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御使い様が誑しに進化しました
【御使い様は学びたい7】
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「フカミちゃん、ぜ~ったいこのベッドより奥に来たら駄目だからね!」
1部屋にベッドが3つ。
3人部屋なので問題ない。
そして1人は帰ってこなくなった。
ベッドが1つ余る。
特に問題はない。
問題があるとしたら…。
「何でベッドが端と端なんですかフィルド様?」
「真ん中のベッドより奥に来ちゃダメ―――ッ!!」
「そんなに興奮しなくても……」
ムス、と深海はむくれた。
折角の2人きりのお泊り会。
ルナトーを入れた3人のお泊り会も楽しいが、フィルドとの2人だけの空間を深海は好んでいた。
フィルドと居るのは楽しい。
空気の様に傍に居るのが当然。
引っ付くと体温がとても気持ち良い。
真ん中のベッドを開けるどころか、1つのベッドでも良いくらいの気持ちの深海であった。
そしてフィルドもそれは同じである。
どうせならくっ付きたい。
深海の体は筋肉質だが、やっぱり女の子なだけあって柔らかい。
カカンにいる時も良く引っ付いている。
でも今日は駄目だ。
何故なら…ストッパーが居ない………。
お風呂上がりの寝着1枚の深海と同じベッドで引っ付いて反応しない自信がない。
何が反応しないのか?
ナニはナニである。
フィルド様の魔法の杖が元気に立ち上がってしまうのは目に見えている。
それに気付かれたらこれからどう接すれば良いのか?
ただでさえ旅の途中。
気まずくなるのは避けたい。
「え~折角同じ部屋なんだから恋バナしましょうよ~」
対して深海の軽い事軽い事。
異性が相手だと全然意識をしていない。
少しで良いから意識してほしい。
今でも寝着1枚の深海の姿に興奮を抑えるだけでフィルドは大変なのだ。
1人部屋が3つ取れなくて、何とかなるかと思ったがソレはルナトーあってこそだ。
危ない狼だが3竦み(ちょっと違うが)状態では頼りになる狼だった。
だがその頼りになる狼は、外に他の餌を食べに行ってしまった。
絶対帰ってこない。
間違いなく帰ってこない。
フィルドはその辺りルナトーを信用している。
ルナトーが女の子を見逃すはずなどない、と。
そして美味しく頂いて帰って来るだろう。
朝に……。
それでは時間が遅いのだ。
そして深海だが。
恋バナも何も、フィルドが好きなのは深海である。
何が悲しくて好きな女の子と恋バナをせねばならぬのだ。
深海は特に深く考えていないからそんな事が言えるのだ。
いや、本当に恋バナがしたいのか?
もしかして深海に恋する相手が出来た?
フィルドは背中に汗が伝うのが分かった。
「恋バナって…フカミちゃん好きな子いるの………?」
「いや、居ませんけどフィルド様恋多そうな男だからいっぱい楽しい話聞けるかと思いまして」
にぱっ、と深海が笑う。
可愛い。
フィルドはそれだけで頭がお花畑になった。
良かった深海に好きな相手がいる訳ではなさそうだ。
いたら物理的排除に向かう予定だったフィルドである。
精神的に恋する乙女の様な最近のフィルドだが、もともと武闘派の男なのである。
問題は物理的に解決する。
これはカグウの親衛隊のモットーである。
「じゃぁせめて隣のベッドで寝ましょ?」
コテン、と深海が首を傾げる。
「隣だからね!絶対俺のベッドに入ってきたら駄目だからね!」
「するなと言われると余計にしたくなるのが人の常だと思うのですが……」
「来たらもう目、見せない!!」
「う”っ…分かりました、その条件飲みましょう…ただし朝一のお目目チェックはさせて貰いますよ!!」
「う”っ…背に腹は代えられない…朝だけだからね!!」
こうして二人は隣り合うベッドで寝る事になった。
ついでに恋バナはカグウとコキョウの関係が9割を占めていたのでフィルドがボロを出すことはなかったらしい。
1部屋にベッドが3つ。
3人部屋なので問題ない。
そして1人は帰ってこなくなった。
ベッドが1つ余る。
特に問題はない。
問題があるとしたら…。
「何でベッドが端と端なんですかフィルド様?」
「真ん中のベッドより奥に来ちゃダメ―――ッ!!」
「そんなに興奮しなくても……」
ムス、と深海はむくれた。
折角の2人きりのお泊り会。
ルナトーを入れた3人のお泊り会も楽しいが、フィルドとの2人だけの空間を深海は好んでいた。
フィルドと居るのは楽しい。
空気の様に傍に居るのが当然。
引っ付くと体温がとても気持ち良い。
真ん中のベッドを開けるどころか、1つのベッドでも良いくらいの気持ちの深海であった。
そしてフィルドもそれは同じである。
どうせならくっ付きたい。
深海の体は筋肉質だが、やっぱり女の子なだけあって柔らかい。
カカンにいる時も良く引っ付いている。
でも今日は駄目だ。
何故なら…ストッパーが居ない………。
お風呂上がりの寝着1枚の深海と同じベッドで引っ付いて反応しない自信がない。
何が反応しないのか?
ナニはナニである。
フィルド様の魔法の杖が元気に立ち上がってしまうのは目に見えている。
それに気付かれたらこれからどう接すれば良いのか?
ただでさえ旅の途中。
気まずくなるのは避けたい。
「え~折角同じ部屋なんだから恋バナしましょうよ~」
対して深海の軽い事軽い事。
異性が相手だと全然意識をしていない。
少しで良いから意識してほしい。
今でも寝着1枚の深海の姿に興奮を抑えるだけでフィルドは大変なのだ。
1人部屋が3つ取れなくて、何とかなるかと思ったがソレはルナトーあってこそだ。
危ない狼だが3竦み(ちょっと違うが)状態では頼りになる狼だった。
だがその頼りになる狼は、外に他の餌を食べに行ってしまった。
絶対帰ってこない。
間違いなく帰ってこない。
フィルドはその辺りルナトーを信用している。
ルナトーが女の子を見逃すはずなどない、と。
そして美味しく頂いて帰って来るだろう。
朝に……。
それでは時間が遅いのだ。
そして深海だが。
恋バナも何も、フィルドが好きなのは深海である。
何が悲しくて好きな女の子と恋バナをせねばならぬのだ。
深海は特に深く考えていないからそんな事が言えるのだ。
いや、本当に恋バナがしたいのか?
もしかして深海に恋する相手が出来た?
フィルドは背中に汗が伝うのが分かった。
「恋バナって…フカミちゃん好きな子いるの………?」
「いや、居ませんけどフィルド様恋多そうな男だからいっぱい楽しい話聞けるかと思いまして」
にぱっ、と深海が笑う。
可愛い。
フィルドはそれだけで頭がお花畑になった。
良かった深海に好きな相手がいる訳ではなさそうだ。
いたら物理的排除に向かう予定だったフィルドである。
精神的に恋する乙女の様な最近のフィルドだが、もともと武闘派の男なのである。
問題は物理的に解決する。
これはカグウの親衛隊のモットーである。
「じゃぁせめて隣のベッドで寝ましょ?」
コテン、と深海が首を傾げる。
「隣だからね!絶対俺のベッドに入ってきたら駄目だからね!」
「するなと言われると余計にしたくなるのが人の常だと思うのですが……」
「来たらもう目、見せない!!」
「う”っ…分かりました、その条件飲みましょう…ただし朝一のお目目チェックはさせて貰いますよ!!」
「う”っ…背に腹は代えられない…朝だけだからね!!」
こうして二人は隣り合うベッドで寝る事になった。
ついでに恋バナはカグウとコキョウの関係が9割を占めていたのでフィルドがボロを出すことはなかったらしい。
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