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第11章 闇の世界の一筋の光

第72話 石板から、光輝く虹色の草原へ

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「ここは終わったな」
「次はどこに行くのかしら?」
 ラミアが聞いた。

「この石板にはもう用はないみたいだな」
「また、宝物庫に戻るのかしら?」
「それしかないんじゃないか?」

 マコトたちは、宝物庫へ戻った。

『勇敢なる勇者たちよ。新たな石板が開かれた。美しい虹色の世界で謎を解き明かすのだ』

 見ると、次の石板が出来ていた。
「入ってみよう」
 石板から出ると、そこはキラキラ光っている世界だった。

「ここで何を見つけろと言うの?」
 ラミアが聞く。
「魔王に関する何かがあるんだろうな」

「正直、私たちもこの未知の世界は分かりません」
「探すしかないな」
 マコトたちは世界を回ることにした。

「何もないね」
「敵らしきものもいない」

「あれ、見てください」
 クリスが指差すところに、虹色の宝箱が。
「レアだな」
「かなりレアね」

 マコトたちは宝箱のところに急ぐ。
「開けてみよう」
 しかし、開かなかった。

『ふはは。中身が欲しければ、私を倒せ!』
 レインボーパンドラが現れた。

 レインボーパンドラは不思議な踊りを踊った。クリスは混乱した。
 クリスは混乱していて、動けない。

「〝大業火・炎爆〟!」
 ラミアが魔法を唱える。レインボーパンドラにダメージを与える。

 レインボーパンドラは泡を投げつけてきた。マコトたちの素早さが下がった。

「〝豪腕〟!」
 マコトが魔法を唱える。攻撃力が上がった。

「食らえ!」
 マコトの攻撃。会心。レインボーパンドラに大ダメージ。

 レインボーパンドラのマイムパンチ。マコトは混乱した。
「不思議な技ね」

「〝封魔・炎掌・改〟!」
 マリアンナが魔法を唱える。
「ナハーッ」
 レインボーパンドラは吹き飛んだ。

 宝箱の中に『暗黒魔王城の秘密』という書物が入っていた。

『暗黒魔王城はかつて有名な勇者により封印された。しかし、魔王が復活し、闇に覆われるとき、最後の石板により、その道は開かれる。どんな勇者もまだ見ていない本当の闇の世界をこれを読んでいるあなた方は知るであろう』

「意味深な内容ね」
「魔王はすぐそこってことか」
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