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【オマケと医療と漢方薬】
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「こんちはーミホクでーす」
深海が借りている宮廷魔術師の作業所の1室にえらくチャラい男が入ってきた。
ノックこそしたが同時に扉を開けたら意味がないのではと周りの者も深海も思った。
「チノシス様の命で来ました。フカミ様ですよね?噂では目つきの悪いチビの無能のオマケって聞いてたけど滅茶苦茶美形さんじゃないっすか!
王様達とも話が出来るなんて頭も良いだろうしハイスペックすね!これからヨロシクお願いしますー!!」
前髪センター分けの釣り気味の双眸に黒髪の少年―ミホクは良く喋る少年だった。
だがチノシスが信頼して寄越したのならば信頼出来る人材なのだろう。
「様も敬語もいらないですよ。多分ミホクさんの方が年上ですし、俺オマケちゃん扱いですし」
深海の言葉にキョトンとしたあとミホクは満面の笑みを浮かべた。
「じゃぁお互い敬語なしってことで!改めてヨロシク、フカミちゃん」
「こちらこそ宜しくお願いしますミホクさん」
「って、敬語治ってないじゃん!」
「普段から敬語使い慣れてるのでこっちの方が楽なんですよ。チノシス様も一緒に会話何てなったら敬語とタメ口使い分けるの面倒臭いですし。業務的な時は敬語、プライベートではタメ口で勘弁して下さい」
「も~プライベートでは絶対タメ口なんだからな!」
(チノシス様の部下のはずなのに何かフィルド様よりの性格っぽいな。まぁ付き合いやすそうで俺的には好きな方だけど)
人懐こい笑顔のミクホに深海は無条件で好意を抱いた。
この人の内側に容易く入って来る技能は侮れないな、とも思いながら。
「で、俺何手伝えばいいの?」
「取り合えずは材料集めですかね?」
深海が取り掛かろうとしているのはこの世界の材料で限りなく抗生物質に近いものが作れる材料だ。
「まずはグレープフルーツの種、ニンニク、エキナセアの葉と根、オレガノ、オリーブの葉、レンゲソウを用意して欲しいです」
「知らない名前の奴もあるんだけどそれ全部が薬になるの?」
「グレープフルーツの種子には、細菌・真菌・寄生虫・ウイルスを殺す成分が含まれています。たいへん経済的で、安全な抗生物質です。
さまざまな効能を持つニンニクは、料理に、自然療法に、大活躍します。
その最も大切な効能のひとつは、抗菌性があるということ。ニンニクは、私の世界では何千年も昔から、ペストなど、伝染病の薬として利用されてきました。
ニンニクのもつ抗菌作用については、19世紀にフランスの科学者ルイ・パスツールによって研究され、細菌・真菌・ウイルスを殺す作用があることが確認されています。また、ニンニクを生で食べると、免疫システムを強めてくれます。
エキナセアは北米原産の植物。その葉と根は、アメリカ原住民によって傷薬として使われていました。
エキナセアには、感染症を予防する・免疫力を高める・リンパ球の生成をうながすなどの効能があると言われています。
リンパ球は、血液細胞のひとつで、身体がさまざまな病気や感染症・ウイルスに抵抗する際に非常に大切な役割を果たします。
エキナセアは、発熱・インフルエンザ・耳の感染症の治療にも効果的です。
また、皮膚の炎症・のどの痛み・消化器系および尿路の痛みなどを軽減します。
生のハーブだけでなく、オレガノオイルが手に入れば申し分ありません。
このオイルは、香り高いオレガノの葉から作られており、抗菌作用の高い成分を含んでいます。
各種の感染症の治療に役立ち、薬局で売られている抗生物質よりもさらに効果的です。
オレガノオイルには、さまざまな病気を引き起こす肺炎球菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・腸球菌を殺す作用があります。
また、その他25種類の細菌にも効果があり、これには合成された抗生物質に耐性のあるものも含まれます。
オレガノオイルは、腸内感染症・腸チフス・尿路感染症・コレラ・皮膚の感染症・腫瘍などを持つ人に最適です。
また、風邪・はしか・おたふく風邪などの予防にも役立ちます。
さらに、刀創や動物にかまれた傷の炎症を軽減し、ハチやヘビ・クモなどの毒を中和する作用もあります。
オリーブの葉のエキスにも驚くべき薬用効果があるってご存知でしたか。
まず、オリーブの葉には抗菌作用があります。
また、フリーラジカルの悪影響、例えば、早期老化などを取りのぞくのにも役立ちます。
さらに、天然の抗酸化物質・抗炎症剤・鎮痛剤としての役割も果たします。
レンゲソウは中国やアジア諸国では、民間療法に古くから利用されてきました。免疫システムを強化する・風邪やインフルエンザを予防する・感染症を抑えるなどの効果があります。
また、抗炎症作用・抗菌作用・抗酸化作用のほか、血圧を下げる・糖尿病を予防するなどの効能もあります。」
「待って待ってフカミちゃん!早すぎてミホクちゃんは着いて行けない!効能は任せるからどんな形してるとかだけ教えて!」
ツラツラと言葉を吐く深海にミホクがストップをかけた。
「うわー頭イイ人ってみんなそうなるんだ…」
苦笑いするミホクの頭の誰が浮かんでいるのやら。
フィルドが居たら覗かれていたところだろう。
「後痛み止めも作りたいので麻黄、杏仁、薏苡仁、甘草もお願いします。
麻黄 はマオウ科の植物の茎を乾燥させたものです。
杏仁 はバラ科の杏の種子を乾燥させたものです。薏苡仁はイネ科のハトムギの成熟種子を乾燥させたものです。
甘草 マメ科の多年生草の根を乾燥させたものです。
防已 はツヅラフジ科のオオツヅラフジの茎、根茎を乾燥させたものです。
これらを合わせることによって発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。
神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎などの疼痛に効あり効果・効能期待できます」
「それそれなりの人数の手伝いも要るよね?」
「頑張って腕の良い仲間にを大量に入れて下さい」
「あーもう分かったよ。ミホクちゃん頑張って人材も材料揃えちゃうんだからね!!」
「期待しています。ところで国で保管している紙何枚か欲しいんですが」
「余ってる肌理の粗い紙ならいくら使っても怒られないと思うよー」
「では紙を数枚下さい。取ってきて欲しいもの描きますので」
「あ、うん了解」
数分でミホクは紙を30枚持ってきた。
深海は紙をを広げるとペンにインクをつけガリガリと物凄い速さで絵を描いていく。
「おぉ~すげー!!」
あっという間に深海は先ほど入手して欲しいと伝えたものの絵を描き上げた。
「フカミちゃん絵上手いね」
「まぁオタクですし。薄い本の1冊や2冊は出したことありますし」
「薄い本?」
「穢れを知らない目で見つめないで下さい。カカンが平和になればその内説明しますよ」
「うん、それと異世界の話しもいっぱい聞かせてね!」
「ジャニ系イケメンで優秀でコミュ力カンスト…世界は不平等だ……」
「今のどういう意味?」
「いえ、ミホクさんは穢れないままでいて下さいあ、あとこれも…」
深海が更に1つの植物の絵を描いた。
「何か良く分からないけど了解。んじゃ早速集めてくるねー!!」
言うが早いか絵の描かれた紙を持ったミホクは研究室から出て行った。
「嵐のようだった……」
ミホクの高テンションに口をはさむ間もなかった魔術師たちは皆一同にうんうんと頷いていた。
深海が借りている宮廷魔術師の作業所の1室にえらくチャラい男が入ってきた。
ノックこそしたが同時に扉を開けたら意味がないのではと周りの者も深海も思った。
「チノシス様の命で来ました。フカミ様ですよね?噂では目つきの悪いチビの無能のオマケって聞いてたけど滅茶苦茶美形さんじゃないっすか!
王様達とも話が出来るなんて頭も良いだろうしハイスペックすね!これからヨロシクお願いしますー!!」
前髪センター分けの釣り気味の双眸に黒髪の少年―ミホクは良く喋る少年だった。
だがチノシスが信頼して寄越したのならば信頼出来る人材なのだろう。
「様も敬語もいらないですよ。多分ミホクさんの方が年上ですし、俺オマケちゃん扱いですし」
深海の言葉にキョトンとしたあとミホクは満面の笑みを浮かべた。
「じゃぁお互い敬語なしってことで!改めてヨロシク、フカミちゃん」
「こちらこそ宜しくお願いしますミホクさん」
「って、敬語治ってないじゃん!」
「普段から敬語使い慣れてるのでこっちの方が楽なんですよ。チノシス様も一緒に会話何てなったら敬語とタメ口使い分けるの面倒臭いですし。業務的な時は敬語、プライベートではタメ口で勘弁して下さい」
「も~プライベートでは絶対タメ口なんだからな!」
(チノシス様の部下のはずなのに何かフィルド様よりの性格っぽいな。まぁ付き合いやすそうで俺的には好きな方だけど)
人懐こい笑顔のミクホに深海は無条件で好意を抱いた。
この人の内側に容易く入って来る技能は侮れないな、とも思いながら。
「で、俺何手伝えばいいの?」
「取り合えずは材料集めですかね?」
深海が取り掛かろうとしているのはこの世界の材料で限りなく抗生物質に近いものが作れる材料だ。
「まずはグレープフルーツの種、ニンニク、エキナセアの葉と根、オレガノ、オリーブの葉、レンゲソウを用意して欲しいです」
「知らない名前の奴もあるんだけどそれ全部が薬になるの?」
「グレープフルーツの種子には、細菌・真菌・寄生虫・ウイルスを殺す成分が含まれています。たいへん経済的で、安全な抗生物質です。
さまざまな効能を持つニンニクは、料理に、自然療法に、大活躍します。
その最も大切な効能のひとつは、抗菌性があるということ。ニンニクは、私の世界では何千年も昔から、ペストなど、伝染病の薬として利用されてきました。
ニンニクのもつ抗菌作用については、19世紀にフランスの科学者ルイ・パスツールによって研究され、細菌・真菌・ウイルスを殺す作用があることが確認されています。また、ニンニクを生で食べると、免疫システムを強めてくれます。
エキナセアは北米原産の植物。その葉と根は、アメリカ原住民によって傷薬として使われていました。
エキナセアには、感染症を予防する・免疫力を高める・リンパ球の生成をうながすなどの効能があると言われています。
リンパ球は、血液細胞のひとつで、身体がさまざまな病気や感染症・ウイルスに抵抗する際に非常に大切な役割を果たします。
エキナセアは、発熱・インフルエンザ・耳の感染症の治療にも効果的です。
また、皮膚の炎症・のどの痛み・消化器系および尿路の痛みなどを軽減します。
生のハーブだけでなく、オレガノオイルが手に入れば申し分ありません。
このオイルは、香り高いオレガノの葉から作られており、抗菌作用の高い成分を含んでいます。
各種の感染症の治療に役立ち、薬局で売られている抗生物質よりもさらに効果的です。
オレガノオイルには、さまざまな病気を引き起こす肺炎球菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・腸球菌を殺す作用があります。
また、その他25種類の細菌にも効果があり、これには合成された抗生物質に耐性のあるものも含まれます。
オレガノオイルは、腸内感染症・腸チフス・尿路感染症・コレラ・皮膚の感染症・腫瘍などを持つ人に最適です。
また、風邪・はしか・おたふく風邪などの予防にも役立ちます。
さらに、刀創や動物にかまれた傷の炎症を軽減し、ハチやヘビ・クモなどの毒を中和する作用もあります。
オリーブの葉のエキスにも驚くべき薬用効果があるってご存知でしたか。
まず、オリーブの葉には抗菌作用があります。
また、フリーラジカルの悪影響、例えば、早期老化などを取りのぞくのにも役立ちます。
さらに、天然の抗酸化物質・抗炎症剤・鎮痛剤としての役割も果たします。
レンゲソウは中国やアジア諸国では、民間療法に古くから利用されてきました。免疫システムを強化する・風邪やインフルエンザを予防する・感染症を抑えるなどの効果があります。
また、抗炎症作用・抗菌作用・抗酸化作用のほか、血圧を下げる・糖尿病を予防するなどの効能もあります。」
「待って待ってフカミちゃん!早すぎてミホクちゃんは着いて行けない!効能は任せるからどんな形してるとかだけ教えて!」
ツラツラと言葉を吐く深海にミホクがストップをかけた。
「うわー頭イイ人ってみんなそうなるんだ…」
苦笑いするミホクの頭の誰が浮かんでいるのやら。
フィルドが居たら覗かれていたところだろう。
「後痛み止めも作りたいので麻黄、杏仁、薏苡仁、甘草もお願いします。
麻黄 はマオウ科の植物の茎を乾燥させたものです。
杏仁 はバラ科の杏の種子を乾燥させたものです。薏苡仁はイネ科のハトムギの成熟種子を乾燥させたものです。
甘草 マメ科の多年生草の根を乾燥させたものです。
防已 はツヅラフジ科のオオツヅラフジの茎、根茎を乾燥させたものです。
これらを合わせることによって発熱して諸関節や各処の筋肉が腫れて痛むものの次の諸症。
神経痛、リウマチ、肩痛、筋肉痛、関節炎。三叉神経痛、肋間神経痛、後頭神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛などの各種神経痛、急性慢性関節リウマチ・肩関節周囲炎などの疼痛に効あり効果・効能期待できます」
「それそれなりの人数の手伝いも要るよね?」
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「あーもう分かったよ。ミホクちゃん頑張って人材も材料揃えちゃうんだからね!!」
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「余ってる肌理の粗い紙ならいくら使っても怒られないと思うよー」
「では紙を数枚下さい。取ってきて欲しいもの描きますので」
「あ、うん了解」
数分でミホクは紙を30枚持ってきた。
深海は紙をを広げるとペンにインクをつけガリガリと物凄い速さで絵を描いていく。
「おぉ~すげー!!」
あっという間に深海は先ほど入手して欲しいと伝えたものの絵を描き上げた。
「フカミちゃん絵上手いね」
「まぁオタクですし。薄い本の1冊や2冊は出したことありますし」
「薄い本?」
「穢れを知らない目で見つめないで下さい。カカンが平和になればその内説明しますよ」
「うん、それと異世界の話しもいっぱい聞かせてね!」
「ジャニ系イケメンで優秀でコミュ力カンスト…世界は不平等だ……」
「今のどういう意味?」
「いえ、ミホクさんは穢れないままでいて下さいあ、あとこれも…」
深海が更に1つの植物の絵を描いた。
「何か良く分からないけど了解。んじゃ早速集めてくるねー!!」
言うが早いか絵の描かれた紙を持ったミホクは研究室から出て行った。
「嵐のようだった……」
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