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第2章 現れた魔王の残党
第9話 魔王の残滓から作られし者
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「平和になったのに、なんで?」
「俺様は魔王様の残骸から生まれたものよ。この世界を本当の無きものとするためにな」
「何だと?」
「お前がマコトか。魔王様を倒したからと言って調子に乗るなよ。この俺様がいる限り、好き勝手にはさせん。出でよ、しもべら!」
魔王の怨霊が現れた。魔王の怨霊は幽霊兵士を呼び出した。
「〝鉄壁〟!」
マコトは魔法を唱える。全員の防御が強化。
「〝炎爆〟!」
ラミアが魔法を唱えるが効いていない。
「なんで?」
「われらは実体を持たない。物理的には滅せん」
「精神戦か」
「〝霊結〟!」
クリスが魔法を唱える。霊体が実体化した。
「〝豪腕〟! 〝勇者の一振り〟!」
マコトが剣に力を込め、怨霊を斬る。
「ぐわぁ!」
怨霊は激しく燃える。
「〝封魔・炎掌・改〟!」
マリアンナが魔法を唱える。怨霊は消え去った。
「消してくれたこと、感謝するぞ。マコトよ。これでこの世界も終わりだ!」
なんと、怨霊が倒したはずの大魔王になった。
「バカな!」
「アジュラーを倒していい気になっておったようだな。マコトや、己の愚かしさを今一度思い知るがいい!」
大魔王は闇の霧を発生させた。
「なに、これ?」
ラミアを含む亜人たちが固まっていく。マコトとクリス・マリアンナとウンディーネは効かなかった。
「人間には効かぬか。忘れておったわ」
「俺らを舐めるなよ?」
なんと、固まっていた亜人たちが元に戻った。
「チートだったか。迂闊だった」
「死になさい! 〝大豪火・炎爆〟!」
「ぐはぁっ」
「ふふふ。小娘が。あの時のように――」
「させるか!」
「小僧! ワシが話しているときに邪魔するとは許さん! お前から殺してくれよう!」
「やってみやがれ! 〝鉄壁〟! 〝豪腕〟!」
「くたばれ! 虫けらが!」
「それはお前だ」
「だ、誰だ?」
「私は天界の魔王と呼ばれたアジュラーという者。お前など、マコトの足元にも及ばん」
「なんだと? ワシと勝負しろ!」
「面白い。マコトよ、今そっち行くから待っているが良い」
辺りの闇が消え、光が射した。
「私こそ、アジュラーだ。いざ!」
アジュラーが加勢した。
「この私が王なのだ!」
「うるさいやつだ。黙れ!」
アジュラーは〝砕心〟を唱えた。
「ぐっ。だが、闇の力に勝てるかな?」
「それがどうした?」
「ガハァッ」
大魔王の体が砕け始める。〝砕心〟の効果だ。
「こんなもの……」
「まだ、死なぬか」
「ゴハァッ」
大魔王の体が原型をとどめなくなる。
「終わりだ!」
「アァァ……」
大魔王は跡形もなく消えた。
「ふう。マコトよ、これでいいのだろう? 私は元の世界に戻る。さらばだ」
「ありがとう」
アジュラーは姿を消した。
「びっくりしたわね」
「まったくだ」
ラミアたちが抱き着く。マコトはラミアにキスをして、中に注いだ。
「ああん。気持ちよかった」
女性陣からうらやましいと、妬みの声が上がった。
「俺様は魔王様の残骸から生まれたものよ。この世界を本当の無きものとするためにな」
「何だと?」
「お前がマコトか。魔王様を倒したからと言って調子に乗るなよ。この俺様がいる限り、好き勝手にはさせん。出でよ、しもべら!」
魔王の怨霊が現れた。魔王の怨霊は幽霊兵士を呼び出した。
「〝鉄壁〟!」
マコトは魔法を唱える。全員の防御が強化。
「〝炎爆〟!」
ラミアが魔法を唱えるが効いていない。
「なんで?」
「われらは実体を持たない。物理的には滅せん」
「精神戦か」
「〝霊結〟!」
クリスが魔法を唱える。霊体が実体化した。
「〝豪腕〟! 〝勇者の一振り〟!」
マコトが剣に力を込め、怨霊を斬る。
「ぐわぁ!」
怨霊は激しく燃える。
「〝封魔・炎掌・改〟!」
マリアンナが魔法を唱える。怨霊は消え去った。
「消してくれたこと、感謝するぞ。マコトよ。これでこの世界も終わりだ!」
なんと、怨霊が倒したはずの大魔王になった。
「バカな!」
「アジュラーを倒していい気になっておったようだな。マコトや、己の愚かしさを今一度思い知るがいい!」
大魔王は闇の霧を発生させた。
「なに、これ?」
ラミアを含む亜人たちが固まっていく。マコトとクリス・マリアンナとウンディーネは効かなかった。
「人間には効かぬか。忘れておったわ」
「俺らを舐めるなよ?」
なんと、固まっていた亜人たちが元に戻った。
「チートだったか。迂闊だった」
「死になさい! 〝大豪火・炎爆〟!」
「ぐはぁっ」
「ふふふ。小娘が。あの時のように――」
「させるか!」
「小僧! ワシが話しているときに邪魔するとは許さん! お前から殺してくれよう!」
「やってみやがれ! 〝鉄壁〟! 〝豪腕〟!」
「くたばれ! 虫けらが!」
「それはお前だ」
「だ、誰だ?」
「私は天界の魔王と呼ばれたアジュラーという者。お前など、マコトの足元にも及ばん」
「なんだと? ワシと勝負しろ!」
「面白い。マコトよ、今そっち行くから待っているが良い」
辺りの闇が消え、光が射した。
「私こそ、アジュラーだ。いざ!」
アジュラーが加勢した。
「この私が王なのだ!」
「うるさいやつだ。黙れ!」
アジュラーは〝砕心〟を唱えた。
「ぐっ。だが、闇の力に勝てるかな?」
「それがどうした?」
「ガハァッ」
大魔王の体が砕け始める。〝砕心〟の効果だ。
「こんなもの……」
「まだ、死なぬか」
「ゴハァッ」
大魔王の体が原型をとどめなくなる。
「終わりだ!」
「アァァ……」
大魔王は跡形もなく消えた。
「ふう。マコトよ、これでいいのだろう? 私は元の世界に戻る。さらばだ」
「ありがとう」
アジュラーは姿を消した。
「びっくりしたわね」
「まったくだ」
ラミアたちが抱き着く。マコトはラミアにキスをして、中に注いだ。
「ああん。気持ちよかった」
女性陣からうらやましいと、妬みの声が上がった。
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