あんたは俺のだから。

そらいろ

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悲憤-hihun-6

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「それって……成田さんが言ってたの?」

「うん、昨日のこと全部聞いた」


 そう、樹矢のマネージャーは昨日打ち合わせした後、ご飯も一緒に行った成田さんだ。

「俺の事で熱くなって写真集の打ち合わせが長引いた上に、朱ちゃんをご飯に誘って俺の事についてめっちゃ語っちゃいました。って嬉しそうに言ってたよ」

 朱ちゃんも俺の事を熱く話してたんだって?と嬉しそうに微笑んだ。普段、本人の前ではそんな素振りを隠してるからだんだんと恥ずかしくなってくる。

「みぃくん……俺…」

「なんで泣きそうになってるの?カメラマンが朱ちゃんで良いですか?って確認されて、もちろん、お願いします!って即答しちゃったよ」

 えへへっ。といつもの笑顔で笑う。

 その笑顔だ。その笑顔があれば俺は何も望まない。昨日みたいな辛い顔を俺が原因でして欲しくない。

「ホントに乱暴しちゃってゴメンね?俺、今日は久しぶりに完オフだから朱ちゃんの仕事が終わったらデートしてくれませんか?」

「うん……、する」

「やった!早く仕事終わらないかなー。俺、家の掃除しながら連絡待ってるから!朱ちゃん、身体痛いでしょ?お風呂まで連れてってあげる」

 ほいっ。と言って俺を軽々とお姫様抱っこする。俺は樹矢の首に腕を巻き付けた。

「みぃくん……愛してる。俺はどこにも行かない。みぃくんの側から離れないからね」

「朱ちゃんっ…!」

 樹矢は俺を抱っこしたままキスをした。



 ___俺も一生離さない。
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