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オマケは御使い様になりました
【御使い様の下着事情2】
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「やっと着いた……」
深海は疲れのあまり腹の底からのクソデカい溜息を吐いた。
何故ランチから下着屋迄の数百メートルの距離に1時間もかかるのか?
鳴海とルナト―が行く先々の店で「アレが可愛い」「これが素敵」とやたらとモノを見て回るからだ。
見る癖に買わない。
可愛いと言っていたのは何だったのか?
買わないのか聞くと「え~気に入ったのがあれば買うよ」と鳴海に笑顔で言われた。
「可愛い」と言っていたのは何だったのか?
気に入ったから可愛いじゃないのか?
深海の頭の中が?で埋め尽くされた。
それを繰り返す事多数。
下着を買いに行くだけなのに何店覗くつもりなのか…。
そして買わない…。
お店のおじさんおばさん御免なさい。
深海は心の中で謝った。
そして下着屋についた時にはすでに疲れ果てていた。
「ほら~ふ―ちゃん早く早く♪」
「フカミ君、行きましょう!」
元気で楽しそうな2人である。
あんなにはしゃいでいまだその元気。
分けれるなら分けて欲しい。
深海はすでに心身ともに疲れ果てている。
だがココには深海の下着を買いに来たのだ。
自分が居なくなるわけにはいかない。
「申し訳ありません、コチラは女性専門店でして…」
ドアマンが深海に静止をかける。
それはそうだ。
男を女性下着専門店に入れるのは他の女性客が嫌がるだろう。
「この子は女の子ですよ」
ニッコリ。
鳴海が笑顔でドアマンを威嚇した。
美少女の目が笑ってない笑顔怖い。
深海はドアマンを哀れに思った。
今の深海はユニセックスな服を着ている。
パッと見は男だが胸を押さえつけていないので、見る者が見れば女だとすぐに分かる。
鳴海の服装は貴族の令嬢が着る様なワンピース。
ルナト―も似た感じの服装だ。
これなら王宮関係者とは分からないだろう。
何より鳴海は聖女様として国民の前に出た事はない。
目立つ制服さえ来ていなければ聖女様・御使い様とは気付かれない。
実際、ここに来るまでよく街に降りてくる深海は御使い様と声をかけられそうになった。
だが制服で無い事と、胸がある事で別人判定を貰ったようだ。
本当に肝が冷えた体験だった…。
ドアマンが深海は全身見回す。
そして胸元で視線が止まる。
服を大きく押し上げる隆起。
ドアマンの頬が赤くなった。
「気にしないで下さい。男に間違われるのは慣れていますから」
鳴海に笑顔で凄まれた可哀想なドアマンに、出来るだけ優しい笑顔で声をかけてやった。
ポポポ、と瞬くまにドアマンの顔が真っ赤になる。
「い、いえ!貴方のようなお綺麗な女性を男に間違えるなどと!申し訳ありません、是非店内を案内させて下さい!」
ドアマンが深海の手を握った。
フィルドが居たら消し炭にされていた事だろう。
「え、あ…ありがとうございます?」
素直に深海は礼を述べる。
バンッ!
ドアが開いた。
「客を口説くんじゃなーいっ!!」
スパーンッ!
ドアマンがスリッパで中から出て来たゴージャス美女に頭を叩かれた。
「え?は?」
「申し訳ありません、ウチの従業員が失礼な真似を…オーナーより話を伺っております。貸し切り状態にしておりますので、ゆっくりと見て回って下さい」
ゴージャス美女の視線の先には鳴海の姿。
ソコで深海は鳴海がこの下着屋のオーナーである事を思い出した。
深海が鍼灸院やカフェを手掛けているように、鳴海も貴族向けの衣類品や装飾品などのデザインを手掛けて店を持っているのであった。
「安心して下着が選べるね、ふーちゃん♡」
「そだな……」
鳴海がオーナーをしている下着屋。
貸し切り状態。
今から何時間着せ替え人形になるんだろうと、深海は今日1番の大きな溜息を吐いた。
深海は疲れのあまり腹の底からのクソデカい溜息を吐いた。
何故ランチから下着屋迄の数百メートルの距離に1時間もかかるのか?
鳴海とルナト―が行く先々の店で「アレが可愛い」「これが素敵」とやたらとモノを見て回るからだ。
見る癖に買わない。
可愛いと言っていたのは何だったのか?
買わないのか聞くと「え~気に入ったのがあれば買うよ」と鳴海に笑顔で言われた。
「可愛い」と言っていたのは何だったのか?
気に入ったから可愛いじゃないのか?
深海の頭の中が?で埋め尽くされた。
それを繰り返す事多数。
下着を買いに行くだけなのに何店覗くつもりなのか…。
そして買わない…。
お店のおじさんおばさん御免なさい。
深海は心の中で謝った。
そして下着屋についた時にはすでに疲れ果てていた。
「ほら~ふ―ちゃん早く早く♪」
「フカミ君、行きましょう!」
元気で楽しそうな2人である。
あんなにはしゃいでいまだその元気。
分けれるなら分けて欲しい。
深海はすでに心身ともに疲れ果てている。
だがココには深海の下着を買いに来たのだ。
自分が居なくなるわけにはいかない。
「申し訳ありません、コチラは女性専門店でして…」
ドアマンが深海に静止をかける。
それはそうだ。
男を女性下着専門店に入れるのは他の女性客が嫌がるだろう。
「この子は女の子ですよ」
ニッコリ。
鳴海が笑顔でドアマンを威嚇した。
美少女の目が笑ってない笑顔怖い。
深海はドアマンを哀れに思った。
今の深海はユニセックスな服を着ている。
パッと見は男だが胸を押さえつけていないので、見る者が見れば女だとすぐに分かる。
鳴海の服装は貴族の令嬢が着る様なワンピース。
ルナト―も似た感じの服装だ。
これなら王宮関係者とは分からないだろう。
何より鳴海は聖女様として国民の前に出た事はない。
目立つ制服さえ来ていなければ聖女様・御使い様とは気付かれない。
実際、ここに来るまでよく街に降りてくる深海は御使い様と声をかけられそうになった。
だが制服で無い事と、胸がある事で別人判定を貰ったようだ。
本当に肝が冷えた体験だった…。
ドアマンが深海は全身見回す。
そして胸元で視線が止まる。
服を大きく押し上げる隆起。
ドアマンの頬が赤くなった。
「気にしないで下さい。男に間違われるのは慣れていますから」
鳴海に笑顔で凄まれた可哀想なドアマンに、出来るだけ優しい笑顔で声をかけてやった。
ポポポ、と瞬くまにドアマンの顔が真っ赤になる。
「い、いえ!貴方のようなお綺麗な女性を男に間違えるなどと!申し訳ありません、是非店内を案内させて下さい!」
ドアマンが深海の手を握った。
フィルドが居たら消し炭にされていた事だろう。
「え、あ…ありがとうございます?」
素直に深海は礼を述べる。
バンッ!
ドアが開いた。
「客を口説くんじゃなーいっ!!」
スパーンッ!
ドアマンがスリッパで中から出て来たゴージャス美女に頭を叩かれた。
「え?は?」
「申し訳ありません、ウチの従業員が失礼な真似を…オーナーより話を伺っております。貸し切り状態にしておりますので、ゆっくりと見て回って下さい」
ゴージャス美女の視線の先には鳴海の姿。
ソコで深海は鳴海がこの下着屋のオーナーである事を思い出した。
深海が鍼灸院やカフェを手掛けているように、鳴海も貴族向けの衣類品や装飾品などのデザインを手掛けて店を持っているのであった。
「安心して下着が選べるね、ふーちゃん♡」
「そだな……」
鳴海がオーナーをしている下着屋。
貸し切り状態。
今から何時間着せ替え人形になるんだろうと、深海は今日1番の大きな溜息を吐いた。
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