上 下
2 / 140
第1巻ー第1章 初めての冒険

第2話 はじまりの草原

しおりを挟む
「今の力だったら、この辺の敵は大丈夫よね?」
 ラミアが心配そうに聞く。
「普通の敵はな」


 マコトが答える。
「ボスもいるのか」
 ミーナが呟く。


「さらに強くなったボスらしいな」
 マコトが付け加える。
「苦戦するかな?」
 ミアたちは不安そうにする。


「経験値は入らないけど、アイテムは落とすだろうから、問題はないと思うよ」
 マコトが説明する。
「それならいいけど」

 アキラたちは、草原へ入った。すると、ちびデーモンが現れた。
「準備はいいか?」
 マコトがメンバーに聞く。
「うん」


「逃げるか」
 ちびデーモンは怖がっている。
「逃げられると思ってるのか?」


 マモルはちびデーモンに強烈な一撃を入れる。ちびデーモンを倒した。
 回復薬(小)と技能書(L1)を手に入れた。
 どうやら、今のマモルたちには必要がないようだ。
「回復薬だけでもあればいいか」

「面白くないね」とラミアが言った。
 すると、そこに光っているモンスターが。
「レアモンスターだ」


 マジックピエロLv20が現れた。
 マジックピエロは激しい炎を吐いた。マモルたちは飛びのいたが、ダメージを受けた。
「大丈夫か?」
 マコトがミアに聞いた。
「うん。マモルは?」と、ミアが聞き返した。
「少し受けたよ」


「こっちから行くぜ」
 マモルの攻撃。レアだけに、大したダメージにならない。
「手ごわいね」
 ミアがビックリする。
「ああ」

「魔法は効くんじゃない?」
 ミアが魔法を唱える。しかし、攻撃魔法に長けていないので、あまり変わらない。


「ミアは下がって。食らいなさい」
 ラミアの怒りの業火デッド・フレイム。炎がマジックピエロを覆う。マジックピエロを倒した。
「その技はとっておけよ」


 ″怒りの業火〟は魔力の半分を使い、持っている魔力の倍のダメージをグループに与える最強魔法だ。
「ごめん。頭に来ちゃって」
 ラミアが頭をかく。
「まあ、いいけど。魔力は温存しろよ」


 モンスターバッジ、技能書(L2)、力の種と袋(S)、魔力増強薬(小)を手に入れた。
「技能書は全員に適用できるし、力の種はミア、魔力増強は今のところは俺とラミアか」
「そうね」


 ラミアがうなずいた。
 マモルは技能書を使った。
『汝らに新たなる力を与えよう』


●獲得できる技能
・チーム強化 (マモル)
・回復(中)(ミア)
・魔力分配 (ラミア・ミーナ)
・魔力の転換 (ミーナ)
・回復 (チーム)(マモル・ミーナ)


「所持技能ポイントは 8P」
「全部に分配するのは不可能だ。今のところマモルとミアだな」
「それでいいよ」
「汝らに新たな力を与えん」


 マモルはチーム強化、ミアは回復(中)の技能が身についた。


 ミアは力に種を使った。(使用回数:3)
攻撃33→39(上昇値+6)
魔力45→47(上昇値+2)


 マモルとラミアは魔力増強薬を使った。(使用回数:1)
①マモル
魔力21→23(上昇値+2)
②ラミア
魔力50→53(上昇値+3)
 ラミアは魔法に対する耐性が上がった。※後から能力が見えるようになる。


「とりあえずはこんなところかしらね」とラミアが言った。



【草原 中腹】
「レアモンスターはそんなたくさんいないはずよ」とラミアが言った。
「一つのエリアに1匹いるかどうかだな」
「何かあるよ」


 ミアがなにかを見つけた。
「宝箱だな」
 マモルは宝箱を開けた。手紙が入っていた。
『この宝箱を開けた人よ。どうか、私の目的を代わりに果たしてくれ。その代わり、宝箱の中身は
あなたに差し上げよう』


 マモルたちは30000マニーと技能証明書・ステータスボード拡張スロット・チートの秘密を手に入れた。

「これで装備が整えられるわ」
 ラミアが嬉しそうに言った。
「技能証明書と拡張スロットはステータスの表示を広げるためだろう。ちょっと見てみよう」

 ステータスに魔法耐性が付与された。
 チート品質の詳細が確認できるようになった。

・メンバーの追加ステータス
マモル 魔法耐性 4(あと33)
ミア 魔法耐性 7(あと62)
ラミア 魔法耐性 11(あと218)
ミーナ 魔法耐性 9(あと104)
()の中は必要な技能経験です。魔法を使えば、一定率で獲得。
魔法耐性は魔法に対するダメージ軽減能力だ。基本的に以下のようになっています。


0~5:耐性ほぼなし
6~10:ダメージ3%軽減
11~15:ダメージ10%軽減
16~20:ダメージ15%軽減
21~30:ダメージ30%軽減
31~45:ダメージ半減
46~65:ダメージ65%軽減
66~100:ダメージ無効・反射


 敵の中には魔法耐性が強いものもいる。その相手には魔法は効かない。
「そうだろうね」
「わたしたちもいずれは」とラミアが言った。


【草原 出口】
「やっと出れるな」
「案内板があるよ」
 ミアが指を差す。
[この先、暗闇洞窟]
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

チート幼女とSSSランク冒険者

紅 蓮也
ファンタジー
【更新休止中】 三十歳の誕生日に通り魔に刺され人生を終えた小鳥遊葵が 過去にも失敗しまくりの神様から異世界転生を頼まれる。 神様は自分が長々と語っていたからなのに、ある程度は魔法が使える体にしとく、無限収納もあげるといい、時間があまり無いからさっさと転生しちゃおっかと言いだし、転生のため光に包まれ意識が無くなる直前、神様から不安を感じさせる言葉が聞こえたが、どうする事もできない私はそのまま転生された。 目を開けると日本人の男女の顔があった。 転生から四年がたったある日、神様が現れ、異世界じゃなくて地球に転生させちゃったと・・・ 他の人を新たに異世界に転生させるのは無理だからと本来行くはずだった異世界に転移することに・・・ 転移するとそこは森の中でした。見たこともない魔獣に襲われているところを冒険者に助けられる。 そして転移により家族がいない葵は、冒険者になり助けてくれた冒険者たちと冒険したり、しなかったりする物語 ※この作品は小説家になろう様、カクヨム様、ノベルバ様、エブリスタ様でも掲載しています。

鑑定能力で恩を返す

KBT
ファンタジー
 どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。 彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。 そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。  この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。  帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。  そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。  そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~

てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。 そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。 転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。 そんな冴えない主人公のお話。 -お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界転生したら何でも出来る天才だった。

桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。 だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。 そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。 =========================== 始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。

処理中です...