気がついたら乙女ゲームだった!チートって何ですか?美味しいですか?

おばば様

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幼女編

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家族との再会が終わると、頭がグワングワンする少しだけ休んで、メイドに筆記用具を貰う、

「少し休むから」と一人にして貰った。


一旦自分との対話をしなければ、訳がわからない事になりそう、一度頭の中を整理する。もちろん書くのは日本語で書く、誰も読めないから読まれる心配も無い、

何故か、公爵家の貴族に生まれ変わっていて
今までの貴族としての記憶と、前世での記憶が私にはある。

まずは前世での記憶、

私は後藤ミク(25)として生きていた、
成績、顔、スタイル共に平凡位だと自分では思う。

趣味は無かったが、妹が攻略に攻略尽くした、乙女ゲームを暇つぶしにやってた。
妹は自作攻略本を作り、私に色々と教えてくれたが、妹の最推しは王子様で、私はひたすら王子攻略、とやらをやらされていた。私も暇ではないので、そこまでは出来ていない、エンディングを何回かクリアした位しか記憶に無い。


家族はお母さんと私、妹2人と弟がいて、妹達は高校生、弟が小学生の低学年、家の家族は俗に言うシングルマザーで
お母さんは私達を育てる為に、懸命に働き育だてた。

私が高校卒業後、人間関係に疲れた事もあり、お母さんと相談の結果、家事手伝いをする事になる、その後2人の妹は高校生になると手が掛からなくなったが、弟は小学校低学年で、手が掛かるのは甘えん坊の下の弟だけ。

弟が池でザリガニ取りをしたい!と言う弟を連れて、近くの公園までザリガニ釣りに出かけた。

私がいるのに、弟が深みに行っていた事に全く気が付かずにいて、溺れてる弟を発見する。昔は水泳部で泳ぎには自信があり、泣きじゃくる弟を助け出すと、近くの人に弟を預けて・・・そこで急に胸が痛くなって・・・。

周りの人が救急車を!っとか言うのを聞きながら私死ぬのかな?と、いきなり冷静になってる自分と反省する自分がいる、準備運動不足だったんだろうか?強い胸の痛みから記憶が無い




んー…私は心臓麻痺で死んだっぽい。
残された家族の事を考えたら、泣きなくなってきた。でも泣いても仕方が無い、これからの事を考えなければ!と気合いを入れるが、気持ちが落ち込んでいるから、なかなか気合いも入らない、だからますます落ち込む、これの繰り返し、


今思う事はマサは助かったのだろうか?
妹2人はちゃんとご飯食べてるだろうか?
お母さんは私が居なくて、大変では無いだろうか?
そんな事を考えてると涙が沢山出てくる、そこからしばらく泣いていた。


コンコンとノックの音がして。メイドが心配顔でゆっくり部屋に入る。

「お嬢様ご飯お持ちしました」

メイドが暖かい夕食を持って来てくれ、心配をさせない様に、涙を拭き取り、食欲が無いが食べなきゃ元気も出ない。鼻をすする私にメイドが背中を撫でながら聞いてくる。

「お嬢様まだ具合が悪いのですか?」
「色々と取り乱してしまったから」

話したくても話せないから、心配げなメイドにごめんなさい夕飯迄しばらく寝てます。と言うとまた下がって貰う。

下がってもらい、ベッドでゴロゴロしていると、ベット近くに化粧台と姿見がある、もそもそとベッドの上を移動すると、今世の自分の姿を確認する。

姿見を見ると、まるで小さいお人形さんが座っていた。あーこれ人形かと、後ろを振り向くが無いまた鏡を見る、
右手、左手、両手、両足(スカートの中は死守した)と上げてみた、鏡の中もその通りに動く、

そこでやっと自分だと認識し、私は今いくつだっけ?と思い出す、記憶の中での歳は今5歳、マジマジとまた鏡を見る。

色白の肌、鼻筋が通った小鼻、ふっくらとした薄紅色の唇、髪の色は白金、目の色の薄い紫色
それは自分だと分かっていても綺麗で見蕩れてしまう。今世の私は、かなりの美少女になっている、前世はタレ目、今世は少しつり上がった目、なんだろう?どこかで見た事がある様な・・・??
チリッと頭が痛くなる針で刺された程度の痛み、頭の片隅で妹の言葉を思い出す。

   「この悪役令嬢姑息なんだよね!」

言う隣りの解説者「クルミだ」その令嬢も白金の髪で薄い紫色の目だった。いやゲームの中に入り込むって馬鹿な話は無いはず・・・ベッドでゴロゴロして、また考えてしまう
……………………………
………………
…………?!

まて、待て、マテ、まってー!
ガバッと勢いよく起き上がり、今世での名前を思い出す。イプシロン・トゥカーナ

これって私が暇つぶしにしていた、乙女ゲームの悪役令嬢の名前じゃなかったけ??


侯爵令嬢のトゥカーナ略してカーナ嬢だ
ゲーム自体は王道ルートのみで辞めてしまったけど、妹がドハマリをして、飽きたのを私が妹のネタバレの中ボチボチやっていたのだ

あっ!ちなみに私は暇つぶし程度なのでネタバレは気にしない。小説のネタバレは気にする!むしろ言うな!っとキレる。でも、作者の書いた、あとがき見るのは好きで、下の妹ミユキはあとがきを見て小説を買う。私は人に強要はしない、ご自由にどーぞータイプ。


妹のネタバレ系で話をすると、ヒロインとハッピーエンドなら国外追放、それなら外で働く事を考えなきゃだね。私何が出来るんだろ?・・・

バットエンドなら公爵家の塔に入れられる、そこで一生監禁生活になって処刑とかは無い、
前世で数ある乙女ゲームの中で、その数多くいるであろう悪役令嬢の中でも、1、2争う程の緩い設定だよと、妹達が言っていた、そこまで思い出し私はやっと安心した。


攻略対象も気になる所だけど、学園入学が12~だったのでまだ先の話、とりあえず作戦を練る


悪役令嬢は、ヒロインを虐めなければ良いのよね?

                      虐めダメ!絶対!

確か魔法が使えたはずだけど、ゲームの中じゃ周りに使わせるだけで、私使ってるのかしら?
取り巻きに使わせてたイメージしかない、

確か学校行く前に教会で魔力と魔力量を測る、そこは何とか覚えているので、後からお母様に聞いてみましょう。

ヘロヘロとベッドに倒れ込み、様子を見に来たメイドが慌てて側にやって来た、その後大騒ぎだったらしい。(後から姉様に話しを聞いて分かった。)
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