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【30話】
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本日は南の果ての土地で宿泊することになりました。
ノクターンさんが住んでいる邸の1番豪華な部屋です。
誰も統治していない土地なのに本当に色々と素晴らしい街として成り立っています。
この邸も王都の貴族の邸にも負けない大きさで気品もあります。
何でも”ロゼの瞳の聖女”が現れた時のために建てられた邸らしいです。
なので私たちは1番豪華な部屋、つまりは主賓室でお泊りとなったのですが…。
ベッドが1つしかありません。
私は客間で皇太子様に部屋を開け渡そうとしたら物凄い勢いで反対されました。
その反対も駄目らしく、一緒の部屋で過ごすことになったのですが。
皇太子様、目が怖いです。
ギラギラしてるんですが。
「何故そんなに私と同室を嫌がるんだ?」
「結婚前の男女が同じ部屋で寝るなんて、乱れてます!」
「ポリフォニーだった頃は同室の日もあったじゃないか」
「それは護衛ですから、旅先で同室で寝なければいけない日もありましたからね」
「今日も同じような者だろう?」
「ポリフォニーは男!私は女です!」
「ぶっちゃけポリフォニーにも欲情していたから、男女の差なんて関係ないぞ?」
「そのぶっちゃけ聞きたくなかったです……」
「良し!カノン、それなら今からポリフォニーに変身しよう!それなら一緒の部屋でも問題ない♬」
「ポリフォニーにも欲情するなら変身しても問題アリですよ!」
「何だ…ポリフォニーにならないのか………」
何故落ち込むのですか皇太子様。
と言うかずっと聞きたかったんですよね。
「皇太子様は―――」
「名前!」
「フォルテシモ様は、カノンとポリフォニーどっちが好きなのですか!?」
「同一人物ではないか。私が好きなのは其方だぞ?」
「確かに同一人物ですけど、最初はそれも知らなかったじゃないですか」
「まぁ自分でも男に惹かれて驚いたが、問題ない!私が好きなのはカノンであれポリフォニーであれ其方であることには変わりない!」
いや、キリッとされましても。
男に欲情とか…問題大ですよ………。
これから私は男相手にも嫉妬することがあると考えなければいけないのですか?
「さあカノン!今晩はポリフォニーになろう!そして一緒のベッドで眠ろう!男同士だから問題ない♬変身!変身!さぁ変身だカノン♬」
無茶苦茶楽しそうですね皇太子様。
男同士でも欲情するなら問題だらけじゃないですか。
そしてやっぱりポリフォニーが好き過ぎじゃないですかこのお方?
「変身は無理です。あれは神様の奇跡なので私が自由に変身できるわけじゃないのです。今回カノンに戻れたのも神様の計らいですし、神様が術を解いてくれなければ私はこれからもポリフォニーの予定でしたよ。
カノンに戻れたからフォルテシモ様と婚姻できるわけですけど。それにしてもサービスが過ぎますよ…私、神様に可愛がられていたんですね………」
「カノン、随分と神様に愛されているようだが、カノンも神様が大好きなようだな?」
「当たり前じゃないですか!大好きですよ!私を助けてくれて、力をくれて、復讐を遂げさせてくれて、またカノンに戻してくれて、驚くぐらいの財産になるこの土地を用意してくれて。
正直これ程神様が私にして下さるとは思いませんでした。
あぁ、直接会ってお礼がしたいですね。マロン様とクオン様とクロタン様にもお礼が言いたいです」
「随分天界は楽しかったらしいなぁ………」
あれ?
皇太子様の目が絶対零度の冷たさに変わってるんですけど、私何かやらかしましたか?
ノクターンさんが住んでいる邸の1番豪華な部屋です。
誰も統治していない土地なのに本当に色々と素晴らしい街として成り立っています。
この邸も王都の貴族の邸にも負けない大きさで気品もあります。
何でも”ロゼの瞳の聖女”が現れた時のために建てられた邸らしいです。
なので私たちは1番豪華な部屋、つまりは主賓室でお泊りとなったのですが…。
ベッドが1つしかありません。
私は客間で皇太子様に部屋を開け渡そうとしたら物凄い勢いで反対されました。
その反対も駄目らしく、一緒の部屋で過ごすことになったのですが。
皇太子様、目が怖いです。
ギラギラしてるんですが。
「何故そんなに私と同室を嫌がるんだ?」
「結婚前の男女が同じ部屋で寝るなんて、乱れてます!」
「ポリフォニーだった頃は同室の日もあったじゃないか」
「それは護衛ですから、旅先で同室で寝なければいけない日もありましたからね」
「今日も同じような者だろう?」
「ポリフォニーは男!私は女です!」
「ぶっちゃけポリフォニーにも欲情していたから、男女の差なんて関係ないぞ?」
「そのぶっちゃけ聞きたくなかったです……」
「良し!カノン、それなら今からポリフォニーに変身しよう!それなら一緒の部屋でも問題ない♬」
「ポリフォニーにも欲情するなら変身しても問題アリですよ!」
「何だ…ポリフォニーにならないのか………」
何故落ち込むのですか皇太子様。
と言うかずっと聞きたかったんですよね。
「皇太子様は―――」
「名前!」
「フォルテシモ様は、カノンとポリフォニーどっちが好きなのですか!?」
「同一人物ではないか。私が好きなのは其方だぞ?」
「確かに同一人物ですけど、最初はそれも知らなかったじゃないですか」
「まぁ自分でも男に惹かれて驚いたが、問題ない!私が好きなのはカノンであれポリフォニーであれ其方であることには変わりない!」
いや、キリッとされましても。
男に欲情とか…問題大ですよ………。
これから私は男相手にも嫉妬することがあると考えなければいけないのですか?
「さあカノン!今晩はポリフォニーになろう!そして一緒のベッドで眠ろう!男同士だから問題ない♬変身!変身!さぁ変身だカノン♬」
無茶苦茶楽しそうですね皇太子様。
男同士でも欲情するなら問題だらけじゃないですか。
そしてやっぱりポリフォニーが好き過ぎじゃないですかこのお方?
「変身は無理です。あれは神様の奇跡なので私が自由に変身できるわけじゃないのです。今回カノンに戻れたのも神様の計らいですし、神様が術を解いてくれなければ私はこれからもポリフォニーの予定でしたよ。
カノンに戻れたからフォルテシモ様と婚姻できるわけですけど。それにしてもサービスが過ぎますよ…私、神様に可愛がられていたんですね………」
「カノン、随分と神様に愛されているようだが、カノンも神様が大好きなようだな?」
「当たり前じゃないですか!大好きですよ!私を助けてくれて、力をくれて、復讐を遂げさせてくれて、またカノンに戻してくれて、驚くぐらいの財産になるこの土地を用意してくれて。
正直これ程神様が私にして下さるとは思いませんでした。
あぁ、直接会ってお礼がしたいですね。マロン様とクオン様とクロタン様にもお礼が言いたいです」
「随分天界は楽しかったらしいなぁ………」
あれ?
皇太子様の目が絶対零度の冷たさに変わってるんですけど、私何かやらかしましたか?
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