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学園入学前編
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ボレアリスお姉様視点です。
※幼女編少し後位の話です。
トゥカーナはいつも可愛い!そして天使だ
3回目の領地視察が終わり、開発中の緑茶を飲んでゆっくりしていた所。何を思いついたのかトゥカーナがいきなり立ち上がった。
「お姉様?一緒にお庭を回りませんか?」
「えぇトゥカーナ!行きましょ!」
トゥカーナと手を繋いで外に出る。手をモニョモニョして楽しんでいると、
「お姉様?くすぐったいです!」
「フフッごめんなさい。トゥカーナの手が柔らくて気持ちいいから。」
肩を上げて悶えてる可愛い妹・・・はぁ可愛い!
私が悶えてるのも知らず、クスクス笑っているトゥカーナ。何をしても可愛い!私は最近気になった事がある。
「最近王太子様と何を話をしているの?」
「えっ!?」
トゥカーナはすぐに赤くなりモジモジしている。
「この前はアウラ様の水魔法を使って虹を見せてもらいました。もちろん花壇の近くで、ですよ?凄く綺麗でした!あっ!でもすぐに見つかってしまって、怒られました。」
トゥカーナの感情は分かりやすい、表情がコロコロ変わってとても!とても!可愛らしいのだけど、家でなら良いのだけれどね。外では可愛い天使を守れない。
「トゥカーナよく聞いて、感情丸出しよ?もう少し抑えましょ!」
「えっ?!そんなに出てました?」
「えぇ感情がダダ漏れよ」
私は手のひらを1つ頬に当て首を傾げ小さなため息をつく。
トゥカーナは相当焦っているのか、両手を頬に当て上へ下へと動かしている。「なんでそんなに漏れてるの?」なんて呟いてはいるが、
それにしても、あぁー!なんて可愛らしい。そのまま食べちゃいたい!内心でどう思っているかなんて、人間誰しも分からないものだ。本音を心に閉じ込めておくのも、貴族の基本でもある。
しかも貴族の令嬢は外でそんな事をしてはいけない。
「トゥカーナ?」「はい!お姉様!」
頬から手を離して即座に姿勢が正しくなる。
私は前から触ってみたかった頬に触れる。そう。ふんわりと、両サイドに手を置いて真ん中に寄せる
「フニュ!!」
「貴族の令嬢は頬に手を置くのは良いけど!上下に動かしてはいけません!わかりましたか?」
「ふぁい!ぷいません!わかりふすた。すいません!わかりました!」
トゥカーナは涙目で私にそう言う。やだ!可愛い!
そのまま私は手を顔の真ん中に押しては戻しを繰り返し、トゥカーナの頬の柔らかさを堪能をする、名残惜しい気持ちのまま、手を離した。湯浴みも終わっているし、今日は手を洗わないわ!そしてこっそりと自分の頬の柔らかさを確認する・・・・・・。ちょっと硬いわ
「お姉様・・・私もう少し気を付けます」
「トゥカーナ?家ではそのままでも良いのよ?」
「お姉様みたいになりたいのです!」
「まぁ!トゥカーナは褒めるのが上手ね」
トゥカーナの本音は(自然に頬に手を置ける貴族令嬢になりたい!)である。まだまだ令嬢として道のりは遠い、そんな事を思っているとは知らず、
トゥカーナが私みたいになりたいなんて!それに私トゥカーナと離れるなんて無理だわ。教師目指す!
そして私の天使にちょっかい出してくる人を・・・フフッ
私は黒い感情を押し殺し微笑む
「大丈夫よトゥカーナ!私が教えてあげるわ」
「お姉様・・・ありがとうございます!お願いします」
トゥカーナは微笑みながらお姉様大好き!とキラキラと微笑んでいる。
私は胸元から扇子を取り出し表情が分からないようにして笑った。
守ってあげるわ!私の可愛い妹なんだもの
※幼女編少し後位の話です。
トゥカーナはいつも可愛い!そして天使だ
3回目の領地視察が終わり、開発中の緑茶を飲んでゆっくりしていた所。何を思いついたのかトゥカーナがいきなり立ち上がった。
「お姉様?一緒にお庭を回りませんか?」
「えぇトゥカーナ!行きましょ!」
トゥカーナと手を繋いで外に出る。手をモニョモニョして楽しんでいると、
「お姉様?くすぐったいです!」
「フフッごめんなさい。トゥカーナの手が柔らくて気持ちいいから。」
肩を上げて悶えてる可愛い妹・・・はぁ可愛い!
私が悶えてるのも知らず、クスクス笑っているトゥカーナ。何をしても可愛い!私は最近気になった事がある。
「最近王太子様と何を話をしているの?」
「えっ!?」
トゥカーナはすぐに赤くなりモジモジしている。
「この前はアウラ様の水魔法を使って虹を見せてもらいました。もちろん花壇の近くで、ですよ?凄く綺麗でした!あっ!でもすぐに見つかってしまって、怒られました。」
トゥカーナの感情は分かりやすい、表情がコロコロ変わってとても!とても!可愛らしいのだけど、家でなら良いのだけれどね。外では可愛い天使を守れない。
「トゥカーナよく聞いて、感情丸出しよ?もう少し抑えましょ!」
「えっ?!そんなに出てました?」
「えぇ感情がダダ漏れよ」
私は手のひらを1つ頬に当て首を傾げ小さなため息をつく。
トゥカーナは相当焦っているのか、両手を頬に当て上へ下へと動かしている。「なんでそんなに漏れてるの?」なんて呟いてはいるが、
それにしても、あぁー!なんて可愛らしい。そのまま食べちゃいたい!内心でどう思っているかなんて、人間誰しも分からないものだ。本音を心に閉じ込めておくのも、貴族の基本でもある。
しかも貴族の令嬢は外でそんな事をしてはいけない。
「トゥカーナ?」「はい!お姉様!」
頬から手を離して即座に姿勢が正しくなる。
私は前から触ってみたかった頬に触れる。そう。ふんわりと、両サイドに手を置いて真ん中に寄せる
「フニュ!!」
「貴族の令嬢は頬に手を置くのは良いけど!上下に動かしてはいけません!わかりましたか?」
「ふぁい!ぷいません!わかりふすた。すいません!わかりました!」
トゥカーナは涙目で私にそう言う。やだ!可愛い!
そのまま私は手を顔の真ん中に押しては戻しを繰り返し、トゥカーナの頬の柔らかさを堪能をする、名残惜しい気持ちのまま、手を離した。湯浴みも終わっているし、今日は手を洗わないわ!そしてこっそりと自分の頬の柔らかさを確認する・・・・・・。ちょっと硬いわ
「お姉様・・・私もう少し気を付けます」
「トゥカーナ?家ではそのままでも良いのよ?」
「お姉様みたいになりたいのです!」
「まぁ!トゥカーナは褒めるのが上手ね」
トゥカーナの本音は(自然に頬に手を置ける貴族令嬢になりたい!)である。まだまだ令嬢として道のりは遠い、そんな事を思っているとは知らず、
トゥカーナが私みたいになりたいなんて!それに私トゥカーナと離れるなんて無理だわ。教師目指す!
そして私の天使にちょっかい出してくる人を・・・フフッ
私は黒い感情を押し殺し微笑む
「大丈夫よトゥカーナ!私が教えてあげるわ」
「お姉様・・・ありがとうございます!お願いします」
トゥカーナは微笑みながらお姉様大好き!とキラキラと微笑んでいる。
私は胸元から扇子を取り出し表情が分からないようにして笑った。
守ってあげるわ!私の可愛い妹なんだもの
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