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花弁雪-hanabirayuki-4
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「すっごく綺麗だね……。」
樹矢はじっと、写真を見つめる。
「これ、雪…?今日降ってたらしいね。」
ずっと室内だったから見れてないんだけど。と言いつつ俺の肩に顔を乗せて来た。
「ほんと、綺麗…なんか、花吹雪の中にカフェがある見たい。」
俺が撮りたかったものを意図も簡単に理解してくれて嬉しかった。
「急に降ってきたから、なんとかして使えないかなって撮り方をちょっと変えてみたんだ。」
「しゆちゃん、さすがー!」
嬉しそうに笑って、俺もこの中で撮って欲しかったなぁー。と羨ましそうに呟いた。
「温かくなったら、桜を見に行こう。本物の花吹雪の中で、あんたの事を撮ってやるよ。」
「ほんと?行く行く!楽しみ!」
彼は急に顔を上げてバンザーイと手を上げて喜んだ。
「樹矢は?今日はどうだった?」
「色んな服が着れてすっごく楽しかったよ!あ、そうそう。これ!しゆちゃんに!」
差し出した手には紙袋があり、俺は受け取る。
「なに?これ。」
「あけてあけてっ。」
紙袋の中の包装紙を開けると、ニット帽が現れた。
「帽子…?」
「そう!しゆちゃんと俺でお揃いーっ。」
樹矢は自分の頭を指差して見せた。そこには手に持っているニット帽とは色違いの物を被っていた。
「いやぁ、新作ブランドが俺のツボでさ、この帽子が特に可愛くて、しゆちゃんと一緒に被りたいなって思ってすぐに買っちゃった!」
嬉しい……。
「……あ、ありがと。」
ちゅ…
「かわいっ…。」
樹矢は俺に軽くキスして、囁いた。
俺、多分いま顔真っ赤だ…。はずかし…。
「は、はやく飯食うぞ。」
顔を見せたくなくて、俯いたまま俺は立ち上がり、リビングへ向かった。樹矢は後ろから着いてくる。
「はーいっ!今日は何ー?」
「外は寒かったから鍋。」
「なら、食べて身体を温めてしゆちゃんには心も温めてもーらおっ!」
嬉しそうにぴょんぴょんと笑って言う。
__________ありがとう、みぃくん
樹矢はじっと、写真を見つめる。
「これ、雪…?今日降ってたらしいね。」
ずっと室内だったから見れてないんだけど。と言いつつ俺の肩に顔を乗せて来た。
「ほんと、綺麗…なんか、花吹雪の中にカフェがある見たい。」
俺が撮りたかったものを意図も簡単に理解してくれて嬉しかった。
「急に降ってきたから、なんとかして使えないかなって撮り方をちょっと変えてみたんだ。」
「しゆちゃん、さすがー!」
嬉しそうに笑って、俺もこの中で撮って欲しかったなぁー。と羨ましそうに呟いた。
「温かくなったら、桜を見に行こう。本物の花吹雪の中で、あんたの事を撮ってやるよ。」
「ほんと?行く行く!楽しみ!」
彼は急に顔を上げてバンザーイと手を上げて喜んだ。
「樹矢は?今日はどうだった?」
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差し出した手には紙袋があり、俺は受け取る。
「なに?これ。」
「あけてあけてっ。」
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「帽子…?」
「そう!しゆちゃんと俺でお揃いーっ。」
樹矢は自分の頭を指差して見せた。そこには手に持っているニット帽とは色違いの物を被っていた。
「いやぁ、新作ブランドが俺のツボでさ、この帽子が特に可愛くて、しゆちゃんと一緒に被りたいなって思ってすぐに買っちゃった!」
嬉しい……。
「……あ、ありがと。」
ちゅ…
「かわいっ…。」
樹矢は俺に軽くキスして、囁いた。
俺、多分いま顔真っ赤だ…。はずかし…。
「は、はやく飯食うぞ。」
顔を見せたくなくて、俯いたまま俺は立ち上がり、リビングへ向かった。樹矢は後ろから着いてくる。
「はーいっ!今日は何ー?」
「外は寒かったから鍋。」
「なら、食べて身体を温めてしゆちゃんには心も温めてもーらおっ!」
嬉しそうにぴょんぴょんと笑って言う。
__________ありがとう、みぃくん
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