あんたは俺のだから。

そらいろ

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幼馴染-osananajimi-1

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俺、須藤朱斗には幼稚園からの幼馴染がいる。
高校まで同じで、共に過ごしてきた親友でもある。

いつかは再会すると思ったけど、あんな形とは……。

思いもしなかったんだよ、樹矢。


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「しゆちゃーん!今日もお疲れ様っ。」

「お疲れ様。」

そう言いながらビールの入ったお揃いのグラスで乾杯をした。

「んうまい!」

喉を鳴らして飲み、樹矢はとても嬉しそうに笑った。

「今日の撮影も楽しかったねー!」


「今までとは違う感じの雰囲気で新鮮だったよな。」

雑誌の特集記事用の撮影をしていた今日は、衣装もTシャツにオーバーオール、スニーカーというラフな格好に大きな刷毛で白い壁に絵具で落書きしたり、風船を使ってはしゃいでみたり、とにかく子供心くすぐるようなシチュエーションにした。

編集長が打ち合わせの際に彼、瀬羅樹矢の笑顔を目一杯引き出して欲しいという要望から俺が指示をした。

「やっぱり撮られてる側も笑うなら楽しんで欲しいし、その笑顔でこっちも撮影に乗れるからな。」

「しゆちゃんの撮影はいっつも楽しい!その時の雰囲気にすごく合わせてくれるから撮られてて気持ちいいんだよね。」

と、談笑しつつ夜ご飯を食べ進めていく。


「そういえば今度さ。しゆちゃんお手製のオムライス、久々に食べたいなぁ。」

「樹矢、ほんとに好きだよね。」

「色んなオムライス食べてるけど、しゆちゃんのが一番好き!なんか、安心するんだよねぇ。」

「分かったよ。今度ね。」
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