90 / 161
オマケは御使い様になりました
【ラッキースケベは呪いですか?6】
しおりを挟む
「フィルド様すみません…王宮に付き直帰出来なくなって………」
「ううん、良いよ~。食べ過ぎて空の旅は無理そうだもんね。まさかイチゴだけで夕食食べれなくなるくらい食べるとは思わなかったよ、プククク」
「笑わないで下さいよぉ…う~お腹いっぱい過ぎて苦しいぃ………」
「ふふふ、フロントで胃薬でも貰ってくるよ」
「ありがとう、ござい、ま、す………」
フィルドは口元が笑みの形になりそうなのを必死に堪えた。
気を抜いたらにやけてしまう。
まさか日帰り旅行が1泊2日旅行になろうとは。
カグウには念話で事情を話しているので大丈夫だ。
それより鳴海とラキザが怖い。
あの2人は深海に過保護なのだ。
「フカミちゃんの時代では15歳は子供らしいけど、今の時代じゃ15歳で子持ちなんてのも珍しくないんだから。大人の女性として扱って何が悪いんだよねぇ。
まぁ据え膳だけど今のところ食べちゃうつもりはないし?
つーか食べたくても最後の一線超える勇気が俺にないんだよね~。う~ん本命って大変だなぁ。夜のお店のお姉さんに緊張した事なんてないんだけど、初恋って怖いわぁ」
フロントで胃薬を買って、深海の待つ部屋へと足を向ける。
ちょうど宿屋が空いている時期で良かった。
ちゃんとツインの部屋が取れた。
フィルド的にはダブルで良かったのだが。
「ま、寝顔拝めるだけでも十分だよね~♪たっだいま~フカミちゃん♬」
バン、と扉を開けて。
次の瞬間扉を閉じた。
「え、え、幻覚?」
再び扉を開ける。
シングルサイズのベッドが2つ。
壁側がフィルドで窓側が深海のベッドになるはずだった。
だが何故か深海が壁側のベッドに鎮座している。
何故か半裸で鎮座している。
幻覚と思えるほど美味しい据え膳である。
「え、と…何でフカミちゃんが俺のベッドに?」
「すみません、自分のベッドに水差しのお水を零してしまいまして…同衾でも良いですか?」
「え~と、服は?」
「水で濡れました……」
「で、下着姿?」
「お見苦しくて申し訳ないです」
(いや、滅茶苦茶ラッキーなんだけど…まだあと一歩を踏み出すつもりもないし…とんでもない据え膳だなぁ………これも【ダークネス】の呪いの効果?
凄いイイ思いしてるけどそれ以上に自家発電で右腕だけ筋肉付きそうなんだけど………)
「あ、やっぱり俺床で寝ましょう――」
「いやいやいや!一緒に寝よう!健全的な意味で一緒に寝よう!年頃の男女が1つのベッドで健全に寝るのは逆に不健全な気がするけど一緒に寝よう!!!」
「あ、ありがとうございます」
フィルドの興奮に多少驚きながらも、深海は正座し三つ指を付き「不束者ですがお世話になります」と頭を下げるのだぅた。
フィルドが意味を知らなくて良かったであろう。
それは初夜の挨拶にもなる。
深海は深い意味なく言ったのだが、受け取り手の解釈次第では美味しく頂かれるところであった。
こうしてフィルドは眠れぬ一夜を過ごすことになる。
(フカミちゃん…お願いだから寝ぼけて抱き着かないでぇぇぇ、俺ナルミちゃんじゃないからぁーーーーっ!!)
背中に感じる二つの膨らみは非常に柔らかかったそうだ。
「ううん、良いよ~。食べ過ぎて空の旅は無理そうだもんね。まさかイチゴだけで夕食食べれなくなるくらい食べるとは思わなかったよ、プククク」
「笑わないで下さいよぉ…う~お腹いっぱい過ぎて苦しいぃ………」
「ふふふ、フロントで胃薬でも貰ってくるよ」
「ありがとう、ござい、ま、す………」
フィルドは口元が笑みの形になりそうなのを必死に堪えた。
気を抜いたらにやけてしまう。
まさか日帰り旅行が1泊2日旅行になろうとは。
カグウには念話で事情を話しているので大丈夫だ。
それより鳴海とラキザが怖い。
あの2人は深海に過保護なのだ。
「フカミちゃんの時代では15歳は子供らしいけど、今の時代じゃ15歳で子持ちなんてのも珍しくないんだから。大人の女性として扱って何が悪いんだよねぇ。
まぁ据え膳だけど今のところ食べちゃうつもりはないし?
つーか食べたくても最後の一線超える勇気が俺にないんだよね~。う~ん本命って大変だなぁ。夜のお店のお姉さんに緊張した事なんてないんだけど、初恋って怖いわぁ」
フロントで胃薬を買って、深海の待つ部屋へと足を向ける。
ちょうど宿屋が空いている時期で良かった。
ちゃんとツインの部屋が取れた。
フィルド的にはダブルで良かったのだが。
「ま、寝顔拝めるだけでも十分だよね~♪たっだいま~フカミちゃん♬」
バン、と扉を開けて。
次の瞬間扉を閉じた。
「え、え、幻覚?」
再び扉を開ける。
シングルサイズのベッドが2つ。
壁側がフィルドで窓側が深海のベッドになるはずだった。
だが何故か深海が壁側のベッドに鎮座している。
何故か半裸で鎮座している。
幻覚と思えるほど美味しい据え膳である。
「え、と…何でフカミちゃんが俺のベッドに?」
「すみません、自分のベッドに水差しのお水を零してしまいまして…同衾でも良いですか?」
「え~と、服は?」
「水で濡れました……」
「で、下着姿?」
「お見苦しくて申し訳ないです」
(いや、滅茶苦茶ラッキーなんだけど…まだあと一歩を踏み出すつもりもないし…とんでもない据え膳だなぁ………これも【ダークネス】の呪いの効果?
凄いイイ思いしてるけどそれ以上に自家発電で右腕だけ筋肉付きそうなんだけど………)
「あ、やっぱり俺床で寝ましょう――」
「いやいやいや!一緒に寝よう!健全的な意味で一緒に寝よう!年頃の男女が1つのベッドで健全に寝るのは逆に不健全な気がするけど一緒に寝よう!!!」
「あ、ありがとうございます」
フィルドの興奮に多少驚きながらも、深海は正座し三つ指を付き「不束者ですがお世話になります」と頭を下げるのだぅた。
フィルドが意味を知らなくて良かったであろう。
それは初夜の挨拶にもなる。
深海は深い意味なく言ったのだが、受け取り手の解釈次第では美味しく頂かれるところであった。
こうしてフィルドは眠れぬ一夜を過ごすことになる。
(フカミちゃん…お願いだから寝ぼけて抱き着かないでぇぇぇ、俺ナルミちゃんじゃないからぁーーーーっ!!)
背中に感じる二つの膨らみは非常に柔らかかったそうだ。
0
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ボッチの少女は、精霊の加護をもらいました
星名 七緒
ファンタジー
身寄りのない少女が、異世界に飛ばされてしまいます。異世界でいろいろな人と出会い、料理を通して交流していくお話です。異世界で幸せを探して、がんばって生きていきます。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。
元聖女だった少女は我が道を往く
春の小径
ファンタジー
突然入ってきた王子や取り巻きたちに聖室を荒らされた。
彼らは先代聖女様の棺を蹴り倒し、聖石まで蹴り倒した。
「聖女は必要がない」と言われた新たな聖女になるはずだったわたし。
その言葉は取り返しのつかない事態を招く。
でも、もうわたしには関係ない。
だって神に見捨てられたこの世界に聖女は二度と現れない。
わたしが聖女となることもない。
─── それは誓約だったから
☆これは聖女物ではありません
☆他社でも公開はじめました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる