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第4章 灼熱の大砂漠
第32話 洞窟の奥に進む。そこにあったものは
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「リリア、私たち、この先にいきたいんだけど、案内してくれる?」
「わかったよー」
ウンディーネの頼みにリリアが応える。
「こら、待ちなさい。私をおいていくな。ぁん♡ダメ」
ウンディーナはコウモリの責めにビクンビクン反応する。
「コウモリたち、もういいわ。とどめさしなさい」
ラミアの言葉に、コウモリたちがウンディーナの乳首を責める。
「これ以上は。ダメぇ♡イク、イク、いっくぅ!」
ウンディーナは大人しくなった。
「満足ね」
「吸血鬼の小娘め。後で覚えてなさいよ」
ウンディーナがラミアを睨む。
「高貴な私を睨むなんて、身の程知らずね」
ラミアがウンディーナを一瞥する。
「くっ。偉そうに」
ウンディーナは歯噛みする。
マコトたちはリリアの後について洞窟の奥に進む。
「敵は出てこないんだな」
「このフロアはいません」とリリアが答える。
「このフロア? ほかのフロアに行けるところなんてないように見えるが」
マコトが不思議がる。
「見えないだけです。実際はあります」
リリアが当然と胸を張る。ラミアがマコトをじっと見る。
「なんだ、ラミア?」
「いえ。今度はリリアの胸を見てるのかと思って」
「俺のイメージ下がりすぎだな」
「ミアの胸に顔を埋め、クリスのパンツを見て、ウンディーネに触られて。イメージが上がるとでも?」
「やはり、嫉妬か」
「違うわよ! 悔しくなんて……」
「しっ」
マコトとラミアが口論していると、リリアが口に手を当てる。
リリアが床を見ると、床が光り下へ通じる階段が現れた。
「さあ、行こう」
リリアが先頭に立ち、階段を下りる。
階段を下りて、マコトたちは目を疑う。なんと、ウンディーナが磔になっている。
「えっ? なんで? だってさっき」
ラミアが混乱する。
「これは幻。落ち着いて。さっき会ったのが本物」
リリアが冷静に判断する。
『ふん。動じぬか。まあ、いい。ここでお前らを倒し、心を封じ込めてやる』
ディガンドーが現れた。
「こいつらの守備を下げるのだ。〝砕心〟!」
〝砕心〟は字のごとく、心を粉砕する魔法。人間には効果があるが、亜人に対してはそこまで効果はない。だが、魔法を封じ守備をゼロに近くする効果はある。
「気を付けて。これを食らうと、ただじゃすまないわ」
リリアが警戒する。
前方からどす黒い空気が漂い、マコトたちに迫る。その刹那、マコトが「うわー」と声を上げる。マコトは武器を離し、動かない。
「マコト!」
「しまった。人間には効果絶大じゃったな」
くらってしまった物は相手を倒すまで効果が続き、どんどん蝕んでいく。
「ふはは。この人間は役立たずだ。今すぐに焼き尽くして――」
「だれが役立たずだと?」
マコトがユラユラ動く。
「馬鹿な! そう簡単には戻らないはず」
「心は効いたぜ。だが、死んでない」
マコトが前を向く。
「マコト!」
ラミアが叫ぶ。
「おまえを倒す!」
「わっはっは。人間風情がわしを倒すだと? 笑止! やれるものならやってみるがいい。ん?」
ディガンドーはマコトの姿を見失う。
「どこ見てやがる?」
「いつの間に!」
「くらえ!」
マコトはディガンドーの後ろに移動していた。そして、後ろから、ディガンドーを斬る。
「ぐっ。人間がこんなに早く動けるなんて。ありえん・・・ありえ・・・ん……」
ディガンドーは崩れる。
「まさか、魔法使わず倒すなんて」
ラミアがびっくりする。〝砕心〟の効果もなくなりもとに戻る。
「わかったよー」
ウンディーネの頼みにリリアが応える。
「こら、待ちなさい。私をおいていくな。ぁん♡ダメ」
ウンディーナはコウモリの責めにビクンビクン反応する。
「コウモリたち、もういいわ。とどめさしなさい」
ラミアの言葉に、コウモリたちがウンディーナの乳首を責める。
「これ以上は。ダメぇ♡イク、イク、いっくぅ!」
ウンディーナは大人しくなった。
「満足ね」
「吸血鬼の小娘め。後で覚えてなさいよ」
ウンディーナがラミアを睨む。
「高貴な私を睨むなんて、身の程知らずね」
ラミアがウンディーナを一瞥する。
「くっ。偉そうに」
ウンディーナは歯噛みする。
マコトたちはリリアの後について洞窟の奥に進む。
「敵は出てこないんだな」
「このフロアはいません」とリリアが答える。
「このフロア? ほかのフロアに行けるところなんてないように見えるが」
マコトが不思議がる。
「見えないだけです。実際はあります」
リリアが当然と胸を張る。ラミアがマコトをじっと見る。
「なんだ、ラミア?」
「いえ。今度はリリアの胸を見てるのかと思って」
「俺のイメージ下がりすぎだな」
「ミアの胸に顔を埋め、クリスのパンツを見て、ウンディーネに触られて。イメージが上がるとでも?」
「やはり、嫉妬か」
「違うわよ! 悔しくなんて……」
「しっ」
マコトとラミアが口論していると、リリアが口に手を当てる。
リリアが床を見ると、床が光り下へ通じる階段が現れた。
「さあ、行こう」
リリアが先頭に立ち、階段を下りる。
階段を下りて、マコトたちは目を疑う。なんと、ウンディーナが磔になっている。
「えっ? なんで? だってさっき」
ラミアが混乱する。
「これは幻。落ち着いて。さっき会ったのが本物」
リリアが冷静に判断する。
『ふん。動じぬか。まあ、いい。ここでお前らを倒し、心を封じ込めてやる』
ディガンドーが現れた。
「こいつらの守備を下げるのだ。〝砕心〟!」
〝砕心〟は字のごとく、心を粉砕する魔法。人間には効果があるが、亜人に対してはそこまで効果はない。だが、魔法を封じ守備をゼロに近くする効果はある。
「気を付けて。これを食らうと、ただじゃすまないわ」
リリアが警戒する。
前方からどす黒い空気が漂い、マコトたちに迫る。その刹那、マコトが「うわー」と声を上げる。マコトは武器を離し、動かない。
「マコト!」
「しまった。人間には効果絶大じゃったな」
くらってしまった物は相手を倒すまで効果が続き、どんどん蝕んでいく。
「ふはは。この人間は役立たずだ。今すぐに焼き尽くして――」
「だれが役立たずだと?」
マコトがユラユラ動く。
「馬鹿な! そう簡単には戻らないはず」
「心は効いたぜ。だが、死んでない」
マコトが前を向く。
「マコト!」
ラミアが叫ぶ。
「おまえを倒す!」
「わっはっは。人間風情がわしを倒すだと? 笑止! やれるものならやってみるがいい。ん?」
ディガンドーはマコトの姿を見失う。
「どこ見てやがる?」
「いつの間に!」
「くらえ!」
マコトはディガンドーの後ろに移動していた。そして、後ろから、ディガンドーを斬る。
「ぐっ。人間がこんなに早く動けるなんて。ありえん・・・ありえ・・・ん……」
ディガンドーは崩れる。
「まさか、魔法使わず倒すなんて」
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