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第15章 天界、サメエルたちの故郷

第92話 木の精霊に会うために世界樹へ。魔物を殲滅しろ!

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「これが世界樹です」
「でかいな」
「何百年も生きてますから」
「そんなに」

「心して掛かりましょう」
 マコトたちは世界樹の中へ入った。
「ここから先は通行料必要だぜ」
 太った男が道を塞いでいる。

「払うつもりはない」
「ほう。通りたいんだろう? それとも俺を倒すか?」
 ビッグフットJr.が現れた。

「ちょろいぜ」
 マコトは魔法を唱えた。しかし、すり抜けてしまった。
「なっ」

「これはどう?」
 ラミアが〝炎爆〟を唱えるも、すり抜けてしまった。
「どう言うこと?」

「まさか、実体がない?」
 マコトが聞いた。
「鋭いな。その通りだ」
「なら、物理も効かない」

「私たちなら」
 サメエルとサミエルが魔法を唱えた。神属性なのでしっかりと当たった。
「ちいっ。ここは退散させてもらう!」
 ビッグフットJr.は姿を消した。

「先に行きましょう」
 マコトたちは先に進んだ。
「階段があるわね」
 マコトたちは階段を下りた。

「最下層はこの下です」
「階段があるけど、誰かいるわね」
「さっきの親分か?」
「そこまでは何もいないみたいね」
 しかし、甘かった。


 階段に近くなった時、ラミアの様子が変わった。
「ん。ぁん♡どこ、触って……」
「どうした?」
 しかし、ラミアはマコトの言葉が聞こえてないみたいだ。

「はぁん♡乳首、ダメぇ♡いっちゃうじゃない」
「何も見えないな」
「どうなってるの?」
 クリスやマリアンナもビックリしている。

「何者かに操られたりはしていないか?」
 ウンディーネが聞いた。
「ラミアが、か?」
「違う。ラミアを触ってるヤツじゃ」
「うーん」

「〝雷光〟!」
 突然、ミーナが魔法を唱えた。
「ぎゃっ!」
 マコトはダメージを受けた。

「?」
 みんな、ビックリしている。
「何でマコトが受けるんだ?」

 すると、ラミアの後ろから変な生物が出てきた。
「あれはマネマネじゃな」
「何で俺のマネを?」
「恐らく、ラミアが好きな相手だからだろう」
 ミーナが答えた。

「とりあえず、ヤツを倒して、最下層へ」
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