あんたは俺のだから。

そらいろ

文字の大きさ
上 下
61 / 244

融和-yuwa-2

しおりを挟む
「しゆちゃんが俺と同じ気持ちで本当に嬉しい。なかなか本音言ってくれない照れ屋さんだからね。」

樹矢は俺の頭をクシャクシャと撫でる。

「素直じゃなくて悪かったな…。」

俺は頬を少し膨らます。

「それも好きだからいいんだけどねっ!」

樹矢の手が俺の両頬を挟み、キスされる。
俺は腕を樹矢に回して引き寄せ、深いキスをした。

「ん…っふ……」

俺の抱えていたモヤモヤは消えて、樹矢が好きで離したくないという想いが強く残った。

「ん…かわいっ…しゆ…」

息もまともに出来ないくらい夢中でキスした。俺の気持ちは本気だ。とお互いに分からせる様に必死だった。
何度も角度を変えて舌を絡め合い、どっちか分からない唇から出た唾液が俺の首筋に垂れる。

「んんっ…ふっ…みぃ…く…」

立ったまま抱き合っているため、樹矢の熱いモノがズボン越しに俺の腰へと伝わる。俺のもはち切れそうなくらい樹矢とのキスだけで勃っていた。

「しゆっ…帰ろっか…二人の家に。」

「っ…はぁ、う…ん…。」

ここがお店じゃ無かったらいいのに。なんて思いながらお互いに乱れた息を整えて、お店を後にした。
しおりを挟む

処理中です...