婚約者の王子に聖女など国に必要ないと言われました~では私を信じてくれる方だけ加護を与えますね~

高井繭来

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《173話》

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 セブンがサラを連れて言ってくれたのは水辺にあるカフェであった。
 何と言うか、カップルが目立る。
 と言うかカップルしか居ないような?

(私とセブンさんもそう見えたりするでのでしょうか?それはちょっぴり恥ずかしい気がします。 何と言うか胸がむず痒いです)

 でも嫌な感情ではないのだった。
 この感情は何だろう。
 甘酸っぱい果実のようなこの感情。

「ソファ側に座れサラ」

「有難う、ございま、す」

 セブンは自然にサラをソファ側に誘導した。
 何と言うか慣れている。
 大勢の女性とこういった店に来たことがあるのだろうか?
 何となくソレは面白くない気がするサラである。

 実際には王族としてレディファーストのマナーがシッカリと身に付いているだけである。

 そしてサラの機嫌が悪いのもそうは続かなかった。

 まず店の雰囲気が本当にいい。
 水辺を観ながらカフェができる。
 落ち着いた雰囲気で会話しやすい。
 朝から夜まで開いておりディナーができる。
 半個室がある。
 モーニング、ランチ、ディナーまで広く使いやすい。

 正にカップル向けのお店である。

「サラ、何を食べたい?」

「え、と………」

 メニューを拝見・・・
 モーニングは、11時までの 「モーニングサービス」 と、11時30分までの 「モーニングセット 580円~」 の二通りがある。

 セブンはモーニングセット。

 サラは B アーモンドトーストセットををお願いした。

 待ってる間きょろきょろ~と店の中を見回す。
 店の美点の一つがお客さんだ。
 タバコを吸っている方がいないのはもちろん、大きな声でしゃべくりたおすおばさんもいない。
 平民街のお店でこれは快挙である。

 待つことしばし・・・ モーニングが出てきた。
 見るとびっくり! トーストの厚みがハンパない。
 通常の厚切りと言ってるパンのさらに1.5倍は分厚いパンで、通常モーニングに使用するパンじゃない。 

「凄い、で、す……」

 まず、アーモンドトーストから・・・ほんっと分厚い。
 食べてみると、ふかふかでしっとりとした生地のおいしいパン。
 それに粒感はあるが、甘さ控えめのアーモンドバターがマッチしている。

 トースト好きのセブンも、バタートーストだとパンのおいしさがよく分かると上機嫌である。

 サラダはレタスに水菜、オニオンシャッキシャキ。
 柑橘が添えられてるのが新鮮で美味しい。

 タコのウィンナーもついている。
 
 コーヒーは苦味は少なく酸味もない飲み安いもの。
 もう少し濃い目が良いな、とはセブン。
 かなり多めの量がうれしい。

 最後に大好きゆで玉子。 
 今日も殻が上手く剝けず、ボコボコに、セブンはつるんと見事に綺麗な卵が剝きあがっていた。
 食べてみると、絶妙な半熟の黄身で、黄金色に光っている。

「美味しい…………」

「そうか、また別の店も連れて行ってやるからな」

「でもセブンさんの、料理が、1番です、よ?」

「当たり前だ。一生食うんだろ?」

「はぃ」

 思わずセブンの優しい笑顔に、メニュー表で顔を隠すサラであった。
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