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《175話》
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昼食時、珍しくセブンとサラは外に食べに出かけていた。
普段ならセブンの作るバランスの良いお弁当を食べている時間である。
その後の手作りお菓子も美味しくモグモグする、サラにとっては至福の時間だ。
だが今日はお弁当が無い。
それはそうだ、セブンは昨夜サラの家に泊まっていたのだから。
そう言う訳で昼食もお外で取ることになったんだった。
出前を頼まないのはセブンの美学である。
店なら上げ膳据え膳だが、出前は洗い物やゴミが出る。
しかも自分の作る料理よりずっと味が落ちる。
それならお気に入りの店で昼食を取る方が良いと言うものだ。
セブンはサラを連れて、窓からあふれる光が心地良い和食の店に連れて来た。
少人数の食事や宴席から記念日利用までお使い頂ける当店燦のメインフロアで、天井13M高と圧巻のフロアだ。
平民街の店の中ではかなりランクの高い店であろう。
でなければセブンが選ぶ筈が無い。
サラの外食と言えば専ら【馬の蹄亭】か【キチヤ屋】であるが。
流石はセブンである。
食へのこだわりが凄い。
しかも店員に案内されたのは掘り炬燵席の個室である。
セブンの顔パスで通された。
それなりに愛用している店なのだろう。
朝から雰囲気の良い、カップルが来そうな店ばかり来て、サラのメンタルは謎のダメージを喰らっている。
何と言うか、色々とキラキラしている店連ちゃんだ。
自分の身分が不相応な気がしてしまうのは貧乏性ゆえか…………。
食事が運ばれてくる。
注文はメニューを見てもあまり分からないサラに変わってセブンが全てした。
サラは☆肉の馳走を愉しむランチ/彩り10種惣菜と10種野菜サラダ/デザートと10種の紅茶・コーヒー付☆である。
≪料理内容≫
・彩り10種のお惣菜
・十穀米ごはん
・お味噌汁
・10種野菜のサラダ
★国産牛フィレ肉と焼き野菜のグリル
・季節のデザート3種プレート
・食後のドリンク(10種類の紅茶とコーヒー)
セブンは☆海の馳走を愉しむランチ/彩り10種惣菜と10種野菜サラダ/デザートと10種の紅茶・コーヒー付☆である。
≪料理内容≫
・彩り10種のお惣菜
・十穀米ごはん
・お味噌汁
・10種野菜のサラダ
★海の馳走(季節のお造り4種と焼き魚盛り合わせ)
・季節のデザート3種プレート
・食後のドリンク(10種類の紅茶とコーヒー)
である。
飾りつけも素晴らしい目でも楽しめるランチだ。
それでいて中々にリーズナブル。
個室なので周りの目も気にならない。
なのでサラは油断していた。
セブンがこれも食べてみろ、と箸で料理を掴みサラの口元へ持ってきた。
それにサラはパクリと食いついた。
「美味いだろう?」
「美味しいです!」
「間接キスな上に”あーん”だな」
「!?」
言われて気が付いた。
1度言われてしまうと、セブンの行動に赤面してしまう。
”間接キス”だとか”あーん”だとか、セブンのキャラでは無い単語だ。
どちらかと言えばレオンハルトの方が言いそうな言葉だ。
だが優しげな雰囲気を纏っている時のセブンがすると、妙に様になったのである。
クックックッとセブンが笑う。
悪戯が成功したのが楽しくて仕方ないみたいだ。
でもその笑い方が何時もと同じなのに、何故だか魅力的に見えてしまい、サラは何だかやたらとセブンの事を意識してしまうのであった。
その意識がどういう意味か、今のサラはまだ気付いていないのだが。
普段ならセブンの作るバランスの良いお弁当を食べている時間である。
その後の手作りお菓子も美味しくモグモグする、サラにとっては至福の時間だ。
だが今日はお弁当が無い。
それはそうだ、セブンは昨夜サラの家に泊まっていたのだから。
そう言う訳で昼食もお外で取ることになったんだった。
出前を頼まないのはセブンの美学である。
店なら上げ膳据え膳だが、出前は洗い物やゴミが出る。
しかも自分の作る料理よりずっと味が落ちる。
それならお気に入りの店で昼食を取る方が良いと言うものだ。
セブンはサラを連れて、窓からあふれる光が心地良い和食の店に連れて来た。
少人数の食事や宴席から記念日利用までお使い頂ける当店燦のメインフロアで、天井13M高と圧巻のフロアだ。
平民街の店の中ではかなりランクの高い店であろう。
でなければセブンが選ぶ筈が無い。
サラの外食と言えば専ら【馬の蹄亭】か【キチヤ屋】であるが。
流石はセブンである。
食へのこだわりが凄い。
しかも店員に案内されたのは掘り炬燵席の個室である。
セブンの顔パスで通された。
それなりに愛用している店なのだろう。
朝から雰囲気の良い、カップルが来そうな店ばかり来て、サラのメンタルは謎のダメージを喰らっている。
何と言うか、色々とキラキラしている店連ちゃんだ。
自分の身分が不相応な気がしてしまうのは貧乏性ゆえか…………。
食事が運ばれてくる。
注文はメニューを見てもあまり分からないサラに変わってセブンが全てした。
サラは☆肉の馳走を愉しむランチ/彩り10種惣菜と10種野菜サラダ/デザートと10種の紅茶・コーヒー付☆である。
≪料理内容≫
・彩り10種のお惣菜
・十穀米ごはん
・お味噌汁
・10種野菜のサラダ
★国産牛フィレ肉と焼き野菜のグリル
・季節のデザート3種プレート
・食後のドリンク(10種類の紅茶とコーヒー)
セブンは☆海の馳走を愉しむランチ/彩り10種惣菜と10種野菜サラダ/デザートと10種の紅茶・コーヒー付☆である。
≪料理内容≫
・彩り10種のお惣菜
・十穀米ごはん
・お味噌汁
・10種野菜のサラダ
★海の馳走(季節のお造り4種と焼き魚盛り合わせ)
・季節のデザート3種プレート
・食後のドリンク(10種類の紅茶とコーヒー)
である。
飾りつけも素晴らしい目でも楽しめるランチだ。
それでいて中々にリーズナブル。
個室なので周りの目も気にならない。
なのでサラは油断していた。
セブンがこれも食べてみろ、と箸で料理を掴みサラの口元へ持ってきた。
それにサラはパクリと食いついた。
「美味いだろう?」
「美味しいです!」
「間接キスな上に”あーん”だな」
「!?」
言われて気が付いた。
1度言われてしまうと、セブンの行動に赤面してしまう。
”間接キス”だとか”あーん”だとか、セブンのキャラでは無い単語だ。
どちらかと言えばレオンハルトの方が言いそうな言葉だ。
だが優しげな雰囲気を纏っている時のセブンがすると、妙に様になったのである。
クックックッとセブンが笑う。
悪戯が成功したのが楽しくて仕方ないみたいだ。
でもその笑い方が何時もと同じなのに、何故だか魅力的に見えてしまい、サラは何だかやたらとセブンの事を意識してしまうのであった。
その意識がどういう意味か、今のサラはまだ気付いていないのだが。
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