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【オマケと国民と水事情】
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深夜、鳴海にブーストをかけて貰った深海は部屋の窓から飛び降りる。
強化した肉体はかなりの高さのある窓からでも猫が木から飛び降りるときの様に、しなやかに深海を地面に着地させた。
「ナルが聖女ってことはないだろうけどブーストの魔法は使い勝手が良いな」
だからこそクロナに悪用されないか心配しているのだが。
どうも鳴海の話しを聞く分にはクロナは鳴海のブーストを利用して他国に攻め入る気なんじゃないかと会話の端々から深海は感じていた。
絶対そんな事させる気はないが。
それにしても相変わらずクロナは鳴海とお茶してばかりのようだ。
特にカカンの国を支えなおす行動を取る気配が見受けられない。
相変わらず貴族とつるみ優雅に暮らしているようだ。
証拠にクロナや鳴海に高価な貢ぎ物がいまだに届く。
貴族もクロナに取り入って何を考えているのやら。
恐らくは他国に侵略した場合、侵略した土地を譲ってもらおうと言う算段だろうが。
まぁ貢ぎ物は深海に回され国家復興の軍資金になっているのでそれに対して深海は文句を言うつもりはない。
それにしても鳴海はクロナとのお茶に随分と辟易しているようだった。
王族とのお茶なのだから庶民とはレベルの違う菓子が準備される。
だが現代日本から来た鳴海にとっては振舞われる蜂蜜の入った甘いパンは正直お菓子とは名ばかりで普段食べていた菓子パンのランクを下げたものと言うのが本音であり、正直飲み物がミードでは味も半減。
ここはコーヒーか紅茶が欲しいと言うのが鳴海の本音らしい。
この国のレベルから言って贅沢している身でそんなこと言うのは贅沢だとは分かっているらしいが確かに日本から来た2人としては日本茶とはいかなくてもせめてコーヒーや紅茶が飲みたい。
アルコール飲料はもう一生分嗜んだ。
大体こちらは未成年である。
アルコールの入ってない飲み物が飲みたい、切実に。
そういう事情もあり深海と鳴海は部屋に帰ったら蛇口から出る水を飲んでいる。
現在王宮や貴族の水事情は水魔石を使っているものが多い。
水魔石で生み出されるのは軟水のようだ。
証拠に飲んでも口当たりが悪くない。
水魔石が取り付けられた蛇口の水は清潔で口当たりも良い。
浴場で入浴しても髪がパサパサにならない。
しかしこの世界には”水を飲む”と言う考えが無いらしく食事の時に出されるのはアルコール類ばかりだ。
庶民は他に呑むものがないの水を飲むのだが、王宮では王族貴族だけでなく下働きの者までジャグ― 瓶、といった意味の麦を発酵させただけの酒―を飲んでいる。
この世界ではジャグはよくいえば手軽に手に入る部類のハウスワインとも言える飲み物だ。
ミードは高価な部類に入るらしい。
蜂蜜自体が貴重であるからであろう。
鳴海にミードを振舞われるのは聖女様として扱っている行動の1つと見受けられる。
本来ならクロナの性格なら聖女様にはワインを振舞いたいのだろうが、残念なことに今のカカンにワインを製造するだけの資金は無い。
中世ヨーロッパ時代にはこの世の全てにランクがあり、神が最高位で地面にある岩や石が最低というように、昔は万物が全てランク付けされていた。
高い所になっていた果実は位の高い食物だ。
それから作られるワインは特に位の高いものが飲むものとなっていた。
この中世ヨーロッパの価値観に限りなく近いカカンでもそれは同じだろう。
まぁクロナの性格上「私の国にはワインを作る予算がありません」とは言えないだろうが。
果実だけでなく当然食材にもランクがつけられていた。
最低ランクがタマネギやニンニクなどの球根類。
基本、最低ランクの「地面」から生える植物類は、食材としては底辺という考えらしい。
次に来るのが貝。
続いてエビ、カニ、ロブスターときて魚という順序になっていた。
水の中での最高位は鯨とイルカ。
水面近くまで上がって空気を求める所がほかの生物より高等とみなされたようだ。
その次に来るのが陸上生物。
ただ、これもランクがあり、豚が一番低く、羊は中間で牛が一番上。
そして最上位にあるのが鳥。
ただ、鳥の中でも水辺にいる鴨やガチョウはランクが低く、鶏が中間。
最高は孔雀だ。
要するに、空に近い所によくいるほど神に近い=位が高いと思われてたらしい。
どれも美味しいのにわざわざ位をつけて食べないとか勿体ない事このうえない。
ラキザはそんな事は気にせずに料理を作るので色々な食材が食べれるので、むしろカカンの上流階級の者たちより栄養の行き届いた食事を深海は食べる事が出来ている。
深海は自分の世界では子供はアルコールを飲む習慣はないことをラキザに伝えてあるので食事の席では水を飲ませて貰っているが。
庶民層も変わらず水に酢を入れて飲んでいるしこの辺りで飲み物の改革を起こしたいと思っているのが深海の本音だ。
目下の作業は清潔な飲料水をどう工面するかだ。
王都には当然水魔石などなく庶民は近くの出来るだけ綺麗な川で水を汲んで飲料水として用いている。
正直清潔な水とは言い難い。
そして深海も酢の入った水を飲んでみたものの感想はワインぽい雰囲気の口当たりのまずい水だった。
おそらくこの国の水は硬水なのであろう。
軟水と硬水の違いは、「硬度」の違いだ。硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされている。
もしカカンの水質が硬水なら深海的には軟水に変えたい。
硬水の軟化法水中の硬度成分(Ca2+、Mg2+)のうち炭酸水素塩は、煮沸すると反応で炭酸カルシウムが沈殿するため、除くことができる。
Ca(HCO3)2―→CaCO3↓ + CO2 +H2O
炭酸水素カルシウム 炭酸カルシウム
硬水を軟水にする方法はいくつかの方法があるがこれが1番手っ取り早いだろうと思われる。
硬水の中でも沸騰させることによって軟化できるものを1時硬水と呼ぶ。
カルシウムイオンやマグネシウムイオンと対を成す陰イオンが炭酸水素イオンなどの場合には、加熱することによって二酸化炭素が発生して炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムが沈殿する。
これによってカルシウムイオンやマグネシウムイオンが少なくなって軟化することができるのだ。
これに対して永久硬水と呼ばれるものは沸騰させても軟化することはできない。
というのもカルシウムイオンやマグネシウムイオンの対となる陰イオンが硫酸イオンやハロゲン化物イオンなどだからである。
これらのイオンを気化させようと思えば酸化還元を伴う反応を起こさせなければならないが、沸騰をさせるくらいの温度では平衡の移動はあったとしても、酸化還元を伴う反応は起こらないのだ。
なので硬水を沸騰させることによって軟水にできるかどうかは、もともとの成分によって異なるといえる。
まずは清潔な水を日常から庶民も簡単に手に入れれる様にするのが1番だ。
井戸を作るのが1番手っ取り早いだろう。
清潔面は恐らく川の水よりはるかに良いであろうし一度煮沸してから飲み水にすることで安全性が高まる。
カカンを立て直すため、水問題を早急に何とかする必要性があるかもしれないと深海は考えた。
強化した肉体はかなりの高さのある窓からでも猫が木から飛び降りるときの様に、しなやかに深海を地面に着地させた。
「ナルが聖女ってことはないだろうけどブーストの魔法は使い勝手が良いな」
だからこそクロナに悪用されないか心配しているのだが。
どうも鳴海の話しを聞く分にはクロナは鳴海のブーストを利用して他国に攻め入る気なんじゃないかと会話の端々から深海は感じていた。
絶対そんな事させる気はないが。
それにしても相変わらずクロナは鳴海とお茶してばかりのようだ。
特にカカンの国を支えなおす行動を取る気配が見受けられない。
相変わらず貴族とつるみ優雅に暮らしているようだ。
証拠にクロナや鳴海に高価な貢ぎ物がいまだに届く。
貴族もクロナに取り入って何を考えているのやら。
恐らくは他国に侵略した場合、侵略した土地を譲ってもらおうと言う算段だろうが。
まぁ貢ぎ物は深海に回され国家復興の軍資金になっているのでそれに対して深海は文句を言うつもりはない。
それにしても鳴海はクロナとのお茶に随分と辟易しているようだった。
王族とのお茶なのだから庶民とはレベルの違う菓子が準備される。
だが現代日本から来た鳴海にとっては振舞われる蜂蜜の入った甘いパンは正直お菓子とは名ばかりで普段食べていた菓子パンのランクを下げたものと言うのが本音であり、正直飲み物がミードでは味も半減。
ここはコーヒーか紅茶が欲しいと言うのが鳴海の本音らしい。
この国のレベルから言って贅沢している身でそんなこと言うのは贅沢だとは分かっているらしいが確かに日本から来た2人としては日本茶とはいかなくてもせめてコーヒーや紅茶が飲みたい。
アルコール飲料はもう一生分嗜んだ。
大体こちらは未成年である。
アルコールの入ってない飲み物が飲みたい、切実に。
そういう事情もあり深海と鳴海は部屋に帰ったら蛇口から出る水を飲んでいる。
現在王宮や貴族の水事情は水魔石を使っているものが多い。
水魔石で生み出されるのは軟水のようだ。
証拠に飲んでも口当たりが悪くない。
水魔石が取り付けられた蛇口の水は清潔で口当たりも良い。
浴場で入浴しても髪がパサパサにならない。
しかしこの世界には”水を飲む”と言う考えが無いらしく食事の時に出されるのはアルコール類ばかりだ。
庶民は他に呑むものがないの水を飲むのだが、王宮では王族貴族だけでなく下働きの者までジャグ― 瓶、といった意味の麦を発酵させただけの酒―を飲んでいる。
この世界ではジャグはよくいえば手軽に手に入る部類のハウスワインとも言える飲み物だ。
ミードは高価な部類に入るらしい。
蜂蜜自体が貴重であるからであろう。
鳴海にミードを振舞われるのは聖女様として扱っている行動の1つと見受けられる。
本来ならクロナの性格なら聖女様にはワインを振舞いたいのだろうが、残念なことに今のカカンにワインを製造するだけの資金は無い。
中世ヨーロッパ時代にはこの世の全てにランクがあり、神が最高位で地面にある岩や石が最低というように、昔は万物が全てランク付けされていた。
高い所になっていた果実は位の高い食物だ。
それから作られるワインは特に位の高いものが飲むものとなっていた。
この中世ヨーロッパの価値観に限りなく近いカカンでもそれは同じだろう。
まぁクロナの性格上「私の国にはワインを作る予算がありません」とは言えないだろうが。
果実だけでなく当然食材にもランクがつけられていた。
最低ランクがタマネギやニンニクなどの球根類。
基本、最低ランクの「地面」から生える植物類は、食材としては底辺という考えらしい。
次に来るのが貝。
続いてエビ、カニ、ロブスターときて魚という順序になっていた。
水の中での最高位は鯨とイルカ。
水面近くまで上がって空気を求める所がほかの生物より高等とみなされたようだ。
その次に来るのが陸上生物。
ただ、これもランクがあり、豚が一番低く、羊は中間で牛が一番上。
そして最上位にあるのが鳥。
ただ、鳥の中でも水辺にいる鴨やガチョウはランクが低く、鶏が中間。
最高は孔雀だ。
要するに、空に近い所によくいるほど神に近い=位が高いと思われてたらしい。
どれも美味しいのにわざわざ位をつけて食べないとか勿体ない事このうえない。
ラキザはそんな事は気にせずに料理を作るので色々な食材が食べれるので、むしろカカンの上流階級の者たちより栄養の行き届いた食事を深海は食べる事が出来ている。
深海は自分の世界では子供はアルコールを飲む習慣はないことをラキザに伝えてあるので食事の席では水を飲ませて貰っているが。
庶民層も変わらず水に酢を入れて飲んでいるしこの辺りで飲み物の改革を起こしたいと思っているのが深海の本音だ。
目下の作業は清潔な飲料水をどう工面するかだ。
王都には当然水魔石などなく庶民は近くの出来るだけ綺麗な川で水を汲んで飲料水として用いている。
正直清潔な水とは言い難い。
そして深海も酢の入った水を飲んでみたものの感想はワインぽい雰囲気の口当たりのまずい水だった。
おそらくこの国の水は硬水なのであろう。
軟水と硬水の違いは、「硬度」の違いだ。硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされている。
もしカカンの水質が硬水なら深海的には軟水に変えたい。
硬水の軟化法水中の硬度成分(Ca2+、Mg2+)のうち炭酸水素塩は、煮沸すると反応で炭酸カルシウムが沈殿するため、除くことができる。
Ca(HCO3)2―→CaCO3↓ + CO2 +H2O
炭酸水素カルシウム 炭酸カルシウム
硬水を軟水にする方法はいくつかの方法があるがこれが1番手っ取り早いだろうと思われる。
硬水の中でも沸騰させることによって軟化できるものを1時硬水と呼ぶ。
カルシウムイオンやマグネシウムイオンと対を成す陰イオンが炭酸水素イオンなどの場合には、加熱することによって二酸化炭素が発生して炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムが沈殿する。
これによってカルシウムイオンやマグネシウムイオンが少なくなって軟化することができるのだ。
これに対して永久硬水と呼ばれるものは沸騰させても軟化することはできない。
というのもカルシウムイオンやマグネシウムイオンの対となる陰イオンが硫酸イオンやハロゲン化物イオンなどだからである。
これらのイオンを気化させようと思えば酸化還元を伴う反応を起こさせなければならないが、沸騰をさせるくらいの温度では平衡の移動はあったとしても、酸化還元を伴う反応は起こらないのだ。
なので硬水を沸騰させることによって軟水にできるかどうかは、もともとの成分によって異なるといえる。
まずは清潔な水を日常から庶民も簡単に手に入れれる様にするのが1番だ。
井戸を作るのが1番手っ取り早いだろう。
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