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大抜擢

下っぱから司令官に

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 主人公キサラギはある軍隊の一員なのだが、成績が一番下で出世見込み無しの軍人だ。
「また、1ポイントだ。いつになったら、上がるんだ?」
「まあ、当分無理だろうよ」
 仲間が笑う。
「馬鹿にしやがって」

「静かにしろ。キサラギ、お前に辞令が来ている。軍隊の司令官に着任し、育成に励むように」
 キサラギは大佐から育成パック・物資保存袋・資金8000ドルを受け取った。
「これが軍隊ステータスパネルだ」
司令官レベル 1駆け出し
陸軍 攻撃8 守備8 施設0
海軍 攻撃8 守備7 施設0
空軍 攻撃9 守備8 施設0
成長タイプ バランス

「能力はすべての軍隊が同時に上がっていく。施設(造営)を立てれば能力の上昇が上がる。今は0%だがな」
「ついでに育成パックについて説明だ」
各軍隊の詳細能力(武器・補助・スキル)を付加するアイテムだ。これを使うと二つまで付加することが出来る。
物資保存袋はアイテムを入れる袋だ。これがないと、アイテムを手に入れても保存することが出来ない。
資金はお金だ。施設を立てるのに必要だ。

陸軍造営 レベル1 1,000ドル
海軍造営 レベル1 1,000ドル
空軍造営 レベル1 1,000ドル
金鉱造営 レベル1 1,500ドル
兵士増強 レベル1 1,800ドル
「最初は全部作った方がいい」
「分かりました」
 キサラギはお金を払って施設を造営した。軍隊の戦力が3上がり、資金が350ドル/時間作れるようになった。

「まだ、兵士増強出来ないから、アイテムを集めることだけ考えろ」
「はい」
 火薬庫・救急室・訓練所が使用できるようになった。
「火薬庫は各軍隊の攻撃力とクリティカル率が少し上がる。救急室は体力が少なくなったら回復することが出来る。訓練所は装甲を強化することが出来る」
「注意しないといけないのは、一定以上のダメージを食らうと、能力が下がることだ。ただ、これも戦闘中だけで、戦闘が終わると元に戻る」
「難しいですね」
「やってみれば分かる」
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