あんたは俺のだから。

そらいろ

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遭逢-souhou-3

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 朝食を軽く済ませて、仕事の用意をし家を出る。今日は成田さんとの打ち合わせだ。


 そういえば、どんなモデルさんなんだろ……名前だけでも聞いとけば良かったなぁ…と思いつつ、大通りでタクシーを捕まえて乗り込むと打ち合わせ場所である、成田さんの働く事務所へ向かった。

___


「本日、成田さんと打ち合わせ予定の須藤と申しますが、お取次ぎお願いします」

 事務所に着くと受付の電話で取り次ぎしてもらい、エントランスで成田さんを待つ。
 広いエントランスで一つの足音が響きわたった。

「あっ…須藤さん!お久しぶりです。お待たせしてすみません。お忙しい中、今日はありがとうございます」

「いえいえ、こちらこそ。ホントお久しぶりですね」

 出会った当時の懐かしい話をしつつも、打ち合わせの会議室に案内してもらった。

「ここです。話していたモデルの方も中にいるんで、よろしくお願いします」

 そう言って成田さんは部屋の扉をノックした。

 コンコンコンっ……

「……はぁーい」

 中からは若い男性の気の抜けた声が返ってきた。

 ガチャ…

「失礼します」

「失礼しまーす」

 成田さんが扉を開けてくれ、中に入るとスラリと体型の良い一人の男性が椅子の並んだ机の前に立っていた。

「おはようございます!初めまして、瀬羅樹矢です!!」

 お辞儀をした後に、太陽みたいに眩しいにっこりした笑顔を彼は俺に向けたんだ。
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