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小話・季節ネタなど(後書き手の呟きとか)
2023/7/7 七夕
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※時系列を気にしたら負けです
「七夕って何、ジャス君?」
「何だ七夕を知らないのか?織姫様と彦星が年に1回会える日だよ」
織姫には様を付けて彦星を呼び捨てにする当たり、ジャスミンは今日も女性至上主義である。
お伽噺でも女性至上主義らしい。
「何で年に1回しか会えないの?」
「それはだな――――」
☆七夕☆
「織姫と彦星」 昔々、天の川のそばには天の神様が住んでいました。
天の神様には、一人の娘がいました。
名前を織姫と言いました。
織姫は機を織って、神様たちの着物を作る仕事をしていました。織姫がやがて年頃になり、天の神様は娘に、御婿さんをむかえてやろうと思いました。
色々探して見つけたのが、天の川の岸で天の牛を飼っている、彦星という若者です。
彦星は、とても立派な若者でした。織姫も、かがやくばかりに美しい娘です。
二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。
二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。
でも、仲が良過ぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。
すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。
「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです。
早く新しい着物を作って下さい」「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」神様は、すっかり怒ってしまい「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい」と、言って、織姫と彦星を、別れ別れにしたのです。
でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こう言いました。
「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、彦星と会ってもよろしい」 それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日、一生懸命に機を織りました。
天の川の向こうの彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。
「―――――と言う話しだ」
「天の神様酷い!僕ならオグリに乗ってルーシュに毎日会いに行くよ!」
「アンドュ様が毎日訪ねてくれるのは申し訳ないので週の半分は私がルインで向かいますね」
「リア充爆発しろ、男だけ」
ジャスミンの眼が死んでいる。
今のジャスミンには己の織姫が居ないのだ。
つい最近フラれたばかりである。
「貴方は私が特別好きなんじゃなくて女なら誰でも良いんでしょ!たまたま私が近くに居たから私を選んだに過ぎないわ。どの女にも優しくするあなたの隣にずっと居るなんて私耐えられない、別れましょう!!」
3日前の話である。
その日ジャスミンは幼馴染の騎士団長に酒に付き合わせて1日泣いていたのだと言う。
合掌。
「でもジャス君はオグリもルインもいないしどうやって織姫さんに会いに行くの?」
「俺は運命の人と引き裂かれそうになったらその女性と逃げる!戦わない!争わない!敵前逃亡上等!運命の女性は知らぬ土地でも不便の内容絶対に幸せにして見せる!!」
グッ、とジャスミンが拳を握る。
「逃げるかぁ、僕思いつかなかったや」
「ジャスミンさんなら逃げ通せそうですね。でも一緒に逃亡するなら女性の方も体力合う人の方が良いですよね?」
「そうだね!強い女の人が良いね!」
「強い女性か…何処かに居るのだろうか俺の運命の人は………」
「きっとすぐ出会えるよ~ジャス君格好良いもん」
「確かにジャスミンさんは良い旦那様になりそうですね」
「褒めても何も出んぞ、ルーシュちゃんにはプリンを御馳走してあげよう」
「僕は?」
「アンドュは自分で買え」
「じゃぁ違うデザート選ぶから半分こしようねルーシュ♡」
「こいつら息をするようにイチャつきやがる…天然のリア充、厄介だな………」
はぁ、とジャスミンは溜息をついて、2人を伴って食堂に向かった。
自分も別のデザートを頼んで3人でシェアしようと思いながら。
「七夕って何、ジャス君?」
「何だ七夕を知らないのか?織姫様と彦星が年に1回会える日だよ」
織姫には様を付けて彦星を呼び捨てにする当たり、ジャスミンは今日も女性至上主義である。
お伽噺でも女性至上主義らしい。
「何で年に1回しか会えないの?」
「それはだな――――」
☆七夕☆
「織姫と彦星」 昔々、天の川のそばには天の神様が住んでいました。
天の神様には、一人の娘がいました。
名前を織姫と言いました。
織姫は機を織って、神様たちの着物を作る仕事をしていました。織姫がやがて年頃になり、天の神様は娘に、御婿さんをむかえてやろうと思いました。
色々探して見つけたのが、天の川の岸で天の牛を飼っている、彦星という若者です。
彦星は、とても立派な若者でした。織姫も、かがやくばかりに美しい娘です。
二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。
二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。
でも、仲が良過ぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。
すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。
「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです。
早く新しい着物を作って下さい」「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」神様は、すっかり怒ってしまい「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい」と、言って、織姫と彦星を、別れ別れにしたのです。
でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こう言いました。
「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、彦星と会ってもよろしい」 それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日、一生懸命に機を織りました。
天の川の向こうの彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。
「―――――と言う話しだ」
「天の神様酷い!僕ならオグリに乗ってルーシュに毎日会いに行くよ!」
「アンドュ様が毎日訪ねてくれるのは申し訳ないので週の半分は私がルインで向かいますね」
「リア充爆発しろ、男だけ」
ジャスミンの眼が死んでいる。
今のジャスミンには己の織姫が居ないのだ。
つい最近フラれたばかりである。
「貴方は私が特別好きなんじゃなくて女なら誰でも良いんでしょ!たまたま私が近くに居たから私を選んだに過ぎないわ。どの女にも優しくするあなたの隣にずっと居るなんて私耐えられない、別れましょう!!」
3日前の話である。
その日ジャスミンは幼馴染の騎士団長に酒に付き合わせて1日泣いていたのだと言う。
合掌。
「でもジャス君はオグリもルインもいないしどうやって織姫さんに会いに行くの?」
「俺は運命の人と引き裂かれそうになったらその女性と逃げる!戦わない!争わない!敵前逃亡上等!運命の女性は知らぬ土地でも不便の内容絶対に幸せにして見せる!!」
グッ、とジャスミンが拳を握る。
「逃げるかぁ、僕思いつかなかったや」
「ジャスミンさんなら逃げ通せそうですね。でも一緒に逃亡するなら女性の方も体力合う人の方が良いですよね?」
「そうだね!強い女の人が良いね!」
「強い女性か…何処かに居るのだろうか俺の運命の人は………」
「きっとすぐ出会えるよ~ジャス君格好良いもん」
「確かにジャスミンさんは良い旦那様になりそうですね」
「褒めても何も出んぞ、ルーシュちゃんにはプリンを御馳走してあげよう」
「僕は?」
「アンドュは自分で買え」
「じゃぁ違うデザート選ぶから半分こしようねルーシュ♡」
「こいつら息をするようにイチャつきやがる…天然のリア充、厄介だな………」
はぁ、とジャスミンは溜息をついて、2人を伴って食堂に向かった。
自分も別のデザートを頼んで3人でシェアしようと思いながら。
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