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オマケは御使い様になりました
【ラッキースケベは呪いですか?3】
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「無理だわ~もう無理だわ~…」
珍しくフィルドが頭を抱えていた。
本当に珍しい光景である。
さすがにラキザも心配になって何時もより少しばかり優しい声で尋ねる。
「何が無理なんだ?」
「フカミちゃんがエロ可愛くてそろそろ理性の限界です…」
ゴッ!
「痛い!何すんだよー!!」
「この色ボケ魔術師が!俺の目の黒いうちはフカミにそういう事は許さないと言っただろう!」
「でもこの【ダークネス】本当にすごい呪いなんだよ…」
「具体的にどんな呪いなんだ?」
ちゃんと聞いてあげるラキザは結局フィルドに甘い。
さすがに親衛隊のオカンと呼ばれるだけある。
「フカミちゃんにチューして貰ったり下着姿見たり胸触っちゃったり…本当に理性が限っ界!!」
「ちょっと待て!前半2つはともかく胸の下りは聞いてないぞ!?」
「だって今初めていったもん」
「もん、じゃねー!!」
ラキザの大声がフィルドの鼓膜を襲った。
「も少し静かに慣れな訳ラキザ?」
「可愛い娘が禄でもない男にセクハラされてんのに平常でいられるか!」
「ついに娘認定しちゃったのね……」
「で、何でそうなった?」
「召喚の術試してたら何故かフカミちゃんが召喚されて、男装する前だったフカミちゃんが俺の上に落ちてきて、その時に服の上からとは言え、おっぱい揉んでしましました…凄く大きくて柔らかかったです………あ、思い出したら息子が反応しそう」
「男向けの貞操帯は何処で手に入るんだったけな?」
「俺の息子監禁しないで!!」
「繋がれてない獣と娘を同じ場所に置いておけるか!」
「獣って酷い!フィルドちゃん可愛いので有名よ!?」
「本当に可愛いやつは自分では言わん!」
「ラキザ酷い!泣いちゃうよ!?」
「いくらでも泣け!そしてお前はしばらくフカミに近づくな!」
「………俺もこれ以上持ちそうにないし、寂しけど頑張る」
「お、おう………」
もっと駄々をこねると思ったのだろう。
フィルドの素直な返答にラキザは思わず言葉に詰まる。
こんなフィルドは見たことがない。
初めて本気で人を好きになるとこんなにも変わるものなのか、とラキザは感心した。
だが古代の呪い【ダークネス】はフィルドの気持ちと裏腹に、距離を取ることも許されない協力な呪いだったのだ。
まだまだフィルドのラッキースケベは続く。
果たして呪いが解けるまでフィルドの理性は持つだろうか?
それは今は誰にも分らない案件であった。
珍しくフィルドが頭を抱えていた。
本当に珍しい光景である。
さすがにラキザも心配になって何時もより少しばかり優しい声で尋ねる。
「何が無理なんだ?」
「フカミちゃんがエロ可愛くてそろそろ理性の限界です…」
ゴッ!
「痛い!何すんだよー!!」
「この色ボケ魔術師が!俺の目の黒いうちはフカミにそういう事は許さないと言っただろう!」
「でもこの【ダークネス】本当にすごい呪いなんだよ…」
「具体的にどんな呪いなんだ?」
ちゃんと聞いてあげるラキザは結局フィルドに甘い。
さすがに親衛隊のオカンと呼ばれるだけある。
「フカミちゃんにチューして貰ったり下着姿見たり胸触っちゃったり…本当に理性が限っ界!!」
「ちょっと待て!前半2つはともかく胸の下りは聞いてないぞ!?」
「だって今初めていったもん」
「もん、じゃねー!!」
ラキザの大声がフィルドの鼓膜を襲った。
「も少し静かに慣れな訳ラキザ?」
「可愛い娘が禄でもない男にセクハラされてんのに平常でいられるか!」
「ついに娘認定しちゃったのね……」
「で、何でそうなった?」
「召喚の術試してたら何故かフカミちゃんが召喚されて、男装する前だったフカミちゃんが俺の上に落ちてきて、その時に服の上からとは言え、おっぱい揉んでしましました…凄く大きくて柔らかかったです………あ、思い出したら息子が反応しそう」
「男向けの貞操帯は何処で手に入るんだったけな?」
「俺の息子監禁しないで!!」
「繋がれてない獣と娘を同じ場所に置いておけるか!」
「獣って酷い!フィルドちゃん可愛いので有名よ!?」
「本当に可愛いやつは自分では言わん!」
「ラキザ酷い!泣いちゃうよ!?」
「いくらでも泣け!そしてお前はしばらくフカミに近づくな!」
「………俺もこれ以上持ちそうにないし、寂しけど頑張る」
「お、おう………」
もっと駄々をこねると思ったのだろう。
フィルドの素直な返答にラキザは思わず言葉に詰まる。
こんなフィルドは見たことがない。
初めて本気で人を好きになるとこんなにも変わるものなのか、とラキザは感心した。
だが古代の呪い【ダークネス】はフィルドの気持ちと裏腹に、距離を取ることも許されない協力な呪いだったのだ。
まだまだフィルドのラッキースケベは続く。
果たして呪いが解けるまでフィルドの理性は持つだろうか?
それは今は誰にも分らない案件であった。
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