あんたは俺のだから。

そらいろ

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悲憤-hihun-1

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 事の発端は俺だ。

「今日はミーティングがあるので遅くなります。っと」

 樹矢は最近さらに忙しく、ロケ撮影でいない日もあればTVの生放送に出演したり軒並み人気になっていってる。

 一緒に住んでいるのに会えなくて寂しいが俺も仕事を沢山貰えるようになり、いろんなモデルやアイドルの写真集の撮影や日本各地のロケ撮影もあったりですれ違いの日々が続いていた。

 今日は急な仕事のミーティングが夜に入ってしまい、そういえば樹矢は帰りが早いって言ってたのを思い出しすぐに連絡を入れた。
 ミーティングが始まる時間になっても返事は返ってこず、忙しいのだろうとたいして気にせず時刻通りに仕事が始まった。


「では、そんな感じで。後々本人に確認してまた改めてご連絡しますね」

「はい、お願いします」

 ミーティングは無事に終わった。大切な仕事のため、話し合いも考えることも多く気づけば予定していたよりも結構な時間が経ってしまった。時計を見るともう22時を過ぎようとしている。


「あのっ…須藤さん!これから二人でお食事いかがですか?」

 帰ろうと席をたった瞬間にミーティングをしていた相手である:成田(なりた)さんが話しかけてきた。

 再び携帯を見ても樹矢から連絡の通知も無かったし、たまにはいいかと思い。

「えっと……いいですよ」

 OKの返事をした。




 ___この判断が後にあんな事になるなんて思いもしなかったんだよ。
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