マコトが異世界で亜人と一緒に旅をして、最強になるためにチートを身に着けるけど、魔王を倒せなかった。

第５章 光輝く大海原

第45話 宝物庫の中にある宝とは

　マコトたちは、ヘルマスターを倒し、魔法都市に戻ろうとしていた。
　道中、マリアンナがベタベタしてくるので、ラミアはマリアンナを巨乳ホルスタインと呼んでいた。

「二人とも落ち着けよ」
　マコトがなだめるも、ラミアは「私よりもマリアンナが良いの？　この胸にほだされたのね！」と憤慨した。

「マリアンナはマコトの伴侶だから、仕方ない」とミーナが言っても、「そんなことないわよ！」とわめき出す始末。
「マコト、かわいそう」とミアが言うものなら、「どっちの味方なの？」と泣き出す。


「まあ、落ち着くんじゃ。マコトが好きなのは、ワシの胸じゃ」とウンディーネが言った。
「ウワーン！　マコトのエッチ！」とラミアが泣き出す。
「なんでだよ！」とマコトがツッコミを入れると、「バカバカ！」と胸を叩いてくる。まるで子供である。

【魔法都市】
「おお。あの魔物を倒したか。今しがた城の封印が解け、復活したと報告を受けた。約束通り、この魔法の鍵を授けよう。困ったことがあったら、いつでも来るが良い。その鍵で宝物庫の扉を開けられるはずだ。そなたらの活躍を期待してるぞ」
「ありがとうございます」

「さあ、宝物庫に向かいましょう」
　ラミアが意気揚々と言った。

【宝物庫】
「これで開けられるな」
　マコトは鍵で扉を開けた。魔法の鍵は宝物庫以外にも使える場所はたくさんある。この先の冒険では、先に進むのに必須なのだ。

「すごい」
　宝物庫の中は光で輝いていた。その中に光っている石板があった。
〔古いにしえの神殿〕と書かれていた。
『この石板に触れし者よ。そなたらに新たな道を開こう。今こそ、その宝箱を開けるのだ。そして、光をもたらすのだ』と声が聞こえてきた。

　マコトたちは宝箱を開けた。光の杖、光のマント、光の盾、光の兜、光の剣、光の鎧、光の腕輪、光の武器庫を手に入れた。
『武器庫はその光の武具をしまうことが出来る。魔王に近い闇の洞窟で役に立つであろう。さあ、これからは神の加護を受けに石板に入るのだ』
　声は消えた。

「ついに次の場所だな」
「ええ。ワクワクするわね」