聖女として召喚されたのは双子の兄妹でしたー聖女である妹のオマケとされた片割れは国王の小姓となって王都復興を目指しますー

オマケは御使い様になりました

【御使い様のカフェ作り２】

「本日はマシュマロプリンです」

「お、マシュマロ今日も登場か！？」

「ふふふ、マシュマロは意外とおやつ作りに大活躍なのですよ」

　ドヤァと深海が胸を張った。
　ちなみに今は胸を抑えてあるが実は巨乳である。
　知ってるものは少ないがラキザは知っている。
　思わず頬を赤らめた。
　
「ラキザ何赤くなってんの？」

　前髪越しでも分かるフィルドの冷たい視線がラキザに突き刺さる。
　深海じゃなかったら揶揄い対象だが、相手が深海になるとフィルドも黙ってはいられない。
　意外と嫉妬深いのだ。

「な、ななんあな何でもねーよ！ちっと熱いだけだ！！」

「ふ～んまぁ良いけど」

　前髪越しの視線が怖い。
　あの前髪の下に隠されている目を見たことがある物なら誰でも怖がるだろう。
　それ程迫力のある眼なのである。
　人外離れした色が怖さを増しているのだろう。

　ちなみに深海が付けているフィルドから貰ったピアスは、フィルドの瞳と同じ青銀色である。
　ちゃっかりマーキングをしているあたりフィルドは強かだ。

「では作りますね」

　パチパチパチ

　厨房に拍手が響いた。

　☆マシュマロプリン☆
　　材料（4人分）
　　★マシュマロ
　　　1袋（110ｇ）
　　★水
　　　70ｍｌ
　　牛乳
　　　350ｍｌ
　　①鍋に★を入れて中火にかけ、マシュマロを溶かす
　　②マシュマロが溶けたら牛乳を加え、2～3分煮ながら混ぜる
　　③容器に③を流し入れ粗熱がとれたら、冷蔵庫で冷やし固めるる
　　　※固まるのに4～5時間ほどかかるのでフィルドの魔術で省略
　☆完成☆

「では皆さんどうぞ」

「「「「「おおおおおおおおお」」」」」

　この欠食児童の群れが出来る使用人やシェフとは誰も思うまい。

「優しい甘さぁ」

「ふわふわだな」

「ん～冷たくて美味いわ」

「流石は御使い様！」

「どうですか？」

　深海はラキザとフィルドとコキョウに尋ねる。

「俺は好きだぜ」

「俺も好き~♬んでもってフカミちゃんも好きよ～♪」

「カグウに出す許可を出そう」

　反応は良好だ。
　２品目完成。
　着々とカフェへの道は進んでいるようである。