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【3話】
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あぁ私はどうなるのでしょうか?
荷馬車に揺られて荒れた道を進んでいきます。
顔の麻袋も猿轡も体を締める縄も外されていません。
身に着けているのは下着と薄い寝着のみ。
おおよそ令嬢が外出する時にして良い恰好では無いでしょう。
ですが私は恥ずかしさよりも恐怖が優先されました。
恐怖で体がガタガタと震えます。
今は寒い時期を過ぎています。
ですが夜になると肌寒く、体の体温も奪われて更に体に震えが走ります。
「着きましたぜお嬢様」
グイ、と体が浮き上がりました。
どうやら御者が私の体を抱きかかえたようです。
恐怖が益々強くなりました。
体が強張り動く事も出来ません。
それは御者にとっては都合の良いものだったようです。
「そうそう、反抗しても無駄。だったら少しでも優しくしてもらえるように従順にしてなお嬢様」
ハハハ、と御者は愉快そうに笑いました。
私が身を堕として行く様が楽しいようです。
貴族の中にもいます。
自分より身分の高いものが身を堕とした時。
自分より弱い者が遜る時。
そう言った方々はこの御者のように愉快そうに笑うのです。
「夜分に失礼します。この女を買って貰えませんかい?」
扉を開けて室内に入ったようです。
外の寒さと違う建物特有の温かさが身を包みました。
ですがソレで安心できる訳がありません。
野盗のアジトに入り込んだ証拠です。
「この顔の袋は?」
「酷い面してるんですよこの女」
「見てみるか」
「止めといた方が良いですよ。この女の面を見たら勃つモノも勃たなくなる」
「それは困るな。いや、だがこの体…でけぇ胸に細い腰、キュッと上がった尻、たまんねぇなぁ……」
私の体を品定めするようん見ているのでしょう。
ハァハァと荒い息使いが聞こえてきました。
「服を剥け!」
「裸にさせようぜ!」
「縄が邪魔だな、切るか?」
「服だけナイフで破いて行こうぜ。縄に縛られた女の体も良いもんだ!」
あぁ、あぁここで私の純潔は散らされてしまうのですね…。
皇太子様に捧げるはずだった純潔。
どんな男にも指1本触れさせなかった肌を荒い手つきで弄られます。
ビリビリと寝着が破かれて肌が露になります。
皇太子様にも見て頂いたことも無いのに!
私の全ての初めてが、下劣な男たちによって暴かれようとしているのです。
そして私の胸に灯った感情は羞恥心でも恐怖心でもなく、怒りでした。
何故私がこんな目に合わないといけないのか?
何故私が全てを奪われなければならないのか?
全ては私の家族のせい。
いえ、家族と呼ばれる存在たちのせい……。
叶うなら全ての物を焼き尽くしてやりたい!
私のこの顔のように!
焼かれて全てが爛れて崩れ落ちればいい!!
「その願い、私が叶えよう」
落ち着いたアルトの甘い声が耳に届きました。
それはまるで人を堕とす悪魔の囁きのように甘美に私の鼓膜を揺らしたのでした。
荷馬車に揺られて荒れた道を進んでいきます。
顔の麻袋も猿轡も体を締める縄も外されていません。
身に着けているのは下着と薄い寝着のみ。
おおよそ令嬢が外出する時にして良い恰好では無いでしょう。
ですが私は恥ずかしさよりも恐怖が優先されました。
恐怖で体がガタガタと震えます。
今は寒い時期を過ぎています。
ですが夜になると肌寒く、体の体温も奪われて更に体に震えが走ります。
「着きましたぜお嬢様」
グイ、と体が浮き上がりました。
どうやら御者が私の体を抱きかかえたようです。
恐怖が益々強くなりました。
体が強張り動く事も出来ません。
それは御者にとっては都合の良いものだったようです。
「そうそう、反抗しても無駄。だったら少しでも優しくしてもらえるように従順にしてなお嬢様」
ハハハ、と御者は愉快そうに笑いました。
私が身を堕として行く様が楽しいようです。
貴族の中にもいます。
自分より身分の高いものが身を堕とした時。
自分より弱い者が遜る時。
そう言った方々はこの御者のように愉快そうに笑うのです。
「夜分に失礼します。この女を買って貰えませんかい?」
扉を開けて室内に入ったようです。
外の寒さと違う建物特有の温かさが身を包みました。
ですがソレで安心できる訳がありません。
野盗のアジトに入り込んだ証拠です。
「この顔の袋は?」
「酷い面してるんですよこの女」
「見てみるか」
「止めといた方が良いですよ。この女の面を見たら勃つモノも勃たなくなる」
「それは困るな。いや、だがこの体…でけぇ胸に細い腰、キュッと上がった尻、たまんねぇなぁ……」
私の体を品定めするようん見ているのでしょう。
ハァハァと荒い息使いが聞こえてきました。
「服を剥け!」
「裸にさせようぜ!」
「縄が邪魔だな、切るか?」
「服だけナイフで破いて行こうぜ。縄に縛られた女の体も良いもんだ!」
あぁ、あぁここで私の純潔は散らされてしまうのですね…。
皇太子様に捧げるはずだった純潔。
どんな男にも指1本触れさせなかった肌を荒い手つきで弄られます。
ビリビリと寝着が破かれて肌が露になります。
皇太子様にも見て頂いたことも無いのに!
私の全ての初めてが、下劣な男たちによって暴かれようとしているのです。
そして私の胸に灯った感情は羞恥心でも恐怖心でもなく、怒りでした。
何故私がこんな目に合わないといけないのか?
何故私が全てを奪われなければならないのか?
全ては私の家族のせい。
いえ、家族と呼ばれる存在たちのせい……。
叶うなら全ての物を焼き尽くしてやりたい!
私のこの顔のように!
焼かれて全てが爛れて崩れ落ちればいい!!
「その願い、私が叶えよう」
落ち着いたアルトの甘い声が耳に届きました。
それはまるで人を堕とす悪魔の囁きのように甘美に私の鼓膜を揺らしたのでした。
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