あんたは俺のだから。

そらいろ

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ほろ苦-horoniga-4

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「んっ…んぅっ、っは…。」

可愛い口から厭らしい吐息が俺の腰の動きに合わせて漏れる。

「し…ゆっ。しゆ…っ。」

名前を呼びながら、口付ける。
上も下も繋がった状態でまだお互いを求め合う。

好き。愛してる…。
言葉で言い表せないくらい、大きくて深い愛をしゆに注ぎたい。

「…んっ、み…っくん…。」

繋がる口の隙間から、淫らな声が溢れる。

「っぁあ…。い、イク…。もう…イクよっ…。」

「きて…っ、奥に、っあ…。」

腰の動きを早めてしゆを突く。
奥に自分の熱を放つ事を本能のままに感じ、動く。

もっと、もっと俺を感じて…。
俺を必要として欲しい。
俺のしゆなんだから。もっと、求めて。

「んぅ、あぁぁっ!」

「っ、きっつ、ぅぁっ…。」

俺の背中に回るしゆの腕から指先まで力が入ったと思えば、俺のモノがしゆの秘部にぎゅっと締め付けられる。
余りにキツく締めるソコへ耐えきれず自分の欲を出す。

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「みぃくん。」

「んー?どうしたの、しゆちゃん♡」

軽く後処理をした後、お互いまだ裸のままで俺はしゆちゃんに抱きついていた。

ホントこの子の肌は白くてスベスベで、いつ触っても気持ちいいなぁ。と呑気に思いながら癒やされていた。

「変に考えんなよ。何回も言うけど、あんたは絶対一人にさせないから。みぃくんは俺のだし、俺もあんたのだ。」

ドクっと、心臓が脈打つ。
鼓動が早くなり動揺する。

なんで分かるんだろう。
俺の不安や思いが、なんでこの子には分かるんだろう。

俺が嫌いなものは…『一人で過ごす時間』だった。

けどそれは過去の話で、今大嫌いなものは無い。
一人で過ごす時間は、しゆちゃんの帰りを待つ時間にだったり、しゆちゃんと待ち合わせする時間だったり、全部がしゆちゃんの為の時間に変わっていった。

誰にも求められず孤独に過ごす時間は、しゆちゃんがいる事で知らない間に無くなっていたんだ…。

苦い思い出は、甘いしゆちゃんによって変わっていった。思い出すと靄がまた掛かるけど、しゆちゃんを想うだけでミルクや砂糖が入った珈琲みたいにほろ苦くなる。

消す事は出来ない事実だし、それがあるから今の俺がいる。過去は持ちながらも胸に閉まって、俺は二人の時間をこれからも楽しむんだ。

顔を見せないように、擦り寄って口にする。

「大好き。俺のしゆ…。」

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