す為の言い訳が思いつかず、寝ていた事を話してしまう。
「アウラ様?実は馬車で気分が悪くなり、馬車の休憩時間に木陰で休憩をしている内に寝てしまった様で・・・。」
「今は大丈夫?」
「はい。今はスッキリしてます。アウラ様心配して頂き、ありがとうございます。」
「カーナ?心配するのは当然だよ!僕はカーナの婚約者だからさ」
アウラが、一緒に行こうカーナ!と手を差し出し、私は首を傾げ頬に手をあてる
「アウラ様私、馬に乗った事無いのです。」
「カーナ大丈夫!任せて!」
アウラは私の手を握ると、ヒョイと馬の背中に乗せた。私は何が起きたのかわからず、ボーゼンとしていると、ゆっくり出発するから大丈夫!とアウラは話す。
動き始めた馬にビックリして、思わずへっぴり腰になり、パカパカと蹄の音が心地よくなるが、怖いものは怖いのだ!
私は現実逃避を始めた・・・。空綺麗だなぁ。ちょっと気持ち悪いから、沢山空気吸って落ち着こう、下見たらダメだ上向こう・・・。鳥さんがピヨピヨ飛んでいて、私も飛んでいきたい!とか、あの蝶々綺麗。でも落ち着いた頃仕返しをしたい!等考えているうちに段々と湖へ近づいていく、
◆
湖がすぐ近くなり、湖周辺が綺麗に整備されていて、辺りにお土産を売っている売店、魚屋、釣具、宿屋等色々な店がある。釣具の横が魚屋なのが、ちょっとした闇を感じさせる。
アウラと一緒に馬で到着して、湖に着くなりサラダ巻き3人娘に泣き付かれる、
「乗って来ないので、先生の馬車に乗ったのだと思いましたよ!」
「ごめんなさい。木漏れ日とそよ風が気持ち良くてうたた寝をしていたの。心配お掛けして申し訳無いです。」
3人共ご無事だから良かったです!と言ってくれた。私は嬉しくて少し泣いてしまい、ニッコリと微笑む
「ご心配頂きありがとうございます」
サラダ巻き3人娘がビックリした様子で、こちらを見ていたので、涙をハンカチで拭う、よし!
それでも私は馬上の揺れが収まらず、帰り時間まで湖傍の木のベンチから離れられなかった。帰りの時間までの間、ずっとアウラと一緒に話しをしていた、夏の休みになったら、もう一度来る約束をして、アウラは馬で帰る為に湖で別れ、私は馬車で学園に帰る
その馬車の中、令嬢達も疲れているのか、黙っていてこの中はとても静かだ、そして今日の出来事をぼんやりと考える、またあの花見れるかな?私はあの花を一輪摘んでいて、寮に着いたら花を押し花にするつもり。何だかこの花は離してはいけない、そんな気がして落ち着かない気持ちになる。
私はこちらの世界で生きる!そして学園イベントを乗り切る!そう決めたのだから。
森林浴を楽しんだ後、少し辺りを散策していると、いつの間にか森を抜けていた。そこは見渡す限り一面お花畑が広がっており、先程までの晴天は無く、少し肌寒く感じる程。そして辺りは霧が掛かり始め、風が優しく流れ、色とりどりの花を優しく揺らす・・・。それが何とも幻想的な世界を生み出していた。
それも今世でも前世でも見た事も無い花、なんの花だろうか?と手に取り観察するが、スィートピー?それらしい花なのだけど、違う種類の花にも見える。地面を見るとカラカラに乾いていて、綺麗な花なのに枯れてしまうのは嫌なぁ。と考え、ミューにお願いをする事に、
「ミューお願いこの花畑に地面に潤いを。」
前にミューから教えて貰った、やり方でお願いをする。ちなみに先輩は、精霊から始まるのだけれど、ミューが言うには、
「他の精霊が来たらどうするのよ!私がトゥカーナの契約精霊なの!浮気する気?!」
と怒られ、私はビックリして思わずごめんなさい。と謝った事件があった為。それと浮気?・・・と思わず吹き笑いをしまった為さらに怒られた。ごめん。前にそんな事がありました。そんな事を思い出している内に、
光がすぅーっと目の前にやって来た。
光から人の姿に変わると衣装も変わる・・・。何だか前世で妹達と見ていたTVの変身シーンにそっくり。何とは言わない。後ろに大きなリボンが着いていて、見た目がとても可愛らしく。白と黒の猫がいたら完璧
「任せて頂戴!この私が来たからには、花に水やりしてあげるわ!」
辺り一面私を避ける様に花にシャワーが優しく降り注ぎ、タイミングを見てパチンと指を鳴らすと、シャワーが降り止む、それと同時に晴天が戻り、その太陽の光を浴びた花達がキラキラと水滴で、輝いて見えとても綺麗!
「ミューありがとう!すごいわ!流石ね!」
「フフーン!私凄いでしょ!次魔法を使う時も呼んでね!」
「分かっているわミュー!頼りにしてますよ」
ミューはお嬢様巻きを手で背中に払い避け光になり帰って行く、私は手を振り見送る。
流石ミューね、今日まで先輩指導の元、私と一緒に沢山練習したから、雨の様にシャワーが出るのは、練習の賜物だよね!
自己満足だろうが、先輩の様にスムーズに使える様になりたいと思う。
辺りを見渡し、少し離れた場所に休憩には丁度いい木陰がある、私は花を踏まない様に歩き、木陰で休憩をする。そこに丁度いい風が吹き抜ける、今日は暖かい。少し眠い・・・寝不足が祟った様だ・・・。少しの間だけと言い訳をしつつ、私はいつの間にか寝ていた。
◆
どれくらい寝たのだろうか?太陽の位置はまだ低い位置にあるから、そんなには寝ていないはず。と自分に言い訳をして、とりあえず馬車がある場所まで戻る事に、迷子防止策もしていたので、目印は覚えている、腰掛けに使っていた石、目印の葉っぱを置いた大きな木があると、すぐ近くに広場があるはずだと、急ぎ足で進む
急いだ結果、私は置いて行かれてしまった様で、自業自得とはいえ、ぼんやりとしか外を見ていなかった為、どちらに向かえば良いのかさえわからない。ここに居ても仕方が無いと、半ば諦め先へ進む事にする。
帽子深く被り直して、湖へ行こう!と少しだけ安心したからだろうか?グゥーとお腹が鳴る。
私は最初に休憩した石まで戻り、そこに座ってバナナを食べる、令嬢は果物をかじりついてはいけない。皮を剥いたら半分に折り、更に半分に折り、そこから一口サイズに折る、折った残りはハンカチの上で待機。そこまでして、やっと口に入れられる。最初は不便だと感じたが慣れたと思う。そうだと信じたい!
誰も見ていないと思って気を抜くと、見ていたりするので、そこは気が抜けない。バナナのかじり付きを、家でやった時のロッテの素早い取り上げや、姉様の素早い扇子攻撃等、幼い頃は色々と貰ったものだ・・・と感傷に浸っている内に食べ終わる。
もちろん!バナナの皮はお持ち帰りです。シータに渡すと肥料になるみたいで、生ゴミのいい処理法だね、と関心しました。
私は道を歩いて湖に向かう事にしたけど、やっぱり方向がわからないので、道の真ん中に立ち棒を倒して方向を決める。棒が倒れた方向は、右決めた!しばらく歩いていると、遠く前から馬が3頭こちらへ来る、私避ける為に隅に寄り、歩いていたら、
「カーナ?どうしたの?」
聞き慣れた声を掛けられ見上げると、アウラが馬から降りてきていた、私の手をさらりと取ると、安心させる様に、両手で私の手を包みこみ、お互いに顔を見ている、私としてはちょっと恥ずかくなり、俯いていると、湖に向かう馬車はどうした?と私に聞いてくる、聞かれている当の本人は、これが本当の白馬の王子様だね。なんて他人事の様に思えてくるから本当不思議。
アウラの回りを見ると、3頭のうちの一頭は白い馬で、残りの2頭の馬はツヤツヤな黒毛の馬、学園外だと流石に1人にされない様で、アウラの護衛2人も、私が1人で歩いている事に、ビックリしていた。私はここに来てアウラに、手を握られた安心感を貰う、かなり1人は寂しかった。それを隠す為の言い訳が思いつかず、寝ていた事を話してしまう。
「アウラ様?実は馬車で気分が悪くなり、馬車の休憩時間に木陰で休憩をしている内に寝てしまった様で・・・。」
「今は大丈夫?」
「はい。今はスッキリしてます。アウラ様心配して頂き、ありがとうございます。」
「カーナ?心配するのは当然だよ!僕はカーナの婚約者だからさ」
アウラが、一緒に行こうカーナ!と手を差し出し、私は首を傾げ頬に手をあてる
「アウラ様私、馬に乗った事無いのです。」
「カーナ大丈夫!任せて!」
アウラは私の手を握ると、ヒョイと馬の背中に乗せた。私は何が起きたのかわからず、ボーゼンとしていると、ゆっくり出発するから大丈夫!とアウラは話す。
動き始めた馬にビックリして、思わずへっぴり腰になり、パカパカと蹄の音が心地よくなるが、怖いものは怖いのだ!
私は現実逃避を始めた・・・。空綺麗だなぁ。ちょっと気持ち悪いから、沢山空気吸って落ち着こう、下見たらダメだ上向こう・・・。鳥さんがピヨピヨ飛んでいて、私も飛んでいきたい!とか、あの蝶々綺麗。でも落ち着いた頃仕返しをしたい!等考えているうちに段々と湖へ近づいていく、
◆
湖がすぐ近くなり、湖周辺が綺麗に整備されていて、辺りにお土産を売っている売店、魚屋、釣具、宿屋等色々な店がある。釣具の横が魚屋なのが、ちょっとした闇を感じさせる。
アウラと一緒に馬で到着して、湖に着くなりサラダ巻き3人娘に泣き付かれる、
「乗って来ないので、先生の馬車に乗ったのだと思いましたよ!」
「ごめんなさい。木漏れ日とそよ風が気持ち良くてうたた寝をしていたの。心配お掛けして申し訳無いです。」
3人共ご無事だから良かったです!と言ってくれた。私は嬉しくて少し泣いてしまい、ニッコリと微笑む
「ご心配頂きありがとうございます」
サラダ巻き3人娘がビックリした様子で、こちらを見ていたので、涙をハンカチで拭う、よし!
それでも私は馬上の揺れが収まらず、帰り時間まで湖傍の木のベンチから離れられなかった。帰りの時間までの間、ずっとアウラと一緒に話しをしていた、夏の休みになったら、もう一度来る約束をして、アウラは馬で帰る為に湖で別れ、私は馬車で学園に帰る
その馬車の中、令嬢達も疲れているのか、黙っていてこの中はとても静かだ、そして今日の出来事をぼんやりと考える、またあの花見れるかな?私はあの花を一輪摘んでいて、寮に着いたら花を押し花にするつもり。何だかこの花は離してはいけない、そんな気がして落ち着かない気持ちになる。
私はこちらの世界で生きる!そして学園イベントを乗り切る!そう決めたのだから。
0
お気に入りに追加
1,094
あなたにおすすめの小説
「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!
友坂 悠
恋愛
あなたのことはもう忘れることにします。
探さないでください。
そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。
政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。
しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。
それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。
よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。
泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。
もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。
全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。
そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
婚約者は、今月もお茶会に来ないらしい。
白雪なこ
恋愛
婚約時に両家で決めた、毎月1回の婚約者同士の交流を深める為のお茶会。だけど、私の婚約者は「彼が認めるお茶会日和」にしかやってこない。そして、数ヶ月に一度、参加したかと思えば、無言。短時間で帰り、手紙を置いていく。そんな彼を……許せる?
*6/21続編公開。「幼馴染の王女殿下は私の元婚約者に激おこだったらしい。次期女王を舐めんなよ!ですって。」
*外部サイトにも掲載しています。(1日だけですが総合日間1位)
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
完 あの、なんのことでしょうか。
水鳥楓椛
恋愛
私、シェリル・ラ・マルゴットはとっても胃が弱わく、前世共々ストレスに対する耐性が壊滅的。
よって、三大公爵家唯一の息女でありながら、王太子の婚約者から外されていた。
それなのに………、
「シェリル・ラ・マルゴット!卑しく僕に噛み付く悪女め!!今この瞬間を以て、貴様との婚約を破棄しゅるっ!!」
王立学園の卒業パーティー、赤の他人、否、仕えるべき未来の主君、王太子アルゴノート・フォン・メッテルリヒは壁際で従者と共にお花になっていた私を舞台の中央に無理矢理連れてた挙句、誤り満載の言葉遣いかつ最後の最後で舌を噛むというなんとも残念な婚約破棄を叩きつけてきた。
「あの………、なんのことでしょうか?」
あまりにも素っ頓狂なことを叫ぶ幼馴染に素直にびっくりしながら、私は斜め後ろに控える従者に声をかける。
「私、彼と婚約していたの?」
私の疑問に、従者は首を横に振った。
(うぅー、胃がいたい)
前世から胃が弱い私は、精神年齢3歳の幼馴染を必死に諭す。
(だって私、王妃にはゼッタイになりたくないもの)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる