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幼女編
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手を振ってお父様を見送った後、私を救出しなかった兄様にジト目で見る、兄様の後ろにさりげなく回り膝カックンをする事でうさを晴らす。
(少しだけ背伸びしたけど届かなかった。それならと片足を高く上げてカックンした。)
兄様は最初こそはビックリしてたが、流石に鍛えてるだけあって少しカックンしただけ、兄様は直ぐに姿勢を整えなんて事ない顔をする。
ぐぬぬ・・・次こそ!次こそはリベンジすると心に誓う、
ま・・・まぁね・・・わ・・・私の精神年齢は上だし、それに今は5歳の幼女、私が何をしても上手くいかないのは悔しい、今世の年齢よりも年上の兄様が運動神経がとても良いのは知ってる、けど少し膝がカックンしたから悔しい気がするが少しだけスッキリする。リベンジは確定事項だ。
また私を見て思い出し笑いをする兄様、ゴメンってまた肩を揺らして笑う、私はスルーして兄様の前を通り過ぎ、準備しますので失礼します。と部屋に戻り私と姉様はお忍び用の服に着替る、
ロッテに手伝って貰い着替えた私は、少し長い階段を降りエントランスに出ると、すでに姉様が待っていた。
姉様は少し淡い紺色のドレス、スカートの丈は膝下、裾と襟に上品過ぎないレースが着いた物、髪型は上半分だけ上げたハーフアップをして、髪を結んだ所にシンプルな木彫りの髪飾りが着いている、
姉様のとても強い希望で、今日の私のドレスは姉様とお揃いのドレスになったらしい、姉妹って感じで私はとても好き、姉様に言うととても喜んでくれ私は嬉しく思う、
普段のドレスはレースや刺繍があったりして、生地も厚いから見る人が見ればとてもいい物と分かる(実際に高いのだが)
お忍び用は控えめな感じで気持ちが落ち着く
貴族なる者は・・・なんて言葉はあるけれど、私はシンプルザベストが一番だと思っている。結局はお金は使わないと回らない、屋敷では使えるだけ使わなければならないのも事実。でも税収は無駄にしない。それがお母様が度々言うイプシロン公爵家の決まり事
破滅するまでの間に少しでもお金を貯める、私のせいで公爵家お取り潰し、なんてならない様に、もし国外追放なら私一人でも生きていける様にならなきゃだよね、まずは少しでも役に立てる様に頑張ろう、私はそう決意した。
◆
「お嬢様方本日は宜しくお願いします。」
「アーロン無理を言って悪いわね、」
「お嬢様方の案内をさせて頂く事光栄でございます。さぁお嬢様方こちらへ」
アーロンが敬しく頭を下げる、私達はアーロンにエスコートして貰い馬車に乗り込んだ。
お忍びというが、一人でドカドカと乗ってもいけないらしい。面倒臭いぞ貴族社会!っと思ったのは内緒だ、庶民のいい所のお嬢様もそんな感じだから大丈夫らしいが、私はこの先になるであろう国外追放後一人で生きていけるのか微妙になる。
私と姉様は2人で並んで座り、アーロンは失礼しますと私達の前に座る、私は外を見る振りをして改めてアーロンをちらりと見る。
アーロンをよく見ると確かに年齢不詳。この国にはごく稀にしか居ない艶やかな黒髪とオールバックに健康的できめ細かい肌、鼻筋は通っていて、薄い唇も下品な感じではなく控えめに見える、前世にアーロンが居たら、確実にイケメン俳優の仲間入りだけど、お父様と兄様もそうだけど、本当にイケメンと美人さんが多い、
私達を乗せた馬車は領地の見学地へと走り出す。少しガタガタ揺れるかと身構えるがそこまで揺れなくて安心していたら、アーロンは丁寧に教えてくれる、
イプシロン公爵家は昔から代々決まり事があるらしい、詳しくお聞きたいのならヴェロール様(お母様)に聞いて欲しい、と言われ私達は2人揃って頷く、了承なしでは話せない、とかではないらしい、沢山あってそれを話していると見学所では無くなるから、との理由だと教えられるが、誰だろ?そんな沢山の決まり事を作った人・・・。聞くのが怖い、
私と姉様はアーロンから色々な話を聞く、事細かにアーロンは領地の事を教えてくれる。流石執事長だと感心する。
お父様の事もこっそりとお願いをしたら、お任せて下さいお嬢様。っと微笑んで了承してくれた。色気が凄いぞ!アーロン!
お父様の激務な所もあるから余り落ち込ませたく無い私はどうしたら良いのか自分でも分からなくなった。
◆
見学地の港に着いた!一言で言うなら熱気が凄い!お忍びなのだがアーロンが横に居るだけで誰が来たのか一発で分かったらしく、港のお偉いさんが飛んで来る。私達の周り遠巻きで見ている人達がザワザワしている、ここは人が多い。
「アーロン様おはようございます。こちらにはどの様な要件で?」
「お忍びで領地見学をなさりたいそうなので案内をしてます。まぁここまでになるとお忍びも何も無いのですがね」っと苦笑いしている。
やって来たのは前世で言う所の組合長らしい。
名前はカイトスと言う、何だか船の帆っぽいし、船の船長さんと言われても違和感が無いそんな名前だ。
私と姉様はちょこんとスカートを摘んで挨拶をした。
「イプシロン・ボレアリスと妹のトゥカーナです。」
礼儀作法通りに出来ただろうか?ちょっと不安に思っていたが、姉様は私を見て大丈夫よっと微笑んだ。
「これはこれは!領主様の所のお嬢様方お越しいただきありがとうございます。」
カイトスは驚きながらも港を案内してくれた。
◆
港は本当に大きい!
大きな船があちこちに停泊していて荷を下ろしている。
「あちらの船は東の国からの荷物です。」
「そちらは遥々西からで.....」
カイトスさんは色々と説明をしてくれる私はフムフムと聞きながら、東の国!?前世の妹ミユキが異世界転生物が好きで、良く聞かせてくれたのを思い出す。東の国の食べ物は日本の物と似てるって。。ここは同じなのか分からないけど聞いてみよ!
後から珍しいのが無いか見てみたいです!っとカイトスさんにお願いをした。
醤油とか!醤油とか!
それから漁港へと向かって歩き、活気あるセリを見せてもらった。こちらの世界ではセリはお昼前に行うらしく、怒号を振りまいてセリしていたので、カイトスさんがすいません。っと謝る
「むしろ活気があって良いのではないかしら?」
って微笑みながら言う姉様の言葉でカイトスさんはホッとしていた様に見えた。
そんなカイトスさんにお願いをして、私は魚を何匹か購入した。勿論きちんとお金は払います。
買った魚を塩焼きにして食べてみたい!っと我儘を言ったらアーロンが
「お嬢様ここでは皆様が、気を使われてしまいます。屋敷に戻ってからでも宜しいですか?」
っと言われ渋々了承した。私の塩焼き・・・
アーロンは魚を受け取ると、水の魔法で魚を凍らせた。私と姉様が目を瞬いていると、
「傷んでしまいますし、まだ見学する所もありますので」
と涼しい顔をしてた。目の前で魔法を使う事は屋敷でも度々あったけど、水魔法で凍るなんてビックリだわ!
そこから珍しい東の国の輸入品を見て、醤油見て目をキラキラしていたらお姉様に笑われた。
「トゥカーナがそんなに喜ぶ物なんてこれは何かしら?」
姉様は首をコテンと傾げた。一瞬戸惑ってしまい。どうしようと考えたが本だとすぐバレてしまう。夢にしよう!と思い付き
「夢の中で食べて美味しいかったので.......」
赤面しモジモジと手を組んで擦り合わせる
「まぁトゥカーナは夢でも食いしん坊ね」
アーロンは何か察したのか5本程買ってくれた。
私達は漁港から街へと見学地を変える事に。
帰り際にカイトスさんにまた珍しい東の国の物が手に入ったら教えて下さい。
っと言うのも忘れなかった私は偉いと思う
(少しだけ背伸びしたけど届かなかった。それならと片足を高く上げてカックンした。)
兄様は最初こそはビックリしてたが、流石に鍛えてるだけあって少しカックンしただけ、兄様は直ぐに姿勢を整えなんて事ない顔をする。
ぐぬぬ・・・次こそ!次こそはリベンジすると心に誓う、
ま・・・まぁね・・・わ・・・私の精神年齢は上だし、それに今は5歳の幼女、私が何をしても上手くいかないのは悔しい、今世の年齢よりも年上の兄様が運動神経がとても良いのは知ってる、けど少し膝がカックンしたから悔しい気がするが少しだけスッキリする。リベンジは確定事項だ。
また私を見て思い出し笑いをする兄様、ゴメンってまた肩を揺らして笑う、私はスルーして兄様の前を通り過ぎ、準備しますので失礼します。と部屋に戻り私と姉様はお忍び用の服に着替る、
ロッテに手伝って貰い着替えた私は、少し長い階段を降りエントランスに出ると、すでに姉様が待っていた。
姉様は少し淡い紺色のドレス、スカートの丈は膝下、裾と襟に上品過ぎないレースが着いた物、髪型は上半分だけ上げたハーフアップをして、髪を結んだ所にシンプルな木彫りの髪飾りが着いている、
姉様のとても強い希望で、今日の私のドレスは姉様とお揃いのドレスになったらしい、姉妹って感じで私はとても好き、姉様に言うととても喜んでくれ私は嬉しく思う、
普段のドレスはレースや刺繍があったりして、生地も厚いから見る人が見ればとてもいい物と分かる(実際に高いのだが)
お忍び用は控えめな感じで気持ちが落ち着く
貴族なる者は・・・なんて言葉はあるけれど、私はシンプルザベストが一番だと思っている。結局はお金は使わないと回らない、屋敷では使えるだけ使わなければならないのも事実。でも税収は無駄にしない。それがお母様が度々言うイプシロン公爵家の決まり事
破滅するまでの間に少しでもお金を貯める、私のせいで公爵家お取り潰し、なんてならない様に、もし国外追放なら私一人でも生きていける様にならなきゃだよね、まずは少しでも役に立てる様に頑張ろう、私はそう決意した。
◆
「お嬢様方本日は宜しくお願いします。」
「アーロン無理を言って悪いわね、」
「お嬢様方の案内をさせて頂く事光栄でございます。さぁお嬢様方こちらへ」
アーロンが敬しく頭を下げる、私達はアーロンにエスコートして貰い馬車に乗り込んだ。
お忍びというが、一人でドカドカと乗ってもいけないらしい。面倒臭いぞ貴族社会!っと思ったのは内緒だ、庶民のいい所のお嬢様もそんな感じだから大丈夫らしいが、私はこの先になるであろう国外追放後一人で生きていけるのか微妙になる。
私と姉様は2人で並んで座り、アーロンは失礼しますと私達の前に座る、私は外を見る振りをして改めてアーロンをちらりと見る。
アーロンをよく見ると確かに年齢不詳。この国にはごく稀にしか居ない艶やかな黒髪とオールバックに健康的できめ細かい肌、鼻筋は通っていて、薄い唇も下品な感じではなく控えめに見える、前世にアーロンが居たら、確実にイケメン俳優の仲間入りだけど、お父様と兄様もそうだけど、本当にイケメンと美人さんが多い、
私達を乗せた馬車は領地の見学地へと走り出す。少しガタガタ揺れるかと身構えるがそこまで揺れなくて安心していたら、アーロンは丁寧に教えてくれる、
イプシロン公爵家は昔から代々決まり事があるらしい、詳しくお聞きたいのならヴェロール様(お母様)に聞いて欲しい、と言われ私達は2人揃って頷く、了承なしでは話せない、とかではないらしい、沢山あってそれを話していると見学所では無くなるから、との理由だと教えられるが、誰だろ?そんな沢山の決まり事を作った人・・・。聞くのが怖い、
私と姉様はアーロンから色々な話を聞く、事細かにアーロンは領地の事を教えてくれる。流石執事長だと感心する。
お父様の事もこっそりとお願いをしたら、お任せて下さいお嬢様。っと微笑んで了承してくれた。色気が凄いぞ!アーロン!
お父様の激務な所もあるから余り落ち込ませたく無い私はどうしたら良いのか自分でも分からなくなった。
◆
見学地の港に着いた!一言で言うなら熱気が凄い!お忍びなのだがアーロンが横に居るだけで誰が来たのか一発で分かったらしく、港のお偉いさんが飛んで来る。私達の周り遠巻きで見ている人達がザワザワしている、ここは人が多い。
「アーロン様おはようございます。こちらにはどの様な要件で?」
「お忍びで領地見学をなさりたいそうなので案内をしてます。まぁここまでになるとお忍びも何も無いのですがね」っと苦笑いしている。
やって来たのは前世で言う所の組合長らしい。
名前はカイトスと言う、何だか船の帆っぽいし、船の船長さんと言われても違和感が無いそんな名前だ。
私と姉様はちょこんとスカートを摘んで挨拶をした。
「イプシロン・ボレアリスと妹のトゥカーナです。」
礼儀作法通りに出来ただろうか?ちょっと不安に思っていたが、姉様は私を見て大丈夫よっと微笑んだ。
「これはこれは!領主様の所のお嬢様方お越しいただきありがとうございます。」
カイトスは驚きながらも港を案内してくれた。
◆
港は本当に大きい!
大きな船があちこちに停泊していて荷を下ろしている。
「あちらの船は東の国からの荷物です。」
「そちらは遥々西からで.....」
カイトスさんは色々と説明をしてくれる私はフムフムと聞きながら、東の国!?前世の妹ミユキが異世界転生物が好きで、良く聞かせてくれたのを思い出す。東の国の食べ物は日本の物と似てるって。。ここは同じなのか分からないけど聞いてみよ!
後から珍しいのが無いか見てみたいです!っとカイトスさんにお願いをした。
醤油とか!醤油とか!
それから漁港へと向かって歩き、活気あるセリを見せてもらった。こちらの世界ではセリはお昼前に行うらしく、怒号を振りまいてセリしていたので、カイトスさんがすいません。っと謝る
「むしろ活気があって良いのではないかしら?」
って微笑みながら言う姉様の言葉でカイトスさんはホッとしていた様に見えた。
そんなカイトスさんにお願いをして、私は魚を何匹か購入した。勿論きちんとお金は払います。
買った魚を塩焼きにして食べてみたい!っと我儘を言ったらアーロンが
「お嬢様ここでは皆様が、気を使われてしまいます。屋敷に戻ってからでも宜しいですか?」
っと言われ渋々了承した。私の塩焼き・・・
アーロンは魚を受け取ると、水の魔法で魚を凍らせた。私と姉様が目を瞬いていると、
「傷んでしまいますし、まだ見学する所もありますので」
と涼しい顔をしてた。目の前で魔法を使う事は屋敷でも度々あったけど、水魔法で凍るなんてビックリだわ!
そこから珍しい東の国の輸入品を見て、醤油見て目をキラキラしていたらお姉様に笑われた。
「トゥカーナがそんなに喜ぶ物なんてこれは何かしら?」
姉様は首をコテンと傾げた。一瞬戸惑ってしまい。どうしようと考えたが本だとすぐバレてしまう。夢にしよう!と思い付き
「夢の中で食べて美味しいかったので.......」
赤面しモジモジと手を組んで擦り合わせる
「まぁトゥカーナは夢でも食いしん坊ね」
アーロンは何か察したのか5本程買ってくれた。
私達は漁港から街へと見学地を変える事に。
帰り際にカイトスさんにまた珍しい東の国の物が手に入ったら教えて下さい。
っと言うのも忘れなかった私は偉いと思う
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