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御使い様が誑しに進化しました
【御使い様は学びたい13】
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「あ~スパイスもハーブも調味料も茶葉もいっぱい買えた~♪」
買い物を終え、3人は安い食堂で今からお昼ご飯だ。
宮廷魔術師長が何故に安い食堂?と思われそうだが、カカンはまだ立て直し最中。
お金は無駄遣いは出来ない。
何せ今回の旅のお金は国から出ているのだ。
それに見合う成果を出す必要性がある。
なのでカグウも納得の成果も出そうと思ったら旅は長くなるだろう。
深海が勉強する時間が多くなるからだ。
中途半端な成果など誰も求めない。
もう既に御使い様はカカン繁栄に欠かせない存在なのだ。
失敗しましたじゃ終われない。
なので安宿や安い食堂を利用しているのである。
個人的な旅でないのでフィルドの財布の中身を使う訳にはいけない。
己に使うなら良いだろうが。
遊びに来ている訳では無い。
きつい位が丁度良い。
「フカミ君ご機嫌ね~」
「そりゃ調味料増えれば料理の幅が増えますから。やっと塩以外も使える調味料が手に入りだしました。まぁカカンで栽培して後々自分たちで調味料を作りますけどね。
何時までも帝国から仕入れるなんて無駄な時間とお金かかるの嫌ですから」
「思考がカグウ寄りだよねフカミちゃん…でもその遠慮なく使える塩が俺の努力の賜物だってことを覚えてて欲しいんだけど?」
「勿論覚えていますよ。何時も有難うございますフィルド様」
そう言って深海はフィルドの頬を撫でる。
と、驚くくらい簡単にフィルドの頬が赤くなる。
チョロすぎる、そうルナトーは思った。
塩がふんだんに使えるのがフィルドのお陰と言うのは、フィルドに海水を大量に封水晶を使ってカカンに持って帰って来て貰ってることだ。
カカンの周りは海は無い。
岩塩が採れる場所も少ない。
深海が海水から塩を作る事を提案するまでカカンは塩も碌に使えない国だったのだ。
因みに最近では海水を採りに行く者と、海水から塩を作る仕事が定着しているので多くの雇用者を得ることが出来た。
深海の目標は成人無職0の王国である。
学校のお陰で子供でもお金を稼げる制度が出来た。
大人が無職とは笑えない。
スラム閉鎖が最終目標だ。
「最近フカミちゃんボディタッチ多くない?」
「人肌って気持ち良いですよね。ちゃんとフィルド様の功績、感謝していますよ。そしてこれからもお力添えよろしくお願いしますねフィルド様♡」
「あ、俺に色々栽培しろって事ね?」
「理解が早くて助かります。庶民にお茶も飲ませてあげたいですからね。果実水もまだまだ高価ですし、水以外の飲み物はやっぱり欲しいです。ティーブレイクの時間が出来ると仕事の効率もアップ出来ますし、何より一息付ける時間と言うのは心に余裕をもたらしますからね。
茶葉の栽培などでまた雇用も出来ますし、ハーブの栽培も今以上力を入れたいです」
「あ~だからフカミ君てば種も買ってたのね」
「はい、フィルド様頑張って下さいね♡」
「ガンバリマス………」
頬を撫で撫でされながら笑顔で深海に言われて、フィルドがNOと言える筈が無かった。
「あ、ご飯きましたね」
「わ~この茶色いのがカレーなのね♡」
「ご飯がすすみますよ。ご飯も良いけど私はナン派ですね」
「フカミちゃん、何で俺だけカレーじゃないの?」
「そりゃフィルド様が初めて食べるカレーは俺が作るものにしたいからじゃないですか。我が家の味でフィルド様の口を慣らしたいんですよね、同じ食べもんが好きだと一緒にご飯食べていても楽しさ倍増でしょ?」
「タノシミニマッテマス………」
もうフィルドは深海の掌でコロコロに転がされている。
無意識にこれをやっているのだから天然誑し恐るべし。
「わぁ、見た目的にどうかな~って思ってたけど食べた事ない味で美味しい♡」
「ん~成程、これなら俺の作るカレーの方が美味しいですね。フィルド様、今日の宿屋は台所が借りれる所にしましょう。フィルド様にカレー作りますよ」
「ホント!わぁ楽しみフカミちゃんのカレー♡」
「楽しみにしてて下さい。見事フィルド様の舌を俺の好みに調教してあげますよ」
ニッ、と笑う深海は男らしかった。
真っ赤に頬を染めるフィルドは乙女である。
そしてやはりルナトーは2人を見てメモに書き込みをするのだった。
買い物を終え、3人は安い食堂で今からお昼ご飯だ。
宮廷魔術師長が何故に安い食堂?と思われそうだが、カカンはまだ立て直し最中。
お金は無駄遣いは出来ない。
何せ今回の旅のお金は国から出ているのだ。
それに見合う成果を出す必要性がある。
なのでカグウも納得の成果も出そうと思ったら旅は長くなるだろう。
深海が勉強する時間が多くなるからだ。
中途半端な成果など誰も求めない。
もう既に御使い様はカカン繁栄に欠かせない存在なのだ。
失敗しましたじゃ終われない。
なので安宿や安い食堂を利用しているのである。
個人的な旅でないのでフィルドの財布の中身を使う訳にはいけない。
己に使うなら良いだろうが。
遊びに来ている訳では無い。
きつい位が丁度良い。
「フカミ君ご機嫌ね~」
「そりゃ調味料増えれば料理の幅が増えますから。やっと塩以外も使える調味料が手に入りだしました。まぁカカンで栽培して後々自分たちで調味料を作りますけどね。
何時までも帝国から仕入れるなんて無駄な時間とお金かかるの嫌ですから」
「思考がカグウ寄りだよねフカミちゃん…でもその遠慮なく使える塩が俺の努力の賜物だってことを覚えてて欲しいんだけど?」
「勿論覚えていますよ。何時も有難うございますフィルド様」
そう言って深海はフィルドの頬を撫でる。
と、驚くくらい簡単にフィルドの頬が赤くなる。
チョロすぎる、そうルナトーは思った。
塩がふんだんに使えるのがフィルドのお陰と言うのは、フィルドに海水を大量に封水晶を使ってカカンに持って帰って来て貰ってることだ。
カカンの周りは海は無い。
岩塩が採れる場所も少ない。
深海が海水から塩を作る事を提案するまでカカンは塩も碌に使えない国だったのだ。
因みに最近では海水を採りに行く者と、海水から塩を作る仕事が定着しているので多くの雇用者を得ることが出来た。
深海の目標は成人無職0の王国である。
学校のお陰で子供でもお金を稼げる制度が出来た。
大人が無職とは笑えない。
スラム閉鎖が最終目標だ。
「最近フカミちゃんボディタッチ多くない?」
「人肌って気持ち良いですよね。ちゃんとフィルド様の功績、感謝していますよ。そしてこれからもお力添えよろしくお願いしますねフィルド様♡」
「あ、俺に色々栽培しろって事ね?」
「理解が早くて助かります。庶民にお茶も飲ませてあげたいですからね。果実水もまだまだ高価ですし、水以外の飲み物はやっぱり欲しいです。ティーブレイクの時間が出来ると仕事の効率もアップ出来ますし、何より一息付ける時間と言うのは心に余裕をもたらしますからね。
茶葉の栽培などでまた雇用も出来ますし、ハーブの栽培も今以上力を入れたいです」
「あ~だからフカミ君てば種も買ってたのね」
「はい、フィルド様頑張って下さいね♡」
「ガンバリマス………」
頬を撫で撫でされながら笑顔で深海に言われて、フィルドがNOと言える筈が無かった。
「あ、ご飯きましたね」
「わ~この茶色いのがカレーなのね♡」
「ご飯がすすみますよ。ご飯も良いけど私はナン派ですね」
「フカミちゃん、何で俺だけカレーじゃないの?」
「そりゃフィルド様が初めて食べるカレーは俺が作るものにしたいからじゃないですか。我が家の味でフィルド様の口を慣らしたいんですよね、同じ食べもんが好きだと一緒にご飯食べていても楽しさ倍増でしょ?」
「タノシミニマッテマス………」
もうフィルドは深海の掌でコロコロに転がされている。
無意識にこれをやっているのだから天然誑し恐るべし。
「わぁ、見た目的にどうかな~って思ってたけど食べた事ない味で美味しい♡」
「ん~成程、これなら俺の作るカレーの方が美味しいですね。フィルド様、今日の宿屋は台所が借りれる所にしましょう。フィルド様にカレー作りますよ」
「ホント!わぁ楽しみフカミちゃんのカレー♡」
「楽しみにしてて下さい。見事フィルド様の舌を俺の好みに調教してあげますよ」
ニッ、と笑う深海は男らしかった。
真っ赤に頬を染めるフィルドは乙女である。
そしてやはりルナトーは2人を見てメモに書き込みをするのだった。
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