婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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《205話》

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「セブンさん、ただいま、で、す!!」

 大きなバスケットを持ってサラがセブン宅へと帰ってきた。
 実に1週間ぶりである。

「お帰り、荷物を運ぼう」

 そう言ってサラの荷物をスマートに受け取り運ぶセブン。
 何と言うかイケメンな動作である。
 元々レディーファーストは幼少期に仕込まれているのだ。
 女の扱いはお手の物である。

「コレ、何処に運べば良い?」

「ありが、とう、ございま、す。厨房、に、よろしくです」

「了解した」

 そしてセブンは先陣を切って歩く。

(はわあわわわわっわあわあっわわわ…セブンさん、て、こんなに、恰好良かった、です、か…?)

 サラの心臓がバクバク大合唱。 
 顔も赤面する。
 何だか1週間はなれていただけでセブンが異様に知らない男のように見える。
 しかも極上のイケメンに。
 
 普段は距離が近すぎて気付かなかったのだ。
 セブンは十分にイケメンだ。
 だから主婦のおばちゃん達のアイドルなのだ。
 性格がアレなせいで妙齢の女性には遠巻きにされてはいたが…。

(どう、しよう…ドキドキする、です………)

「これは温め直せばよいのか?」

「ソコからは、私が、全部する、です!セブンさんはテーブル、で、待ってて下さい、です!!」

「了解した」

 ふっ、と微かに笑ったセブンがサラの頭をポンポンと撫でた。

(はうぅぅぅぅぅううぅぅぅうぅぅ!!!)

 心臓を握りつぶされるかと思った。
 それくらいサラには刺激の強すぎる動作だった。
 あんなに重かったバスケットも簡単に片腕で運んで、その時見えた腕の筋肉のつき方に眩暈がしそうな程の色香を感じた。
 男なのだと思い知らされた。
 そして笑顔からの頭ポンポンである。
 もうサラのキャパシティはいっぱいいっぱいだ。

 だが食い気より色気の女、くぅ、と腹が小さく鳴いた。

「ご飯の用意、する、です!」

 サラは天界で作ってきた料理を温め直したり盛り付けをしたりと、今夜の夕食の準備を始めるのだった。
 何か旦那さんのご飯を用意するお嫁さんてこんな気分なのかな、とか無意識に思ってみたり。
 その度に首をブンブンふってみたり。
 
 その日のサラの厨房での行動は奇行に見えた事だろう。
 セブンが大人しくダイニングの方へ行ってくれていて良かった。

 そしてサラが食事の用意をすると、メニューを見て青ざめるセブンが居たらしい。

 今のポンコツサラには気付かれなかったが。

(コレ絶対面白がってるでしょうサイヒ様!!!!!)

 それはもう下半身に効きそうなメニューを見て、セブンは心の中で全能神様に大声で叫びたい衝動を堪えたのだぅった。

 さて、この食事吉と出るか凶と出るか?
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