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本編で語られなかったイチャラブ事情
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「難しいですね………」
「うん、難しいね…………」
ルーシュとアンドュアイスは額を突き合わせ分厚い魔導書を読んでいた。
「どれくらい分かるルーシュ?」
「う~ん5割がたですね。アンドュ様は?」
「僕も5割がた…助っ人欲しいね、男の人の」
「そうですね、男の人の」
先ほどのアンドュアイスのマーガレットへの怯えを見て、女性の助っ人が欲しいとは言えないルーシュである。
「助っ人探ししますか、取り合えず頭使って疲れたので何か糖分取りませんか?」
「うん、甘い物欲しいねぇ~」
カカンは甘味の国としても有名だ。
大聖女が甘味のレシピを広めたらしい。
異界の甘味はカカンの国民を虜にした。
王族も虜にしたらしい。
何でも隣国スティルグマの女王もわざわざ菓子を食べるためにカカンに赴いてもいたらしい。
恐るべし異界の甘味。
「食堂でも甘味食べれるらしいですよ」
「うん、じゃぁ王宮の食堂で一息つこうか」
そして2人は王宮の食堂へと向かう。
そして見覚えのある後頭部を見つけた。
いや、1回会っただけなのでその後頭部を記憶しているのはアンドュアイスだけだが。
「ジャ、ジャス君だぁぁぁぁあ♫」
「あ、本当にジャスミンさんですね」
アンドュアイスの眼がキラキラだ。
完全ワンコモードである。
隣に行きたいのがワクワクしている雰囲気だけで分かる。
どうやらデートはお預けのようだ。
まぁ王宮の食堂でデートも何だから、今はデート(仮)は諦めようとルーシュは納得した。
「ジャス君ジャス君!」
「ん、アンドュか。とルーシュちゃんも来たんだねぇ♡」
アンドュアイアスへの態度とルーシュへの態度が違い過ぎる。
心の底から女と言う生き物が好きなのだろう。
まぁ下心アリのイヤらしいものでは無いので、ルーシュは受け入れやすい。
これ程女性を愛している男も珍しいだろう。
幼女でも老婆でも女なら扱いは変わらない。
何なら心が女なら同性でもちゃんと女として扱うような男なのである。
女に対する誠実さでジャスミンに適う男は存在しないだろう。
「ジャス君、一緒にお茶しても良い?」
「男は基本パスだがルーシュちゃんもいるしな。良いぞ。ルーシュちゃん、ココのデザートは美味しいから是非食べていってね♡」
「有難うございます。お勧めはありますか?」
「スイートポテトとフォンダンショコラだな。飢饉を救ったサツマイモで作った美味な菓子と、賢王カグウが好物だったチョコレート菓子はちょっと他の国では食べられないぞ」
「じゃ、それにするね。ルーシュ~分けっこしようね~♡」
「良いですね。半分こしましょうか」
「ケッ、リア充が(#^ω^)」
「ジャス君も分けっこしよ~♫」
「お前ぶれねぇのな。ん、まぁ良いぞ、ルーシュちゃんが良いならな」
「勿論良いですよ」
「普通ルーシュちゃんくらいの女の子ってオジサンとデザートシェアするの嫌がらない?」
「まぁ私は男として男に囲まれて生活していましたので」
「え、何そのパワーワード!?」
「ルーシュの人生はね~色々複雑なんだ~」
「いや、お前が言うと全然複雑に聞こえねーわ」
「まぁそれもお茶を囲みながら興味がありましたら追々話します」
「んじゃ、ま、聞かせて貰おうかな?あ、惚気は聞かないから」
ぶれないジャスミンの態度に思わずルーシュもクスクス笑いが漏れる。
ソレを見てアンドュアイスは嫉妬する…訳でなく「ルーシュもジャス君と仲良くて皆で居ると楽しいな~」何て思っていた訳なのであった。
「うん、難しいね…………」
ルーシュとアンドュアイスは額を突き合わせ分厚い魔導書を読んでいた。
「どれくらい分かるルーシュ?」
「う~ん5割がたですね。アンドュ様は?」
「僕も5割がた…助っ人欲しいね、男の人の」
「そうですね、男の人の」
先ほどのアンドュアイスのマーガレットへの怯えを見て、女性の助っ人が欲しいとは言えないルーシュである。
「助っ人探ししますか、取り合えず頭使って疲れたので何か糖分取りませんか?」
「うん、甘い物欲しいねぇ~」
カカンは甘味の国としても有名だ。
大聖女が甘味のレシピを広めたらしい。
異界の甘味はカカンの国民を虜にした。
王族も虜にしたらしい。
何でも隣国スティルグマの女王もわざわざ菓子を食べるためにカカンに赴いてもいたらしい。
恐るべし異界の甘味。
「食堂でも甘味食べれるらしいですよ」
「うん、じゃぁ王宮の食堂で一息つこうか」
そして2人は王宮の食堂へと向かう。
そして見覚えのある後頭部を見つけた。
いや、1回会っただけなのでその後頭部を記憶しているのはアンドュアイスだけだが。
「ジャ、ジャス君だぁぁぁぁあ♫」
「あ、本当にジャスミンさんですね」
アンドュアイスの眼がキラキラだ。
完全ワンコモードである。
隣に行きたいのがワクワクしている雰囲気だけで分かる。
どうやらデートはお預けのようだ。
まぁ王宮の食堂でデートも何だから、今はデート(仮)は諦めようとルーシュは納得した。
「ジャス君ジャス君!」
「ん、アンドュか。とルーシュちゃんも来たんだねぇ♡」
アンドュアイアスへの態度とルーシュへの態度が違い過ぎる。
心の底から女と言う生き物が好きなのだろう。
まぁ下心アリのイヤらしいものでは無いので、ルーシュは受け入れやすい。
これ程女性を愛している男も珍しいだろう。
幼女でも老婆でも女なら扱いは変わらない。
何なら心が女なら同性でもちゃんと女として扱うような男なのである。
女に対する誠実さでジャスミンに適う男は存在しないだろう。
「ジャス君、一緒にお茶しても良い?」
「男は基本パスだがルーシュちゃんもいるしな。良いぞ。ルーシュちゃん、ココのデザートは美味しいから是非食べていってね♡」
「有難うございます。お勧めはありますか?」
「スイートポテトとフォンダンショコラだな。飢饉を救ったサツマイモで作った美味な菓子と、賢王カグウが好物だったチョコレート菓子はちょっと他の国では食べられないぞ」
「じゃ、それにするね。ルーシュ~分けっこしようね~♡」
「良いですね。半分こしましょうか」
「ケッ、リア充が(#^ω^)」
「ジャス君も分けっこしよ~♫」
「お前ぶれねぇのな。ん、まぁ良いぞ、ルーシュちゃんが良いならな」
「勿論良いですよ」
「普通ルーシュちゃんくらいの女の子ってオジサンとデザートシェアするの嫌がらない?」
「まぁ私は男として男に囲まれて生活していましたので」
「え、何そのパワーワード!?」
「ルーシュの人生はね~色々複雑なんだ~」
「いや、お前が言うと全然複雑に聞こえねーわ」
「まぁそれもお茶を囲みながら興味がありましたら追々話します」
「んじゃ、ま、聞かせて貰おうかな?あ、惚気は聞かないから」
ぶれないジャスミンの態度に思わずルーシュもクスクス笑いが漏れる。
ソレを見てアンドュアイスは嫉妬する…訳でなく「ルーシュもジャス君と仲良くて皆で居ると楽しいな~」何て思っていた訳なのであった。
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