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第1巻ー第1章 初めての冒険

第8話 冒険者の登録所(ギルド)

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「あそこに見えるのが、登録所です。みんなはギルドと呼んでいます」とクリスが言った。
「ギルドか」
「はじめは弱い敵からの依頼をこなすことになりますが、まずは登録しましょう」とクリスが言った。
「そうだな」
 マコトはギルドに入った。

【ギルド】

「いらっしゃい。初めての方かな?」
「はい」
「それでは登録できるか診断するので、こっちに来てください」
「はい」

 しばらくして、戻ってくる。
「結果が出ました」
・ギルド判定
パーティーランク:D
ステータスランク:D
特殊技能ランク:C-
審査得点:72

「ふつうはFランクからなんですが、あなたはDランクからでも大丈夫でしょう」
「わかりました」
「では、用紙にサインを」
 マコトはサインした。
「それでは、これから模擬戦が始まるので、参加してください」


・模擬戦メンバー
マコト
ミア
ラミア
ミーナ
クリス
VS
猛獣使い
キラータイガー
メイジキメラ
デッドミラー

「ようい、はじめ!」
 模擬戦が始まった。
「こいつら、強いな」

 三十分して、マコトたちが戦闘不能になった。

マコト 死
ミア 死
ラミア 麻痺
ミーナ 呪い
クリス 死
VS
猛獣使い 生存
キラータイガー 死
メイジキメラ 死
デッドミラー 生存

「惜しかったですね。猛獣使いとデッドミラーはCランクなんですが、能力は強くないので参加させました」
「強かったですよ」
 マコトたちは半分しかダメージを与えられていない。
「属性がありますからね。模擬戦ですし、実際の判定には影響しません」
「良かったです」
「これが依頼板です。出来そうなのを選んでやってみてください」
「分かりました」


 依頼板にはモンスター討伐の依頼がたくさんあった。
「やりましょうよ、マコトさん」
 クリスがくっついてくる。豊かな胸が押し付けられる。
「く、クリス」
「だから、ラブコメは。クリス、こんなに胸が大きかったなんて」とラミアが悔しそうにする。
「ドキドキしますか?」とクリスが言った。
「する」
「エッチな気分には?」
 答えようとして、ラミアが睨んでいるのに気づく。
「答え次第では、丸焦げにするわよ」
 ラミアの額に怒りマークが。
「それはないかな」
 ラミアがため息をつく。

「じゃあ、エッチな装備にしようかな」とクリスがボソッと言った。
「やめなさい!」とラミアが怒る。
「えっ?」とクリスがきょとんとする。
「はしたないわよ」
「亜人は厳しいわね」
「私はパフパフしたい」
 ミアが呟いた。ミアの胸を想像してしまった。
「マコト、今、エッチなこと考えましたか? パフパフして欲しいなら、今からでも……」とミアが赤くなる。
「ミアもやめなさい」
 しかし、ミアはマコトの顔を胸で挟んでいた。
「パフパフ」
「気持ちいい」
「あふ♡息かけないで」
 感じてしまったらしい。
「マコト」
「ごめん」

 歩いていると、モンスターが現れた。
 キングゴブリン二匹、オーガが現れた。
・キングゴブリン
攻撃:34
守備:41
魔力:0
魔法耐性:2
体力:55

・オーガ
攻撃:51
守備:54
魔力:8
魔法耐性:4
体力:72

「そこまで苦戦しなさそうね」とラミアが言った。
「そうだね」
 マコトたちはいっせいに魔法を放つ。魔物の群れを倒した。
 マコトたちは370マニーを手に入れた。一つ、依頼をクリアした。

「ご苦労様です。報酬を受け取りください」
 マコトたちはチートの書を受け取った。チート品質が上がった。

**********************************
・マコト
攻撃 →102
守備 →113
魔力 →63
魔法耐性 →5

・ミア
攻撃 →72
守備 →69
魔力 →104
魔法耐性 →8

・ラミア
攻撃 →93
守備 →91
魔力 →132
魔法耐性 →13

・ミーナ
攻撃 →97
守備 →104
魔力 →149
魔法耐性 →10

・クリス
攻撃 →88
守備 →92
魔力 →141
魔法耐性 →6
*****************************************

「かなり強くなったわね」とラミアが言った。
「ああ」
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