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散歩日和-sanpobiyori-1
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冬の朝は明るくなるのが早い。
普段、朝は苦手だから布団にぬくぬくと籠もりたいタイプだけど冬の寒くてこの澄んだ空気が漂う朝が好きだったりする。
しかも、撮影をするのに今はすごく向いている。
ふいにカメラマンとしての血が騒いで、たまたま朝早く起きた俺はまだ隣ですやすやと寝ている恋人を起こすための手段を考えて実行した。
「みぃくん……、起きて」
彼の頭を優しく手のひらから指先を使って撫でて耳元でそう囁いた。すると、
…ガバッ!!!
樹矢は勢い良くベッドから跳ね起きた。
「何!朱ちゃんどうしたの!」
焦った様子だけど顔は寝ぼけている。そして、俺の事を探す。その様子が可愛いなと思った。
バチッと目線が合う。樹矢はやっと俺を見つけた。
「んふふっ。樹矢、朝から面白いね」
思わず笑ってしまうと、とぼけた顔であれぇ?と言いながら彼は頭を掻いた。
「ねぇ、今から俺に付き合ってよ」
「ん?こんな朝早くからどこか行くの?朱ちゃんにしては珍しいね」
確かに、外に誘うなんて滅多にしないもんな。ましてや樹矢は世に顔を出してるモデル。バレたら大変だからね。
「朝日を使って写真が撮りたい。樹矢をモデルにしてな。……駄目??」
「っ!!そんなの駄目じゃない!むしろ歓迎!大歓迎!嬉しい!」
いつもの笑顔を向けて俺に優しく抱きついた。
「ただし、メガネは必須な。服装はお前のセンスに任せる。」
「了解。すぐに着替えてくる!」
寝起きと思えないほどの早い動きで寝室から出ていった樹矢を見て、ふふっとまた笑ってしまった。
普段、朝は苦手だから布団にぬくぬくと籠もりたいタイプだけど冬の寒くてこの澄んだ空気が漂う朝が好きだったりする。
しかも、撮影をするのに今はすごく向いている。
ふいにカメラマンとしての血が騒いで、たまたま朝早く起きた俺はまだ隣ですやすやと寝ている恋人を起こすための手段を考えて実行した。
「みぃくん……、起きて」
彼の頭を優しく手のひらから指先を使って撫でて耳元でそう囁いた。すると、
…ガバッ!!!
樹矢は勢い良くベッドから跳ね起きた。
「何!朱ちゃんどうしたの!」
焦った様子だけど顔は寝ぼけている。そして、俺の事を探す。その様子が可愛いなと思った。
バチッと目線が合う。樹矢はやっと俺を見つけた。
「んふふっ。樹矢、朝から面白いね」
思わず笑ってしまうと、とぼけた顔であれぇ?と言いながら彼は頭を掻いた。
「ねぇ、今から俺に付き合ってよ」
「ん?こんな朝早くからどこか行くの?朱ちゃんにしては珍しいね」
確かに、外に誘うなんて滅多にしないもんな。ましてや樹矢は世に顔を出してるモデル。バレたら大変だからね。
「朝日を使って写真が撮りたい。樹矢をモデルにしてな。……駄目??」
「っ!!そんなの駄目じゃない!むしろ歓迎!大歓迎!嬉しい!」
いつもの笑顔を向けて俺に優しく抱きついた。
「ただし、メガネは必須な。服装はお前のセンスに任せる。」
「了解。すぐに着替えてくる!」
寝起きと思えないほどの早い動きで寝室から出ていった樹矢を見て、ふふっとまた笑ってしまった。
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