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幼馴染-osananajimi-6
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「そう。朱斗だよ。カメラで撮られる楽しさやその時間、空間が素敵な物を作るって教えてくれた。」
「そんなの、鶫に教えたこと無い…。」
身に覚えは無かった。けど、幼い頃からカメラで撮影するのが好きだった俺は人の被写体として幼馴染の鶫によく付き合ってもらっていた。
色んな角度から場所、時間、季節を変えては鶫を撮って編集し、作品を沢山作り上げて自分の腕を磨いていった。
「僕は、朱斗との撮影が楽しくて仕方なかった。ずっと、忘れられない大切な思い出だよ。」
鶫は俺に微笑む。
「モデルの話が来たときは迷うことなく引き受けた。朱斗が撮ってくれてた頃がずっと忘れられなくて仕事として続けていきたいって心の何処かで思ってたから。」
「そうなんだ…。ホント、ビックリしたよ。」
「まだ駆け出しだから朱斗と仕事するのはもっと先だと思ってた。でも、思ったより早くこうして再開できてすごく嬉しい!」
彼は嬉しそうに笑った。
そう、彼の笑顔はすごく可愛い。さっきの撮影では出せなかったけど、どこか幼さが残る顔で笑顔がとても可愛くて人を惹きつけるんだろう。樹矢とは、また違うタイプだよな…。
「そういえば、瀬羅さんとは知り合い…?」
心のモヤモヤを晴らそうと、鶫へ問い掛ける。
「樹矢さんとは僕がデビューした頃からお世話になってるんだ。撮影を一緒にするのは今回が初めてなんだけど、ブランドの発表会やモデルのイベントとかで会う事が多くてすごく良くしてもらってる。」
なるほど…。俺は発表会とかにはあまり行く機会が無いため知らなかった…。
「樹矢さん…カッコイイよね…。ほんとに。」
鶫の顔は少し恥ずかしそうで、顔を赤らめていた。
__________嘘…やだ…。
「そんなの、鶫に教えたこと無い…。」
身に覚えは無かった。けど、幼い頃からカメラで撮影するのが好きだった俺は人の被写体として幼馴染の鶫によく付き合ってもらっていた。
色んな角度から場所、時間、季節を変えては鶫を撮って編集し、作品を沢山作り上げて自分の腕を磨いていった。
「僕は、朱斗との撮影が楽しくて仕方なかった。ずっと、忘れられない大切な思い出だよ。」
鶫は俺に微笑む。
「モデルの話が来たときは迷うことなく引き受けた。朱斗が撮ってくれてた頃がずっと忘れられなくて仕事として続けていきたいって心の何処かで思ってたから。」
「そうなんだ…。ホント、ビックリしたよ。」
「まだ駆け出しだから朱斗と仕事するのはもっと先だと思ってた。でも、思ったより早くこうして再開できてすごく嬉しい!」
彼は嬉しそうに笑った。
そう、彼の笑顔はすごく可愛い。さっきの撮影では出せなかったけど、どこか幼さが残る顔で笑顔がとても可愛くて人を惹きつけるんだろう。樹矢とは、また違うタイプだよな…。
「そういえば、瀬羅さんとは知り合い…?」
心のモヤモヤを晴らそうと、鶫へ問い掛ける。
「樹矢さんとは僕がデビューした頃からお世話になってるんだ。撮影を一緒にするのは今回が初めてなんだけど、ブランドの発表会やモデルのイベントとかで会う事が多くてすごく良くしてもらってる。」
なるほど…。俺は発表会とかにはあまり行く機会が無いため知らなかった…。
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__________嘘…やだ…。
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