34 / 161
【オマケとジャガイモの試食会】
しおりを挟む
さてまず手が延ばされたのはポテトサラダ。
「うん、美味いな。酸味が無くまろやかな味付け、旨味があって美味しいな。じゃがいもの『ゴロゴロ』食感もあり卵の風味もマッチしていて、非常にバランスの取れたいい料理だ。このまろやかさは何のソースでじゃが芋を混ぜたんだ?」
どうやら料理の説明を聞くのはラキザの係らしい。
「マヨネーズと言ううちの世界のドレッシングです。
作り方は卵、塩、コショウ、酢を混ぜます。
卵と酢がしっかり混ざり合ったら、油を少しずつ入れていきます。
プルンとしたマヨネーズの完成です。
生野菜にも合うので良かったら今度野菜につけて食べてみて下さい」
「マヨネーズか。確かに美味いが卵とコショウが値をはるな。
飼育している鶏を増やして卵の量を増やしつつ東の国から安くコショウを仕入れる必要性があるな」
やはり卵とコショウは値が張ってしまった。
これは一応深海の想像の範囲内である。
「で、コレはズッキーニとジャガイモを炒めたものか?
うん、コレも何かのソースで炒めたんだな。
今まで食べた事ない味だがコレは手が進むな。何か別のものも食べたくなるがパンには少し合わないなぁ。」
「ソースはこの間作った醤油です。ちなみに醤油はお米に良く合います。今度お米を是非入手したいですね。日本人ならやっぱり米が食いたいです、はい」
そして次に手が延ばされたのがチーズ入りじゃがいも餅 。
「うおっ、何だこの感触。ムニムニ?モニモニ?中のチーズがトロリと出て来てまろやかでコレも上手いわ。ちょっと癖になる食感だな」
「多分モチモチが一番適した表現です。我が国の伝統の餅という食材の食感をじゃが芋で作ったものです。ただチーズが少し値が張りますかね?」
モチモチは癖になります。
4つ目、ひき肉とじゃがいものカリカリ焼き。
「今度はカリカリ食感か。コレはカリカリに焼けたじゃがいもがひき肉とマッチして、シンプルな味付けが、酒にも合うね!この間作ったビールが進む~♫ 」
そう言ってフィルドがジョッキに入ったビールにに口をつける。
酒飲みの父親には好評だったこの料理。
コストパフォーマンスも良くお手軽なわりには皆喜んでくれるので作り甲斐がある料理である。
さて5つ目、じゃがいもの刻み昆布煮。
「これは!今までと全然違う!なんだこの料理。ほっこりしていて旨味があって、こんな味わい深い料理初めて食べたぞ!!これこの前作った焼酎に無茶苦茶合うな!」
「こちらでは料理に旨味成分を出す品が少ないですからね。私たちが物を知ったり、感じたりするために必要な感覚機能を「五感」と呼びます。
「視覚」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」です。
そのうち味覚は文字通り、食に関する認識を担っている機能です。
さらに味覚を5つの基本味に分けると、「甘未」、「酸味」、「塩味」、「苦味」、「旨味」になります。
昆布にはグルタミン酸が豊富に含まれておりグルタミン酸が生み出す味を「旨味」と命名されたそうです。
この料理は和食なので日本酒や焼酎に良く合いますよ。
残念ながら日本酒は今回ありませんが」
料理好きのラキザが目をキラキラさせてグラスを受け取った。
「うぉ焼酎はビールと違って別の美味さがあるな。
香ばしい香りとマイルドな口当たりで、すいすい腹に入って行くし、幸せな一時を味わえるわ。
あぁ~飲んだ後に鼻から抜ける甘い香り最高だな」
「で、最後にこのコロッケと言ううヤツか」
ザクッ、とラキザ様のフォークがコロッケを2つに割る。
「溢れ出る」という言葉が使いたくなるくらい、たっぷりのじゃがいもが顔を出すとともに、ポテトの甘い風味が鼻腔をくすぐってくる
フォークに半分を刺してかなり大きな塊を一気に口に入れた。
「このパン粉?と言うヤツがが抜群のサクサク食感を生んでいる。ポテトの甘みとともに、塩コショウ・干し肉(挽肉)の風味もしっかりと感じられ、うまく調和がとれている!ポテトはなめらかな舌触りでありながらホクホク感もあり、まさに外はカリカリ、中はホクホク!これは、美味い!!!」
ラキザだけでなく他の4人も目をキラキラさせていた。
どうやら口にあったらしい。
フィルドに回復魔法で調味料の発酵を促進させて貰ったかいがあった。
(時間がある時ナルにも食べさせてやりたいな)
自らもコロッケを頬張りながら深海は片割れの喜ぶ顔を想像するのだった。
「うん、美味いな。酸味が無くまろやかな味付け、旨味があって美味しいな。じゃがいもの『ゴロゴロ』食感もあり卵の風味もマッチしていて、非常にバランスの取れたいい料理だ。このまろやかさは何のソースでじゃが芋を混ぜたんだ?」
どうやら料理の説明を聞くのはラキザの係らしい。
「マヨネーズと言ううちの世界のドレッシングです。
作り方は卵、塩、コショウ、酢を混ぜます。
卵と酢がしっかり混ざり合ったら、油を少しずつ入れていきます。
プルンとしたマヨネーズの完成です。
生野菜にも合うので良かったら今度野菜につけて食べてみて下さい」
「マヨネーズか。確かに美味いが卵とコショウが値をはるな。
飼育している鶏を増やして卵の量を増やしつつ東の国から安くコショウを仕入れる必要性があるな」
やはり卵とコショウは値が張ってしまった。
これは一応深海の想像の範囲内である。
「で、コレはズッキーニとジャガイモを炒めたものか?
うん、コレも何かのソースで炒めたんだな。
今まで食べた事ない味だがコレは手が進むな。何か別のものも食べたくなるがパンには少し合わないなぁ。」
「ソースはこの間作った醤油です。ちなみに醤油はお米に良く合います。今度お米を是非入手したいですね。日本人ならやっぱり米が食いたいです、はい」
そして次に手が延ばされたのがチーズ入りじゃがいも餅 。
「うおっ、何だこの感触。ムニムニ?モニモニ?中のチーズがトロリと出て来てまろやかでコレも上手いわ。ちょっと癖になる食感だな」
「多分モチモチが一番適した表現です。我が国の伝統の餅という食材の食感をじゃが芋で作ったものです。ただチーズが少し値が張りますかね?」
モチモチは癖になります。
4つ目、ひき肉とじゃがいものカリカリ焼き。
「今度はカリカリ食感か。コレはカリカリに焼けたじゃがいもがひき肉とマッチして、シンプルな味付けが、酒にも合うね!この間作ったビールが進む~♫ 」
そう言ってフィルドがジョッキに入ったビールにに口をつける。
酒飲みの父親には好評だったこの料理。
コストパフォーマンスも良くお手軽なわりには皆喜んでくれるので作り甲斐がある料理である。
さて5つ目、じゃがいもの刻み昆布煮。
「これは!今までと全然違う!なんだこの料理。ほっこりしていて旨味があって、こんな味わい深い料理初めて食べたぞ!!これこの前作った焼酎に無茶苦茶合うな!」
「こちらでは料理に旨味成分を出す品が少ないですからね。私たちが物を知ったり、感じたりするために必要な感覚機能を「五感」と呼びます。
「視覚」、「聴覚」、「触覚」、「味覚」、「嗅覚」です。
そのうち味覚は文字通り、食に関する認識を担っている機能です。
さらに味覚を5つの基本味に分けると、「甘未」、「酸味」、「塩味」、「苦味」、「旨味」になります。
昆布にはグルタミン酸が豊富に含まれておりグルタミン酸が生み出す味を「旨味」と命名されたそうです。
この料理は和食なので日本酒や焼酎に良く合いますよ。
残念ながら日本酒は今回ありませんが」
料理好きのラキザが目をキラキラさせてグラスを受け取った。
「うぉ焼酎はビールと違って別の美味さがあるな。
香ばしい香りとマイルドな口当たりで、すいすい腹に入って行くし、幸せな一時を味わえるわ。
あぁ~飲んだ後に鼻から抜ける甘い香り最高だな」
「で、最後にこのコロッケと言ううヤツか」
ザクッ、とラキザ様のフォークがコロッケを2つに割る。
「溢れ出る」という言葉が使いたくなるくらい、たっぷりのじゃがいもが顔を出すとともに、ポテトの甘い風味が鼻腔をくすぐってくる
フォークに半分を刺してかなり大きな塊を一気に口に入れた。
「このパン粉?と言うヤツがが抜群のサクサク食感を生んでいる。ポテトの甘みとともに、塩コショウ・干し肉(挽肉)の風味もしっかりと感じられ、うまく調和がとれている!ポテトはなめらかな舌触りでありながらホクホク感もあり、まさに外はカリカリ、中はホクホク!これは、美味い!!!」
ラキザだけでなく他の4人も目をキラキラさせていた。
どうやら口にあったらしい。
フィルドに回復魔法で調味料の発酵を促進させて貰ったかいがあった。
(時間がある時ナルにも食べさせてやりたいな)
自らもコロッケを頬張りながら深海は片割れの喜ぶ顔を想像するのだった。
0
お気に入りに追加
648
あなたにおすすめの小説
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
追放された聖女の悠々自適な側室ライフ
白雪の雫
ファンタジー
「聖女ともあろう者が、嫉妬に狂って我が愛しのジュリエッタを虐めるとは!貴様の所業は畜生以外の何者でもない!お前との婚約を破棄した上で国外追放とする!!」
平民でありながらゴーストやレイスだけではなくリッチを一瞬で倒したり、どんな重傷も完治してしまうマルガレーテは、幼い頃に両親と引き離され聖女として教会に引き取られていた。
そんな彼女の魔力に目を付けた女教皇と国王夫妻はマルガレーテを国に縛り付ける為、王太子であるレオナルドの婚約者に据えて、「お妃教育をこなせ」「愚民どもより我等の病を治療しろ」「瘴気を祓え」「不死王を倒せ」という風にマルガレーテをこき使っていた。
そんなある日、レオナルドは居並ぶ貴族達の前で公爵令嬢のジュリエッタ(バスト100cm以上の爆乳・KかLカップ)を妃に迎え、マルガレーテに国外追放という死刑に等しい宣言をしてしまう。
「王太子殿下の仰せに従います」
(やっと・・・アホ共から解放される。私がやっていた事が若作りのヒステリー婆・・・ではなく女教皇と何の力もない修道女共に出来る訳ないのにね~。まぁ、この国がどうなってしまっても私には関係ないからどうでもいいや)
表面は淑女の仮面を被ってレオナルドの宣言を受け入れたマルガレーテは、さっさと国を出て行く。
今までの鬱憤を晴らすかのように、着の身着のままの旅をしているマルガレーテは、故郷である幻惑の樹海へと戻っている途中で【宮女狩り】というものに遭遇してしまい、大国の後宮へと入れられてしまった。
マルガレーテが悠々自適な側室ライフを楽しんでいる頃
聖女がいなくなった王国と教会は滅亡への道を辿っていた。
神のいとし子は追放された私でした〜異母妹を選んだ王太子様、今のお気持ちは如何ですか?〜
星井柚乃(旧名:星里有乃)
恋愛
「アメリアお姉様は、私達の幸せを考えて、自ら身を引いてくださいました」
「オレは……王太子としてではなく、一人の男としてアメリアの妹、聖女レティアへの真実の愛に目覚めたのだ!」
(レティアったら、何を血迷っているの……だって貴女本当は、霊感なんてこれっぽっちも無いじゃない!)
美貌の聖女レティアとは対照的に、とにかく目立たない姉のアメリア。しかし、地味に装っているアメリアこそが、この国の神のいとし子なのだが、悪魔と契約した妹レティアはついに姉を追放してしまう。
やがて、神のいとし子の祈りが届かなくなった国は災いが増え、聖女の力を隠さなくなったアメリアに救いの手を求めるが……。
* 2023年01月15日、連載完結しました。
* ヒロインアメリアの相手役が第1章は精霊ラルド、第2章からは隣国の王子アッシュに切り替わります。最終章に該当する黄昏の章で、それぞれの関係性を決着させています。お読みくださった読者様、ありがとうございました!
* 初期投稿ではショートショート作品の予定で始まった本作ですが、途中から長編版に路線を変更して完結させました。
* この作品は小説家になろうさんとアルファポリスさんに投稿しております。
* ブクマ、感想、ありがとうございます。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
番から逃げる事にしました
みん
恋愛
リュシエンヌには前世の記憶がある。
前世で人間だった彼女は、結婚を目前に控えたある日、熊族の獣人の番だと判明し、そのまま熊族の領地へ連れ去られてしまった。それからの彼女の人生は大変なもので、最期は番だった自分を恨むように生涯を閉じた。
彼女は200年後、今度は自分が豹の獣人として生まれ変わっていた。そして、そんな記憶を持ったリュシエンヌが番と出会ってしまい、そこから、色んな事に巻き込まれる事になる─と、言うお話です。
❋相変わらずのゆるふわ設定で、メンタルも豆腐並なので、軽い気持ちで読んで下さい。
❋独自設定有りです。
❋他視点の話もあります。
❋誤字脱字は気を付けていますが、あると思います。すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる