88 / 161
オマケは御使い様になりました
【ラッキースケベは呪いですか?4】
しおりを挟む
「あーフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいフカミちゃんに会いたいよーーーーーっ!!」
廊下でフィルドが頭を抱えて叫んでいた。
見慣れたものなのか、使用人たちはその奇行に変異の目を向けることなく仕事に取り組んでいる。
フィルドが深海断ちをして1週間。
そろそろフィルドは限界だった。
もともとフィルドは深海にべったりだったのだ。
メニューを開発するときも。
診療所を作るときも。
街を周るときも。
何となくやる事がないときも、深海のラボに籠ってずっと一緒にいた。
しれが1週間。
7日も会えてないのだ。
声位聴きたい。
でもこっそり見に行ったらブレーキが利かなくなることも、フィルドは自覚していた。
「フィルド様」
「あ~ついに幻聴が……」
「いえ、幻聴じゃなくて本人です」
「そ~ほんにん…本人!?」
「会いに来ちゃいました」
てへっ、とはにかむ深海が可愛い。
可愛くてヤバい。
可愛いしか言葉が出てこない。
ヤバい。
フィルドの語彙力が1週間で低下している。
「ラキザ様からフィルド様が忙しいから会っちゃ駄目だ、て言われてたんですけど…どうしても我慢できなくて、その、欲しくて欲しくて堪らなくて………」
深海が頬を赤らめる。
可愛い。
と言うか欲しくて堪らない?
我慢できない?
何が?
いや、ナニかな?
フィルドの妄想が留まらない。
都合の良いようにその言葉を解釈してしまう。
「………我慢できないって、ナニが?」
「あの……いち…が」
「え?」
(え、何々何々?いち、ナニ?イチモツですか!?)
「イチゴ…食べたくて仕方ないんです………」
深海が顔を真っ赤にさせて言った。
それ、恥ずかしい案件かな?
想像で浮かれた魔術師長が少し可哀そうと思われる案件であった。
使用人たちは見ないようにしながらも、憐れんだ表情でフィルドを心の中で元気づけた。
(((((魔術師長ドンマイ!)))))
フィルドは血の涙を流しそうだったが、やっぱり目の前の1週間ぶりの深海が可愛くて、笑顔を浮かべてやるのだった。
頬が少し引きつっていたのは勘弁してやって欲しい。
廊下でフィルドが頭を抱えて叫んでいた。
見慣れたものなのか、使用人たちはその奇行に変異の目を向けることなく仕事に取り組んでいる。
フィルドが深海断ちをして1週間。
そろそろフィルドは限界だった。
もともとフィルドは深海にべったりだったのだ。
メニューを開発するときも。
診療所を作るときも。
街を周るときも。
何となくやる事がないときも、深海のラボに籠ってずっと一緒にいた。
しれが1週間。
7日も会えてないのだ。
声位聴きたい。
でもこっそり見に行ったらブレーキが利かなくなることも、フィルドは自覚していた。
「フィルド様」
「あ~ついに幻聴が……」
「いえ、幻聴じゃなくて本人です」
「そ~ほんにん…本人!?」
「会いに来ちゃいました」
てへっ、とはにかむ深海が可愛い。
可愛くてヤバい。
可愛いしか言葉が出てこない。
ヤバい。
フィルドの語彙力が1週間で低下している。
「ラキザ様からフィルド様が忙しいから会っちゃ駄目だ、て言われてたんですけど…どうしても我慢できなくて、その、欲しくて欲しくて堪らなくて………」
深海が頬を赤らめる。
可愛い。
と言うか欲しくて堪らない?
我慢できない?
何が?
いや、ナニかな?
フィルドの妄想が留まらない。
都合の良いようにその言葉を解釈してしまう。
「………我慢できないって、ナニが?」
「あの……いち…が」
「え?」
(え、何々何々?いち、ナニ?イチモツですか!?)
「イチゴ…食べたくて仕方ないんです………」
深海が顔を真っ赤にさせて言った。
それ、恥ずかしい案件かな?
想像で浮かれた魔術師長が少し可哀そうと思われる案件であった。
使用人たちは見ないようにしながらも、憐れんだ表情でフィルドを心の中で元気づけた。
(((((魔術師長ドンマイ!)))))
フィルドは血の涙を流しそうだったが、やっぱり目の前の1週間ぶりの深海が可愛くて、笑顔を浮かべてやるのだった。
頬が少し引きつっていたのは勘弁してやって欲しい。
1
お気に入りに追加
647
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】慈愛の聖女様は、告げました。
BBやっこ
ファンタジー
1.契約を自分勝手に曲げた王子の誓いは、どうなるのでしょう?
2.非道を働いた者たちへ告げる聖女の言葉は?
3.私は誓い、祈りましょう。
ずっと修行を教えを受けたままに、慈愛を持って。
しかし。、誰のためのものなのでしょう?戸惑いも悲しみも成長の糧に。
後に、慈愛の聖女と言われる少女の羽化の時。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした
猫乃真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。
聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。
思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。
彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。
それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。
けれども、なにかが胸の内に燻っている。
聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。
※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】聖女が性格良いと誰が決めたの?
仲村 嘉高
ファンタジー
子供の頃から、出来の良い姉と可愛い妹ばかりを優遇していた両親。
そしてそれを当たり前だと、主人公を蔑んでいた姉と妹。
「出来の悪い妹で恥ずかしい」
「姉だと知られたくないから、外では声を掛けないで」
そう言ってましたよね?
ある日、聖王国に神のお告げがあった。
この世界のどこかに聖女が誕生していたと。
「うちの娘のどちらかに違いない」
喜ぶ両親と姉妹。
しかし教会へ行くと、両親や姉妹の予想と違い、聖女だと選ばれたのは「出来損ない」の次女で……。
因果応報なお話(笑)
今回は、一人称です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女らしくないと言われ続けたので、国を出ようと思います
菜花
ファンタジー
ある日、スラムに近い孤児院で育ったメリッサは自分が聖女だと知らされる。喜んで王宮に行ったものの、平民出身の聖女は珍しく、また聖女の力が顕現するのも異常に遅れ、メリッサは偽者だという疑惑が蔓延する。しばらくして聖女の力が顕現して周囲も認めてくれたが……。メリッサの心にはわだかまりが残ることになった。カクヨムにも投稿中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる