あんたは俺のだから。

そらいろ

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白黒-shirokuro-3*

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 会計を済ませ、店を出ると足早に車に乗り込み俺らは自分たちの家に帰った。
 マンションには別々に入り、エントランスを抜けてエレベーターに乗る。オートロックの玄関を開けて靴を脱ぐと同時に俺は壁に抑えつけられ樹矢はキスをしてきた。

「んっ…んんっ…」

「っはぁ……朱…俺、今日ずっとこうしたくて仕方なかったんだ」

 撮影中も我慢してたのか余裕の無いキスが伝わる。触れたいのに触れられない。本来の表の顔はこっちなのに、それを偽る関係を築かないといけないストレス。


「みぃくん……滅茶苦茶にして、いいよ?」

 首に腕を回してそう囁くと樹矢は俺をひょいと抱き上げて寝室へと移動し、ベッドに押し倒す。

「ホント毎日可愛すぎるでしょ。朱。その可愛さ、俺のだけだからね。他の誰にも渡さない…俺の朱…」

 樹矢はそう言って深くて優しい口づけをした。

 ちゅ…ちゅっ……

 厭らしい音が部屋に響く。
 キスをしながら樹矢は俺の服を脱がしていって気づけば一人、裸になっていた。

「んっ…ふぁあっ……!…っ」

 樹矢が俺のモノを咥えて舐める。



 ___樹矢のに触りたい…舐めたい。
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