あんたは俺のだから。

そらいろ

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花明り-hanaakari-1

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「しゆちゃん、今日の夜は外でご飯にしよう。」


朝、出勤する彼を見送る時に突然言われた。

「外食?いいよ。今日は1日家で仕事してるから、ケツ分かる頃に連絡して。」

「はーい!」

元気よく返事した彼は、俺にチュッとキスをして仕事へと向かった。




カタカタカタカタ……

俺は、この間の旅行の写真編集や卒業シーズンだった為、依頼で出張ロケも多くそのデータの整理に追われている。 

「くそ…。今日中に終わらせたいのにな…。」

卒業シーズンがあれば、入学シーズンがやって来る。
他にも桜が咲いたらお花見ロケも入るだろう…。



お花見…。


そういえば。今年は桜、まだ見れてねぇな…。



淡く白く照らされているカーテンを見つめて思う。


「桜…樹矢と見たいな…。」



ピタリと作業する手が止まり、ぼーっと考える。
二人で並んで桜並木の中を上を見上げながら歩く姿を想像する。

「いいなぁ。」


まぁ、あっちも忙しいし何時か出来る日が来たらでいいかな。


すぐには望まくてもいいだろう。と我に帰って、仕事をする手を再開した。
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