そらいろのSS

そらいろ

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闇に夕陽

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 夕陽が落ちると泣いてしまいそうだから。上を向きたいけれど、君は下に落ちたんだった。真っ直ぐに前を見つめて、沈んでいく燈(あかり)に照らされた景色はあまりに美しすぎて歪む視界で覚えていない。

 誰かに罵倒されても、僕個人は君が好きだよ。
 誰もに見捨てられても、僕は捨てるなんて出来ない。

 思い出に生きる君は幸せじゃないかもね。
 君と出会えた私は幸せだったよ。

 さあ、この夜に誓おう。
 僕は君が好きで好きで仕方がなくて。
 届けられない思いを懸命に叫んでみよう。
 沈んだ青に響くように。浮かぶ黒を消し去るように。
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