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幼馴染-osananajimi-2
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「やったー!楽しみにしてるねっ!」
「ふふふっ。そんなに簡単に食べれると思うなよ。」
俺は意地悪く笑って樹矢に言った。
「えー!」
樹矢は残念そうにしながら頬を膨らませて、俺をじっと見る。
「もー!ならそれまで夜ご飯はしゆちゃんいっぱい食べて我慢してやるー!」
「ば、ばかっ!俺を食べるな!」
「いーやーだっ。俺の大好物はしゆちゃんだもん!」
「オムライスは何処に行ったんだよ…!」
結局その日もいつも通り樹矢に抱かれて、俺達は眠りについた。
_______________
「あっ、須藤さん!」
「あれ?成田さん…?どうしてここに?」
俺は今日、仕事の合間でお昼ご飯を食べるためにあるカフェへ来ていた。
「さっきまでここで打ち合わせしていたんですよ。」
「そうなんですね。あれ今日は、瀬羅さんは…?」
樹矢の姿は見えなかった、というのも今日の彼のスケジュールはもう分かっていた。
「ああ!今日はOFF日なんですよ。ホント撮影の時はいつも瀬羅くんがお世話になって、ありがとうございます。」
成田さんはお礼を言い頭を下げた。
「いえいえ、いつも楽しく撮らせてもらってるんでこれからもよろしくお願いします。」
「あっ。ところで須藤さん。次の雑誌の撮影の事なんですけど…」
それは、樹矢がデビューするキッカケになった初めての専属モデルを務めた雑誌の事だった。
別の雑誌で専属の俺と同い年のモデルとのコラボでそれぞれがお邪魔して2人で2つの雑誌の表紙を飾るらしい。
「表紙や中身の写真は正反対でダークな雰囲気、明るい雰囲気にしたいって編集のアイディアで、今日はその編集さんとの打ち合わせだったんです。」
「ほお。」
「で!カメラマンはどちらも須藤さんにお願いしようと話していたんです!」
もちろん私が推しました!と成田さんは自信満々に言う。
「面白そうですね。是非撮らせて頂きます。」
どんな感じにしようかな。
どんなモデルだろう。撮った事ある人かな。
樹矢と一緒に撮るくらいだからよほど人気なのかな。
色々な期待を膨らませながら俺はその日を楽しみに過ごした。
「ふふふっ。そんなに簡単に食べれると思うなよ。」
俺は意地悪く笑って樹矢に言った。
「えー!」
樹矢は残念そうにしながら頬を膨らませて、俺をじっと見る。
「もー!ならそれまで夜ご飯はしゆちゃんいっぱい食べて我慢してやるー!」
「ば、ばかっ!俺を食べるな!」
「いーやーだっ。俺の大好物はしゆちゃんだもん!」
「オムライスは何処に行ったんだよ…!」
結局その日もいつも通り樹矢に抱かれて、俺達は眠りについた。
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「あっ、須藤さん!」
「あれ?成田さん…?どうしてここに?」
俺は今日、仕事の合間でお昼ご飯を食べるためにあるカフェへ来ていた。
「さっきまでここで打ち合わせしていたんですよ。」
「そうなんですね。あれ今日は、瀬羅さんは…?」
樹矢の姿は見えなかった、というのも今日の彼のスケジュールはもう分かっていた。
「ああ!今日はOFF日なんですよ。ホント撮影の時はいつも瀬羅くんがお世話になって、ありがとうございます。」
成田さんはお礼を言い頭を下げた。
「いえいえ、いつも楽しく撮らせてもらってるんでこれからもよろしくお願いします。」
「あっ。ところで須藤さん。次の雑誌の撮影の事なんですけど…」
それは、樹矢がデビューするキッカケになった初めての専属モデルを務めた雑誌の事だった。
別の雑誌で専属の俺と同い年のモデルとのコラボでそれぞれがお邪魔して2人で2つの雑誌の表紙を飾るらしい。
「表紙や中身の写真は正反対でダークな雰囲気、明るい雰囲気にしたいって編集のアイディアで、今日はその編集さんとの打ち合わせだったんです。」
「ほお。」
「で!カメラマンはどちらも須藤さんにお願いしようと話していたんです!」
もちろん私が推しました!と成田さんは自信満々に言う。
「面白そうですね。是非撮らせて頂きます。」
どんな感じにしようかな。
どんなモデルだろう。撮った事ある人かな。
樹矢と一緒に撮るくらいだからよほど人気なのかな。
色々な期待を膨らませながら俺はその日を楽しみに過ごした。
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