あんたは俺のだから。

そらいろ

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花弁雪-hanabirayuki-3

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店内の撮影も無事に終わり、店を出ると雪はもう止んでいて、空にはすこし青空も見えていた。

「次からは気にせず撮影できそうですね。」

スタッフさんとそう話しながら足早に次の現場に向かう。

__________

「はーいっ。今日の撮影終わりでーす!」

最後の現場も無事に終わり、外は夕陽が落ちかけていた。

「どうなるかと思いましたけど、さすが須藤さん!ありがとうございます!」

「いえいえ、いい感じに雪が降ってくれたお陰ですよ。」

スタッフさんと雑談しつつ、挨拶して解散した。
スーパーへ行き、夕飯の材料を買ってから家に帰ると真っ暗で、樹矢はまだ帰ってきてなかった。 

「とりあえず、用意するか。」

樹矢には、帰っている事を連絡して俺は夕飯の準備を始めた。

「ふぅ……。」

簡単に準備を済また後、作業部屋に行ってPCを立ち上げ帰って来てすぐに取り込んだ今日撮った写真の整理と編集を始めた。


今日も結構撮ったな…。お、この写真使えそう…。

編集している内に、雪が降っている間に撮った写真になった。


「しーゆちゃんっ。」

後ろから耳元で突然名前を呼ばれた。

「…っ!びっくりしたぁ……。樹矢…。」

そこに立ってたのは紺色のロングコートを身に纏った樹矢が立っていた。写真を編集するのに夢中になって、樹矢が帰ってきた事に全く気付いてなかったみたいだ。

「すごく集中してたね?これ、今日の写真?」

俺の顔に近づいてきて、PCの画面をひょっこり覗いてきた。
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